簡単に分かる住所の「丁目」と「番地」の違い!ポイントは大きさ!院卒日本語教師が分かりやすく解説
これまで何となく使ってきた人が多いと思うが、「丁目」と「番地」の違いをみんなはしっかりと把握できているか?
今回はそんな「丁目」と「番地」の違いを、院卒日本語教師の”むかいひろき”と一緒に解説していきます。
ライター/むかいひろき
ロシアの大学に再就職した、日本で大学院修士課程修了の日本語教師。その経験を武器に「言葉」について分かりやすく解説していく。
「丁目」も「番地」も日本の住所の表現
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「丁目」も「番地」も日本の住所表記には欠かせない表現ですよね。ただ、この2つの違いについて考えたことがある人は意外と少ないかもしれません。この記事で、「丁目」と「番地」の違いや、そもそも「丁目」と「番地」はいったい何なのかを見ていきましょう。
日本の住所表示が現在の方式に定まったのは1962年!
現在当たり前のように使われている「●丁目」や「○番地」といった住所表記。これらが正式に定められたのは、1962年5月10日に施行された「住居表示に関する法律」によります。もちろんそれまでも住所を表現する言葉などは存在していましたが、正式にルールが定められたのは1962年なのです。意外と最近、しかも戦後の話なのですね。
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気になる「丁目」と「番地」の違い!
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さて、ここからは本題である「丁目」と「番地」の違い、そして「丁目」と「番地」がそれぞれ何を表すのかについて見ていきましょう。言葉としての歴史も合わせてここで確認していきますよ。
「丁目」:主に市街地で使用される住所区分!
「丁目」は主に市街地で使用される住所区分で、「○○市△△1丁目」「○○区△△1丁目」「○○町△△1丁目」「○○村△△1丁目」のように表します。つまり住所において、市区町村の次に大きな地名の単位を表す表現と言えるでしょう。
なお、先述の「住居表示に関する法律」にて、「丁目」の数は1つの地名につき4丁目~5丁目が適当とされています。ただ、実際にはそれ以上の「丁目」の数を持つ地名も多いです。北海道帯広市西19条南42丁目が、現在の「丁目」の数で最大だそうですね。
この「丁目」の言葉の歴史は古く、江戸時代初期にはすでに「本町二丁目」などの表記が確認できます。明治時代以降に現代に近い地名の単位として使われるようになり、1962年の「住居表示に関する法律」にて現在の用法が確定しました。
「番地」:「丁目」よりさらに小さな単位!
「番地」は先ほど紹介した「丁目」よりもさらに1段階小さな単位です。たとえば「○○市△△1丁目1番」のように表現します。一軒家の場合はこの「番地」で住所表記が終了する場合が多いです。一方マンション等の集合住宅の場合、「○○市△△1丁目1番◆◆マンション3号」のように、「号」というさらに小さな単位が続きます。
なお、場所によっては「丁目」が存在せず「○○市△△1番」のような住所表記の所もありますね。ただ、「丁目」が存在しない住所表記はあっても、「番地」が存在しない住所表記は人間が暮らす土地ではごくごく一部の例外を除き原則ありません。
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