


解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。
ライター/yuko
工事会社勤務9年目。心に浮かんだもやもやを言語化することでストレス発散をはかる現役OLライター。読書が趣味で、日々様々な言葉に触れている。最近は、言葉の持つ意味を理解して文章をより豊かに読み進めていく丁寧な読書を心がけている。
「廻る」と「回る」と「巡る」の違いとは?

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「廻る」と「回る」と「巡る」は「まわる」または「めぐる」と読まれる同訓意義の漢字です。それぞれ共通した意味として「周囲に沿って歩いたりまわったりするさま」を表していますね。
そのなかでも「回る」は常用漢字であり、「廻る」は常用漢字ではないという違いがあります。さらに「巡る」については、「順番にまわる」という意味合いが強いですね。ここからくわしくみていきましょう。
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廻る:回転すること、常用漢字ではない
「廻る」と「回る」は両方とも「まわる」と読み、同じ意味を持つ言葉です。両者とも「回転する」「あるものを中心にまわる」という意味がありますね。
両者の違いは「回る」は常用漢字であり「廻る」は常用漢字ではないという点。また、部首である「廴(えんにょう)」は進み歩くことを示しており、廻はぐるぐるとまわって進むことを意味しています。漢和辞典に掲載されている意味も確認しておきましょう。
【廻る】
1.めぐる。めぐらす。ぐるりとまわる。ぐるりとまわす。
2.かえる。かえす。もとへ戻る。もとへ戻す。
3.廻避。遠回りしてさけること。
4.ぐるりととりまいたさま。
(出典:漢和辞典)
回る:回転すること、常用漢字
前述したように「回る」と「廻る」は両方とも「まわる」と読み、同じ意味を持つ言葉でした。両者とも「回転する」という意味がありましたね。両者の違いは「回る」は常用漢字であり「廻る」は常用漢字ではないという点です。また「回」という漢字は、回数を示す言葉としても使われます。こちらも漢和辞典に掲載されている意味も確認しておきましょう。
【回る】
1.まわる。まわす。ぐるりとまわる。ぐるりとまわす。
2.めぐる。めぐらす。まわりをかこむ。
3.めぐらす。頭を後ろへ向ける。
4.かえる。かえす。もとのもどる。もとにもどす。
5.たがう。逆もどりする。曲線をえがいて曲がる。わきへそれたさま。
6.たび。回数を示すことば。
7.イスラム教に関係胃のあることをあらわすことば。
(出典:漢和辞典)
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