この記事では、作曲家とコンポーザ―の違いについてみていきます。音楽をしていると聞いたことのあるこの言葉。どちらも音楽を作曲することを生業としている仕事ですが、どのような違いがあるのでしょうか。また、作曲家の詳しい仕事内容や、作曲家になるにはどうしたらよいのかも知りたいよな。今回は作曲家とコンポーザ―の違いと作曲家の仕事内容、そのなり方について、ピアノ歴23年ライターりんと一緒にそれぞれ詳しく解説していきます。

ライター/りん

保育士や塾講師、カフェ店員など様々な職を経て現在ライターとして活動している。ピアノを習っていた経験を活かし、作曲関係の仕事についてわかりやすく解説していく。

作曲家とコンポーザ―の違いって?

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作曲家とコンポーザ―。どちらも曲を作ることが仕事です。一体どんなところが違うのでしょうか。順番に見ていきましょう。

作曲家:コンポーザー

作曲家は名前の通り曲を作ることが仕事です。作曲家は英語でいうとコンポーザ―といいます。つまり作曲家とコンポーザ―はほとんど同じ仕事を指しているのです。コンポーザ―を英和辞典で引くと次のように書かれていました。

1 作曲家;作者,作家
2 作成者,構成者;構図者
3 調停者

(出典:goo辞書/小学館)

1番目の意味として「作曲家」が含まれていますね。作曲家の仕事として作曲はもちろんのこと、編曲(曲のアレンジ)を行ったり、オーケストレーション(オーケストラ用に複数の楽器のための作曲を行うこと)も行います。

\次のページで「コンポーザー:作曲家」を解説!/

コンポーザー:作曲家

コンポーザーは、作曲家を英訳した言葉です。前の項目で述べたように、コンポーザーと作曲家はほとんど同じものを指していると言えます。コンポーザーは英語で書くとcomposerとなり、compose(作曲する)+er(人)という意味の構成の英単語です。

基本的に曲を作ることを仕事としています。作曲家と少し違うところとして、コンポーザーの仕事に編曲はあまり含まれません。あくまで曲を作ることが仕事で、すでに完成している曲をアレンジすることは作曲家や編曲家が担うことが多いでしょう。

しかし、大まかな意味としては作曲家もコンポーザ―も同じ職業ととらえられることが多いです。

作曲家の仕事内容は?

作曲家の仕事内容は、作曲家とコンポーザーの違いで解説したように曲を作ることです。それでは具体的にどのようなことをしているのか見ていきましょう。

1.アーティストへの楽曲提供

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音楽と言われて1番イメージしやすいのはテレビやライブでアーティストがうたう歌でしょうか。「好きなバンドの新曲がでた」「新しいドラマの主題歌がすてき」など、生活の中で歌にふれる機会も多いでしょう。それらの歌にはもちろん作曲家が携わっています。どのような曲にしたいのか。イメージや雰囲気、曲の方向性などを聞きながら、そのイメージを音にちりばめていきます。

2.CMや映画音楽などの作曲

音楽は歌だけではありません。CMや映画などの曲の作曲も仕事の1つです。明るく元気になれるCMやちょっと気持ちの落ち込んだ映画のシーンなど、表現したいシーンの雰囲気に合わせた曲を作曲することが求められます。

3.ゲーム音楽の作曲

ゲームをしていて音楽に引き込まれる時はありませんか?新しいマップへ行けるようになった時の壮大な音楽やキャラクターが死んでしまった時の悲しくて寂しげな音楽、ラスボスと対峙した時のドキドキ感。声が入っていないシーンも音楽が代わりに語りかけてくるようです。

それらの音楽だけに関わらず、効果音の制作を行う時もあります。世界的に有名なアクションゲームのジャンプをする時の効果音や無敵状態になった時の効果音、死んでしまった時の効果音など、印象に強く残りますよね。ゲームの魅力を最大限に引き出してくれる仕事です。

\次のページで「4. 個人依頼の作曲」を解説!/

4. 個人依頼の作曲

個人から依頼が入ってくることもあるでしょう。依頼主のほしい曲の使用目的やイメージ、雰囲気をしっかりとすり合わせながら作曲していきます。

作曲家ってどうやったらなれるの?

