雑学

簡単でわかりやすい!血漿と血清の違いとは?血液検査でわかることも看護師ライターが詳しく解説

この記事では血漿(けっしょう)と血清(けっせい)の違いについてみていきます。みんなが知っているように血液は赤いが、採血し、専用の容器に入れて遠心分離器にかけると、上の方に透明感のある黄色がかった液体部分である血漿と下の方に血球成分の二層に分かれるんです。
血漿や血清について、webライターで看護師の近野チカと一緒に解説していきます。

ライター/近野チカ

webライターで看護師。採血しやすそうな血管の持ち主を見つけると、内心テンションが上がってしまう。

血漿と血清の違いとは?

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血液は通常赤い色です。採血し、EDTAやヘパリンなどの抗凝固剤(血液が固まらないようにする薬剤)が入った専用の容器(スピッツ)に入れて遠心分離器という機械にかけると、容器の底の方に血球成分、上の方に液性成分の二層に分かれます。

血漿とは血球成分以外の様々な溶液

血液の赤血球、白血球、血小板などの血球部分以外の成分のことで、血液は体重の約8%を占めており、そのうち血漿成分は55%です。

血漿は90%が水分で、残りはアルブミンや免疫グロブリン、血液凝固因子、タンパク質やブドウ糖、電解質、ホルモンなどが含まれており、体のあちこちに栄養を運び、老廃物を運び出しています。

血漿中の血漿タンパクの中で最も量が多いのがアルブミンです。血管内に約40%、血管外(細胞や組織間液)に約60%存在し、血管内や体内の水分量を調節したり、脂肪酸やホルモンなど様々なものとくっついて全身に運ぶ働きをします。免疫グロブリンは、体内に入った病原菌などの異物を排除する抗体の働きをするタンパク質です。血管の中を流れている血液はサラサラですが、何らかの原因で出血すると、血液を固めて止血させようとするタンパク質が血液凝固因子であり、フィブリノゲン、プロトロンビンなどの種類があります。

血清とは血漿からフィブリノゲンを除いたもの

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血清は血漿からフィブリノゲンを除いたもので、黄色味を帯びた透明な色をした液体です。血清はタンパク質であるアルブミン、グロブリンが主な成分で、脂質も含まれています。

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