フィンランドと聞いて何をイメージするでしょうか?手厚い福祉、ムーミン、おしゃれな家具などいろいろあるな。フィンランドには大統領と首相がいるんです。この記事ではそれぞれの役割や任期、選出方法の違いをみていこう。ほかの国の大統領や首相についても比較してみたぞ。フィンランドという国の特徴も合わせて雑学大好き図書館司書のひろみと一緒に解説していきます。

ライター/ひろみ

図書館司書として勤務18年目の主婦ライター。利用者から寄せられるさまざまな疑問に答えるため、日々尽力している。

フィンランドの大統領と首相の違い

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フィンランドは議院内閣制に近い半大統領制の国です。フィンランドには大統領と首相がいますが、役割はもちろん任期や選出方法もまったく違います。ここでは、その違いをくわしく説明していきましょう。

1.役割・権限の違い

フィンランドの大統領は国家元首、国の代表とされており、国際関係・外交政策を担当します。軍の最高司令官としての役割も。以前は強い権限を持っていましたが、2000年、2012年の憲法改正により、大統領の権限は形式的なものに縮小されました。首相は行政機関のトップとして内閣を指揮する、政府の最高責任者です。EU(欧州連合)に関することも首相が中心となって行います。

2.選出方法・任期の違い

フィンランドにおいて、大統領は国民の直接投票で選ばれます。任期は6年。再選は1回のみのため、最長でも12年です。首相は議会により選出され、大統領が任命します。多くの場合、議会における最大政党の党首が首相です。議会の任期は4年ですが、途中で解散することもあります。

世界各国の大統領や首相について

フィンランドのように大統領と首相どちらもいる国、大統領しかいない国、首相だけの国、世界にはさまざまな国があります。ここでは、ほかの国の制度についてみていきましょう。

1.大統領のみの国:アメリカ

大統領だけがいる国といえばアメリカです。アメリカでは大統領が非常に強い権限を持っています。行政権はもちろん、軍の最高司令者という立場も。ブラジルやインドネシアも首相職はなく、大統領がすべてを指揮しています。

2.首相のみの国:日本、イギリス

日本には首相しかいません。日本では内閣総理大臣が首相と呼ばれます。イギリスも日本と同様に首相だけで、大統領はいません。イギリスでは国王が国家元首です。中国に大統領はいませんが、国家主席が国家元首としての役割を持ち、首相は政治行政の実務を行います。

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3.大統領も首相もいる国:フランス、ドイツ、韓国

フランスやドイツ、韓国などには大統領と首相、どちらもいます。多くの場合、大統領は国の代表としての役割を担い、首相は行政の責任者です。ただし、国によって大統領と首相のもつ権限は異なります。

フランスでは、大統領が外交を行い、首相は国内の行政を担当。ドイツの大統領は権限が弱く、象徴的な存在です。G7やG20のような世界の首脳が集まる会議には、フランスや韓国は大統領が、ドイツは首相が出席します。

フィンランドってどんな国?

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北欧の国フィンランドの正式名称はフィンランド共和国。フィンランド語とスウェーデン語を公用語としています。首都はヘルシンキ。国土面積は日本の約9割ですが、人口は日本の20分の1程度です。ここでは、フィンランドという国の特徴をみていきましょう。

1.森と湖の国

フィンランドは「森と湖の国」と言われます。国土の約7割を森林が占めていること、19万個以上の大小の湖があることが理由です。この広大な森林を生かして、フィンランドでは木材やパルプ、製紙関連の産業が発達しています。特にフィンランドの家具は世界的に有名で、そのシンプルで柔らかなデザインと自然と調和する温もりが人気です。

2.福祉・教育の国

福祉・教育の国としても知られるフィンランド。高齢者が自宅で暮らすための支援制度や、孤立を防ぎ社会とつながり続けるための仕組みがあります。教育は大学院まで無償。学費はもちろん、給食費や文具なども基本的にすべて無料です。フィンランドの教育水準は世界のトップクラス。各課程においてひとりひとりに合わせたきめ細やかな対応がとられています。

