この記事ではpingとレイテンシの違いについてみていきます。違いはずばりpingはコマンドレットでレイテンシは結果として確認できる応答時間のようですが、調べてみるといろいろ違いがあるみたいです。
今回はそんなpingとレイテンシの違いを、特徴や確認方法など確認しつつ、現役エンジニアのライターvnobと一緒に解説していきます。

ライター/vnob

現役のクラウドサーバーのエンジニア。数々の難しい案件を解決している。仕事柄、わからないことがあると調査しないと気が済まない。幅広く雑学を知っている。

pingとレイテンシの違いとは?

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pingを実行することでネットワークの疎通を確認することができますが、あわせてネットワークの送受信にかかる応答時間も確認することができます。その送受信にかかる応答時間がレイテンシなんです。今回は、pingとレイテンシの特徴や確認方法について詳しくご紹介していきたいと思いますので参考にしてくださいね。

pingとは?

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pingとはコマンドプロンプトなどを利用してネットワークの疎通を確認するコマンドレットです。また、レイテンシと呼ばれる応答速度も確認することができます。それでは、pingの特徴やコマンドプロンプトとはどういうものか、また、pingの実行方法について説明していきますね。

pingの特徴

pingはコマンドプロンプトでコマンドを利用して、指定したIPアドレスやホスト名に文字列を送ることで戻りの有無によりネットワークの接続を確認することができます。ネットワークに接続されていてIPアドレスを持っている機器であればpingを使って疎通確認することができるんです。それにより、ネットワークの状態や機器が正常に接続されているか確認するときにpingが使われています。 

ただし、pingに応答しない機器やpingに応答しない設定があるため、pingが通らない場合でもネットワークに正常に接続されていることもあるので注意が必要ですよ。

\次のページで「コマンドプロンプトとは?」を解説!/

コマンドプロンプトとは?

コマンドプロンプトとはパソコンの画面上でマウスで行っている操作をコマンドを入力して実行するものです。なお、Windowsのパソコンでは標準でインストールされており、Windowsのスタートボタンをクリックし、Windowsシステムツールからコマンドプロンプトを起動することができますよ。

pingの実行方法

pingを実行するにはコマンドプロンプトを開いてpingと入力してから、通信先のIPアドレスかホスト名を入力することで結果が表示されます。例えば、インターネットでyahooのサイトに繋がらないときは「ping www.yahoo.co.jp」と入力して実行することでyahooのサイトへのネットワークが繋がっているか確認することができますよ。

pingで応答した場合と応答しなかった場合の例についてご紹介したいと思います。

応答した場合
edge12.g.yimg.jp [183.79.250.251]に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
183.79.250.251 からの応答: バイト数 =32 時間 =27ms TTL=52
183.79.250.251 からの応答: バイト数 =32 時間 =24ms TTL=52
183.79.250.251 からの応答: バイト数 =32 時間 =25ms TTL=52
183.79.250.251 からの応答: バイト数 =32 時間 =27ms TTL=52
183.79.250.251 の ping 統計:
パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、
ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):
最小 = 24ms、最大 = 27ms、平均 = 25ms

応答しなかった場合
ping 要求ではホスト www.yahoo.co.jp が見つかりませんでした。ホスト名を確認してもう一度実行してください。

レイテンシとは?

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レイテンシとはpingを実行した時に応答速度として表示される値で転送要求を出してから実際にデータが送られてくるまでに生じる通信の遅延時間のことです。それでは、レイテンシの特徴や回線速度との違い、レイテンシが大きい場合の改善方法についてご紹介していきますね。

レイテンシの特徴

レイテンシの数値が小さければ反応速度の速いネットワークであることを示しており、遅延時間が短いことをレイテンシが小さい、遅延時間が長いことをレイテンシが大きいと表現します。

なお、レイテンシが大きい場合の影響として、「ウェブサイトの読み込みが遅くなる」「 動画の再生がスムーズに行わず途切れる」「オンラインゲームで操作してもスムーズに反応しない」などがありますよ。 

レイテンシと回線速度の違い

レイテンシと回線速度は似ているようで違います。レイテンシはインターネット回線で送受信にかかる応答時間ですが、回線速度はインターネットで1秒間に送信できるデータ量を示すんです。なお、単位はbpsで価が大きいほど快適なインターネット環境だといえますね。

レイテンシが大きい場合の改善方法

レイテンシが大きい場合の改善方法についてご紹介したいと思いますので、ウェブサイトの読み込みが遅かったり、動画が途切れるなどの影響が発生した場合はお試しください。

\次のページで「pingを実行することでレイテンシを確認できる」を解説!/

レイテンシが大きい場合の改善方法
・ルーターの再起動(電源コンセントの抜き差し)
・パソコンなど端末の再起動
・ルーターの交換
・無線LANの場合は有線LANに変更する
・プロバイダの変更

pingを実行することでレイテンシを確認できる

pingとレイテンシの違いということですが、pingは実行するコマンドレットでそれを実行することで確認できるのがレイテンシということですね。ウェブサイトの読み込みや動画が遅いと感じた場合は、pingでレイテンシの値が問題ないか確認してみることで解決に繋がるでしょう。

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簡単でわかりやすい!pingとレイテンシの違いとは?特徴や確認方法も現役エンジニアが詳しく解説

この記事ではpingとレイテンシの違いについてみていきます。違いはずばりpingはコマンドレットでレイテンシは結果として確認できる応答時間のようですが、調べてみるといろいろ違いがあるみたいです。
今回はそんなpingとレイテンシの違いを、特徴や確認方法など確認しつつ、現役エンジニアのライターvnobと一緒に解説していきます。

ライター/vnob

現役のクラウドサーバーのエンジニア。数々の難しい案件を解決している。仕事柄、わからないことがあると調査しないと気が済まない。幅広く雑学を知っている。

pingとレイテンシの違いとは?

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pingを実行することでネットワークの疎通を確認することができますが、あわせてネットワークの送受信にかかる応答時間も確認することができます。その送受信にかかる応答時間がレイテンシなんです。今回は、pingとレイテンシの特徴や確認方法について詳しくご紹介していきたいと思いますので参考にしてくださいね。

pingとは?

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pingとはコマンドプロンプトなどを利用してネットワークの疎通を確認するコマンドレットです。また、レイテンシと呼ばれる応答速度も確認することができます。それでは、pingの特徴やコマンドプロンプトとはどういうものか、また、pingの実行方法について説明していきますね。

pingの特徴

pingはコマンドプロンプトでコマンドを利用して、指定したIPアドレスやホスト名に文字列を送ることで戻りの有無によりネットワークの接続を確認することができます。ネットワークに接続されていてIPアドレスを持っている機器であればpingを使って疎通確認することができるんです。それにより、ネットワークの状態や機器が正常に接続されているか確認するときにpingが使われています。 

ただし、pingに応答しない機器やpingに応答しない設定があるため、pingが通らない場合でもネットワークに正常に接続されていることもあるので注意が必要ですよ。

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