この記事ではバックホウとショベルカーの違いについてみていきます。どちらも工事現場などで活躍する穴を掘るための建設重機といったイメージがあるよな。違いはずばり名称にあるようです。今回はそんな工事現場で欠かせない「はたらくくるま」について、ユンボとの違いや油圧式ショベルについてまで工事会社勤務の現役OLライターyukoと一緒に解説していきます。

ライター/yuko

工事会社勤務9年目。入社から現在まで、現場踏査や設計業務など幅広く経験。地下埋設物には少々くわしい。専門用語が飛び交う職場で自分の言葉に置き換え、理解しなおす言語化作業に日々奮闘中の現役OLライター。

バックホウとショベルカーの違いは名称

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バックホウもショベルカーも、両者とも同じ建設重機の名称をさしています土木建設業界では「油圧式ショベル」と呼ばれるキャタピラで地面を移動し、腕のように長いアームの先にバケットなどのアタッチメントがついている重機のことです。まずは使い分け方について、くわしくみていきましょう。

バックホウ:公共性の高い行政などで使われる名称

バックホウとは油圧式ショベルのなかでも、ショベル部分が重機を操作するオペレーター側向きに取り付けられた建設重機のことです。バックホーと表記されることもありますね。「back」は「後ろ」、「hoe」は「鍬」が語源になっているんだそう。手前に引き寄せる作業をする建設重機のことをさしています。

国土交通省や官庁の文書など公共性の高い場では「バックホー」または「ドラグショベル」と表記されるようです。

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ショベルカー:マスコミなどが使う名称

ショベルカーは油圧式ショベルという名称からもわかるように、油圧式ショベルの標準装備品でもある土砂を掘削するアタッチメント「ショベル」が由来になっています。ショベルカーは和製英語であるといわれており、現在では土木工事に使われる掘削用の動力シャベルを装備した建設車両全般をさす言葉として使われていますね。

「ショベルカー」は報道やメディアなどでも使用される名称です。また、似たような名称で「パワーショベル」と呼ばれることもありますが、これは小松製作所の油圧ショベルの商品名をさしている言葉になります。

ユンボとの違いは?

ユンボとは、「yumbo」と表記され、フランスのSICAM(シカム)社の製品名のこと。日本では建機レンタル企業の「レンタルのニッケン」の登録商標となっています。

油圧式ショベルが活躍する現場や使用用途は?

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油圧式ショベルは、アームの先のアタッチメントを付け替えることで多様な役割をはたしてくれます。また、キャタピラの走行性のよさも活かして多くの工事現場で活躍していますね。ここからは、油圧ショベルの作業に適した工事現場や、アタッチメントの特徴についてみていきましょう。

整地作業などの掘削作業

整地作業とは、足場の悪い場所の凸凹をならしたり、不要な草木を撤去しで土地を整える作業のことです。整地作業の際、油圧式ショベルはバケットと呼ばれる掘削に適したバケツのような形をしたアタッチメントを使用します。バケットには掘削をする対象によって、形状や大きさなどにいくつもの種類があるため、整地作業においては汎用性高く活躍しますね。

工事現場などの解体作業

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解体作業とは文字通り、古くなった建物などを解体する作業のことです。建物の基礎などの地下に埋設されている構造物も解体する対象に含まれますね。解体工事の現場では、ペンチのような役割も果たすカッターや、挟む作業を得意とするフォーク、ハンマーのように粉砕を得意とするブレーカーなどのアタッチメントが活躍します。

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アタッチメントの使用用途や使い分けは?

油圧ショベルに対応したアタッチメントにはいくつか種類があります。一般的なものはバケットと呼ばれるすくう作業や掘削に特化したもの。その他にも具体的なものをあげるとすれば、オーガーと呼ばれる土砂掻きだし用のスクリュー機能のあるものや、油圧ブレーカと呼ばれる岩石を砕くもの破砕機と呼ばれる解体廃材の破砕作業や分離作業を行うためのものなどがありますね。

「はたらくくるま」について理解を深めよう!

バックホウもショベルカーも両者とも「油圧式ショベル」と呼ばれる同じ建設用重機のことをさしていました。

ちなみに油圧式ショベルを運転するためにはその大きさによって、「車両系建設機械運転技能講習」または「小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育」という資格を取得する必要もあります。つまり、専門性を持った人でした扱うことができない、操作するのに注意が必要な専門性の高い建設機械だということですね。ぜひ工事現場などで建設重機も見かけることがあれば、その重機の力強い働き方についても観察してみてくださいね。

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簡単でわかりやすい!バックホウとショベルカーの違いとは?ユンボとの違いや油圧式ショベルの定義も工事会社勤務の現役OLライターがくわしく解説

この記事ではバックホウとショベルカーの違いについてみていきます。どちらも工事現場などで活躍する穴を掘るための建設重機といったイメージがあるよな。違いはずばり名称にあるようです。今回はそんな工事現場で欠かせない「はたらくくるま」について、ユンボとの違いや油圧式ショベルについてまで工事会社勤務の現役OLライターyukoと一緒に解説していきます。

ライター/yuko

工事会社勤務9年目。入社から現在まで、現場踏査や設計業務など幅広く経験。地下埋設物には少々くわしい。専門用語が飛び交う職場で自分の言葉に置き換え、理解しなおす言語化作業に日々奮闘中の現役OLライター。

バックホウとショベルカーの違いは名称

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バックホウもショベルカーも、両者とも同じ建設重機の名称をさしています土木建設業界では「油圧式ショベル」と呼ばれるキャタピラで地面を移動し、腕のように長いアームの先にバケットなどのアタッチメントがついている重機のことです。まずは使い分け方について、くわしくみていきましょう。

バックホウ:公共性の高い行政などで使われる名称

バックホウとは油圧式ショベルのなかでも、ショベル部分が重機を操作するオペレーター側向きに取り付けられた建設重機のことです。バックホーと表記されることもありますね。「back」は「後ろ」、「hoe」は「鍬」が語源になっているんだそう。手前に引き寄せる作業をする建設重機のことをさしています。

国土交通省や官庁の文書など公共性の高い場では「バックホー」または「ドラグショベル」と表記されるようです。

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