簡単でわかりやすい!サルナシとキウイの違いとは?大きさ・味・栽培方法も農学専攻ライターが詳しく解説
違い1.実の見た目
「サルナシ」と「市販のキウイ」は別種の植物。ですので、「果実の見た目」が大きく違います。まず果物売り場で見かけるキウイの果実は「毛が生えた分厚い果皮」に包まれていますよね。対して近縁のサルナシでは「毛のない薄い果皮」が特徴。皮をむかずに、そのまま食べられます。また果皮の色にも違いが。キウイの果皮が褐色であるのに対して、サルナシの果皮は梨に似た「黄緑色」なのです。
さらに「果実の大きさ」もキウイとサルナシとで違います。品種改良を受けてきたキウイと違って、野山に自生するサルナシの果実は小ぶり。長いほうの径で比べるとキウイが6cm、サルナシが3cmほどとなるのです。
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違い2.栄養価
じつはサルナシは、キウイよりも栄養豊富。まず抗酸化作用つまり、「老化を抑える成分」を多く含んでいるのです。抗酸化作用と皮膚の再生を助ける効果をもつ「ベータカロテン」は、サルナシでグリーンキウイの3.3倍豊富。抗酸化作用と眼精疲労を抑える効果をもつ「ルテイン」についても、グリーンキウイと比べてサルナシのほうが1.8倍多いのです。
さらに消化を助け、胃もたれや胸焼けを防いでくれる「タンパク質分解酵素」もサルナシのほうが豊富。マタタビ属特有のタンパク質分解酵素「アクチニジン」を、グリーンキウイの1.8倍も含んでいるのです。
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違い3.実の味
サルナシは「山で採れる果物」のなかで、最も美味な部類。品種改良を受けた「栽培ものの果物」にも劣らぬ甘さをもっています。具体的には「市販のキウイ」よりも、糖度が2、3度高いのが特徴。さらにクエン酸やキナ酸など酸味成分の含有量がキウイと比べてひかえめなのです。そんなサルナシは「ベビーキウイ」として、アメリカやチリから細々と輸入されています。スーパーでもまれに陳列されているようです。
ただサルナシの食味には、欠点が一つあります。それは多量に食べると「舌がピリピリする」ということ。サルナシでより豊富な「アクチニジン」は、口内を刺激から守る粘膜を分解してしまうのです。
違い4.国内での生産地
サルナシはキウイの生育に適さない「寒冷地」を中心に栽培されています。寒さに強く、山の土でも育つ丈夫な果樹だからです。日本国内でサルナシの出荷量が一番多い地域は福島県。次に香川県、山形県と続きます。じつはサルナシは「地域おこし」の一環で、東北地方を中心に栽培されているのです。
対してキウイの出荷量が一番多いのは愛媛県。次に福岡県、和歌山県と続きます。どの県でもキウイ栽培に適した「温暖・少雨」な気候が特徴的です。この気候条件は「温州みかん」の栽培においても最適。よって「キウイの名産地=みかんの名産地」なのです。
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サルナシとキウイについてもっと詳しく
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ここからはサルナシとキウイの、栽培方法や食べ方について掘り下げていきます。じつは強い生命力をもつキウイ・サルナシは、自宅でも簡単に育てられるのです。そして果実には生食以外の食べ方が。以下、キウイやサルナシの「意外な雑学」をみていきましょう!
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