違い4.名前の由来
宇和ゴールドの品種名である「河内晩柑」は、河内村で発見された遅い季節にとれる柑橘というところから名前が付けられました。ブランド名の「宇和ゴールド」は、愛媛県宇和島市で生産されている点と、柑橘類のブランド名によく使用される「ゴールド」を合わせて作られています。
一方のグレープフルーツは、実のつき方が名前の由来です。3~10個ほどの実が、まるでぶどう(グレープ)のように房状に実をつけることから、英語名でグレープフルーツと名付けられました。
違い生5.産地と旬
宇和ゴールドは70%が愛媛県、27%が熊本県で作られ、その他は高知県、和歌山県、鹿児島県、大分県で生産されています(2019年の生産量)。木に実がついた状態で冬を越す必要があるため、温暖な地域での栽培が適しているからです。旬は4~7月にかけてで、春から夏の長期間に渡って楽しむことができます。
グレープフルーツのほとんどは海外で生産されており、中国が全体の45.7%、次いでアメリカ合衆国が14.5%、南アフリカ共和国が5.3%です(2011年の生産量)。ほぼ1年を通じて生産されているため、旬を感じることはほとんどありませんが、もっともおいしいのはアメリカのフロリダ州で4~5月に収穫されたものだといわれています。
宇和ゴールドの食べ方・選び方
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宇和ゴールドは皮が厚いため、食べるときにはちょっとしたコツや工夫が必要です。また、せっかく食べるのであればおいしい個体を選びたいもの。宇和ゴールドの食べ方や、品質のいい個体の選び方を分かりやすくご紹介します。
宇和ゴールドの果肉の食べ方
宇和ゴールドは表面の果皮が厚いうえ、内果皮(果肉を直接包んでいる皮)も硬いので、ミカンのように皮のまま食べるには少し抵抗があります。そのため、果肉だけを取り出して食べるのが一般的です。果肉の取り出し方には2種類あります。1つ目は表面の皮が付きのまま横半分に切り、グレープフルーツ用のスプーンを使って果肉を取り出す方法。もっとも手軽で手が汚れにくいやり方です。
2つ目は1房ずつに分け、中心部分の筋(皮の結合部分)を切り取って、両面の皮を裏返すようにして果肉を取り出す方法。果汁がこぼれやすいものの、果肉を余すところなく食べられるのがメリットです。
宇和ゴールドの皮のむき方
宇和ゴールドは表面の果皮をむくのにも、ちょっとしたコツがいります。手だけでは難しいため、包丁を使ってむきやすいように調整をしましょう。まずは宇和ゴールドの上下を少しだけ切り落とします。次に、残った果皮に縦方向の切込みを4~6か所ほど入れたら準備完了です。ワタの部分に指をかけ、切込みに沿って縦に皮をむけば、きれいに取り除くことができます。
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