簡単でわかりやすい!韓国語検定とハングル検定の違いは?どちらを受けるべき?試験内容やメリットも雑学好きライターが詳しく解説
1.試験項目の違い
韓国語検定は、1級から6級に進むほど難易度が高くなるという特徴があります。1~2級は書き取り問題がなく、内容が比較的やさしいのですが、3~6級になると全て書き取り問題が入ってくるのです。作文が苦手な人は難しく感じることが多いでしょう。
一方、ハングル検定では、5級から1級に進むほど難易度が上がり、最高難度の1級では書き取り問題と面接が行われます。語彙や慣用句などの表現の多さについていえば、ハングル検定の2級以上の方が、韓国語検定の同クラスのものよりも難しく感じられるでしょう。
ここまで見て気付いたかも知れませんが、韓国語検定は級が上がるほど数字が大きくなり(1→6級)、ハングル検定は反対に級が上がるほど数字が小さくなるという違いがあります(5→1級)。この点も覚えておかないと混乱しやすいので、注意して下さい。
2.出題言語と実施回数の違い
次に、出題言語の違いですが、韓国語検定は問題文も韓国語で出題されます。一方、ハングル検定では1級と2級以外は問題文が日本語なので、この点を見れば韓国語検定の方が難易度が高いといえるでしょう。
また、試験の実施回数も異なっています。韓国語検定は年に春・夏・秋の三回実施されますが、ハングル検定は年に二回(春・秋)の実施となっており、韓国語検定の方が試験を受けられる回数が多いことが分かるでしょう。
多く受験できるのはメリットといえますが、そもそも合格すれば受験するのは一度だけで済みます。実施回数は受験するかどうかの基準にするのではなく、万が一不合格になってしまった場合の再チャレンジ可能回数の目安として考えるといいでしょう。
3.有効期限の違い
韓国語検定とハングル検定とでは、資格の有効期限にも違いがあります。韓国語検定は資格取得から2年間が有効期限となり、必要であれば一定期間ごとに受験しなければなりません。一方、ハングル検定は有効期限が存在せず、一度取得すれば永久に有効です。よって、とりあえずいったん資格を取得しておきたいという人にはおすすめといえるでしょう。
韓国語検定とハングル検定のメリットは?
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ここまでで、韓国語検定とハングル検定の概要と具体的な試験の内容について、それぞれの違いを見てきました。次に、この二つの試験は、受験して合格することでどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。ポイントは、韓国語検定は韓国政府主催であり、ハングル検定は日本のハングル能力検定協会による主催であるという点です。
韓国語検定:韓国へ行く際に役に立つ
韓国語検定は、韓国政府公認で世界的にも認められている試験なので、韓国留学や韓国での就職・進学を考えている人は、取得しておくと大きなメリットになるでしょう。またワーキングホリデーを計画中の人や、純粋に韓国語を本格的に学んで実力をつけたいという人にもおすすめです。
実際、韓国では多くの企業が、一定レベル以上の韓国語検定に合格していることを就職試験合格の条件としています。また大学でも受験資格として一定の級以上が求められることも少なくありません。
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