作曲家になるにはどのようなことをしたらよいのでしょうか。実は作曲家になるために資格や免許などは必要ありません。大雑把なことを言ってしまえば曲が書ければ良いのです。曲を書けて、作曲家だと名乗ってしまえばすぐに作曲家に仲間入りできます。けれどいくら作曲ができてもそれが認めてもらえなければ仕事としては成り立ちません。どうすればよいでしょうか。

音楽の基礎を学ぶ

まずは音楽の基礎を学びましょう。楽譜が読めることは必要不可欠ですし、作曲する種類によっては複数の楽器を取り合わせる可能性もあります。音楽理論も理解していれば作曲できる曲調も広がることでしょう。音楽の基礎は独学で勉強しても良いですし、専門学校や音楽大学で学ぶこともできます。

\次のページで「事務所への所属またはフリーランス」を解説!/

事務所への所属またはフリーランス

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作曲家として働くには2つの道があります。

1つ目は音楽事務所に所属することです。事務所に所属できれば安定して仕事を割り振ってもらえる可能性があるでしょう。また、事務所しか知らないオーディションやコンペもあるので、それらに応募できるのは事務所に所属する強みといえます。

2つ目はフリーランスとして活動していくことです。事務所に所属していなくても仕事は探せます。作家事務所やレコード会社で入手できるオーディションやコンペに応募し、採用されれば作曲家としての仕事を行えるでしょう。また、インターネットが普及している今、サイトからも募集している案件があります。フリーランスの場合事務所のように仕事を割り振ってもらえないので自分で積極的に探して応募していかなければなりません。

作曲家とコンポーザ―は同じ職業

作曲家を英語にするとコンポーザーと表します。職業としてはどちらも作曲する仕事です。ただ、コンポーザ―は主に作曲を行うのに対し、作曲家は編曲を請け負うこともあります。ですが大まかな意味としてはどちらも同じ職業です。作曲といってもさまざまな仕事があるので面白いですよ。

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雑学

3分で簡単にわかる!作曲家とコンポーザ―の違いとは?作曲家の仕事内容やなり方もピアノ歴23年ライターが詳しく解説

この記事では、作曲家とコンポーザ―の違いについてみていきます。音楽をしていると聞いたことのあるこの言葉。どちらも音楽を作曲することを生業としている仕事ですが、どのような違いがあるのでしょうか。また、作曲家の詳しい仕事内容や、作曲家になるにはどうしたらよいのかも知りたいよな。今回は作曲家とコンポーザ―の違いと作曲家の仕事内容、そのなり方について、ピアノ歴23年ライターりんと一緒にそれぞれ詳しく解説していきます。

ライター/りん

保育士や塾講師、カフェ店員など様々な職を経て現在ライターとして活動している。ピアノを習っていた経験を活かし、作曲関係の仕事についてわかりやすく解説していく。

作曲家とコンポーザ―の違いって?

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作曲家とコンポーザ―。どちらも曲を作ることが仕事です。一体どんなところが違うのでしょうか。順番に見ていきましょう。

作曲家:コンポーザー

作曲家は名前の通り曲を作ることが仕事です。作曲家は英語でいうとコンポーザ―といいます。つまり作曲家とコンポーザ―はほとんど同じ仕事を指しているのです。コンポーザ―を英和辞典で引くと次のように書かれていました。

1 作曲家;作者,作家
2 作成者,構成者;構図者
3 調停者

(出典:goo辞書/小学館)

1番目の意味として「作曲家」が含まれていますね。作曲家の仕事として作曲はもちろんのこと、編曲(曲のアレンジ)を行ったり、オーケストレーション(オーケストラ用に複数の楽器のための作曲を行うこと)も行います。

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