3分でわかる!サステナブルとサステナビリティの違いとは?SDGsと関係ある?言語文化学部卒ライターが簡単にわかりやすく解説!
これらが広がった背景
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「サステナビリティ」という言葉が日本において広まったのは、2015年に国連総会で「我々の世界を変革する 持続可能な開発のための2030アジェンダ」という文書が採択されたあたりからではないでしょうか。
それまでにも、国連の計画や「アジェンダ21」などにも「持続可能性」という言葉は登場するようですが、時代の変化とともに徐々に注目が大きくなってきました。特に、この2015年の文書の中に登場する「SDGs」という社会の17の目標がとても有名ですね。SDGsに取り組む企業なども多くなっていった結果、今ではこれらの言葉の認知度も高まってきたのでしょう。
ともに持続可能な世界へ向かうこの旅をはじめるにあたり、
だれひとり取り残さないことを誓います。
(引用:公益財団法人 日本ユニセフ協会「SDGs 前文」より一部抜粋)
「SDGs」や「エシカル」などの言葉との関係は?
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「SDGs」「ダイバーシティ」「エシカル」「LOHAS(ロハス)」など、サステナブルと一緒に語られることの多い言葉について、意味を混同しそうになりませんか?ここでは、これらの言葉についても簡単に解説していきます。
SDGs・ダイバーシティ:人類の行動指針、キーワードとしての「多様性」
「SDGs」は「Sustainable Development Goals」の略です。持続可能な社会の実現に向けて国連が掲げる「17の目標と169のターゲット」のことであり、人類と地球にとっての重要な課題に対する行動指針などを示しているものになります。
また、「ダイバーシティ(diversity)」とは「多様性」のことであり、一般社会において「ダイバーシティ」が用いられる場合は、人種・性別・文化・価値観などの多様性を指していることが多いようです。
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エシカル・LOHAS:社会問題に対する姿勢や価値観
「エシカル(ethical)」は「倫理的な」「道徳上の」といった意味の形容詞ですが、現代社会においては「環境保護・人権問題などの社会問題に対する姿勢が倫理的である」という認識で使われていることが多くなってきています。
例えば、ファッション業界で「エシカルなブランド」という表現をする場合、「環境・社会問題に対して倫理的である」=「オーガニックコットンなどの生産によって、貧困地域の経済活動や就労支援に貢献している。また、それを使った製品を作っている」ブランドであるなど、そういった文脈で「エシカル」を使うことが多いようです。
また、「LOHAS(ロハス)」という言葉もありますが、これは「Lifestyle of Health and Sustainability」の略で、「健康と持続可能な社会の実現を意識した生き方」といった、価値観や概念などを表現する際に用いられます。
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