3.男女平等の国

フィンランドは男女平等の国でもあります。就業率は男女間において差がなく、出産後もフルタイムで働く女性が8割以上。政治の世界においても女性の地位の高さが現れています。全議員のうち女性議員が占める割合は4割以上、各省庁における大臣の割合は女性の方が多く、全体の6割以上です。

4.サウナの国

「サウナ」はフィンランド発祥です。「サウナ」はフィンランド語で「蒸し風呂」を意味します。フィンランド人はサウナが大好き。人口の9割が週1回以上サウナに入ると言われています。温めた石に水をかけて水蒸気を発生させる「ロウリュ」もフィンランド語です。

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5.サンタクロースの国

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フィンランド北部のラップランド地方には、サンタクロースの村があります。運が良ければ、サンタクロースと写真を撮ることができますよ。村にはサンタクロース専用の郵便局があり、世界中から多くの手紙が届いています。

フィンランドという国を知ろう

今回はフィンランドにおける大統領と首相の役割の違いをはじめとして、フィンランドという国の特徴についてもみてきました。日本から遠く離れた北欧にあるフィンランド。福祉や教育の水準の高さ、男女平等といった社会的な面だけでなく、サウナやサンタクロースのような文化的な面においても大変魅力的な国ですね。オーロラやテキスタイルなども有名なので、興味があれば調べてみましょう。

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簡単でわかりやすい!フィンランドの大統領と首相の違いとは?国の特徴も雑学大好き図書館司書が詳しく解説

フィンランドと聞いて何をイメージするでしょうか?手厚い福祉、ムーミン、おしゃれな家具などいろいろあるな。フィンランドには大統領と首相がいるんです。この記事ではそれぞれの役割や任期、選出方法の違いをみていこう。ほかの国の大統領や首相についても比較してみたぞ。フィンランドという国の特徴も合わせて雑学大好き図書館司書のひろみと一緒に解説していきます。

ライター/ひろみ

図書館司書として勤務18年目の主婦ライター。利用者から寄せられるさまざまな疑問に答えるため、日々尽力している。

フィンランドの大統領と首相の違い

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フィンランドは議院内閣制に近い半大統領制の国です。フィンランドには大統領と首相がいますが、役割はもちろん任期や選出方法もまったく違います。ここでは、その違いをくわしく説明していきましょう。

1.役割・権限の違い

フィンランドの大統領は国家元首、国の代表とされており、国際関係・外交政策を担当します。軍の最高司令官としての役割も。以前は強い権限を持っていましたが、2000年、2012年の憲法改正により、大統領の権限は形式的なものに縮小されました。首相は行政機関のトップとして内閣を指揮する、政府の最高責任者です。EU(欧州連合)に関することも首相が中心となって行います。

2.選出方法・任期の違い

フィンランドにおいて、大統領は国民の直接投票で選ばれます。任期は6年。再選は1回のみのため、最長でも12年です。首相は議会により選出され、大統領が任命します。多くの場合、議会における最大政党の党首が首相です。議会の任期は4年ですが、途中で解散することもあります。

世界各国の大統領や首相について

フィンランドのように大統領と首相どちらもいる国、大統領しかいない国、首相だけの国、世界にはさまざまな国があります。ここでは、ほかの国の制度についてみていきましょう。

1.大統領のみの国:アメリカ

大統領だけがいる国といえばアメリカです。アメリカでは大統領が非常に強い権限を持っています。行政権はもちろん、軍の最高司令者という立場も。ブラジルやインドネシアも首相職はなく、大統領がすべてを指揮しています。

2.首相のみの国:日本、イギリス

日本には首相しかいません。日本では内閣総理大臣が首相と呼ばれます。イギリスも日本と同様に首相だけで、大統領はいません。イギリスでは国王が国家元首です。中国に大統領はいませんが、国家主席が国家元首としての役割を持ち、首相は政治行政の実務を行います。

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