この記事では布ポスターとタペストリーの違いについてみていきます。2つとも布を利用して図柄や文字をプリントしたものをいうのですが、詳しい違いは良くわからないという人もいるかもしれませんね。ただ、元々の意味を確認すると、広告で使われるものや織物といったようにいろいろと違う点があるようです。
今回は、そんな布をつかった製品の違いについて、ちょっとした違いが気になる文学部卒ライター海辺のつばくろと一緒に解説していきます。

ライター/海辺のつばくろ

歌の題名にもなっているタペストリーなど、言葉の違いが気になる文学部卒ライター。

布ポスターとタペストリーのざっくりとした違い

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コミケのような同人誌即売会で販売に関わったことのある方の中には、広告物を作る際に紙よりも丈夫な布を使おうと考えたことがあるかもしれません。その時に印刷会社から、布ポスターとタペストリーのどちらを使うか尋ねられたこともあるでしょう。他に、紹介用の写真や文章を店頭や壁に取り付ける際に、印刷会社からどちらにするか尋ねられ、違いがよくわからずに困ったということもあるようです。

この2つには、どのような違いがあるのでしょうか。

布ポスター:図や文字などを布に印刷した広告物

布ポスターとは、紙の代わりに布に宣伝したいイラストや字句などを印刷して広告物として使うものです。印刷会社によって違いがあるかもしれませんが、一般的に紙製のポスターも含めてサイズは大判で、A3以上を指すことが多いとのこと。横断幕にも使われるターポリン生地、シワがつきにくいクロスなどの化学繊維、合成布などの生地も使える場合があります。

タペストリー:印刷物を吊り下げて飾れるようにしたもの

タペストリーとは、壁から吊り下げられる用具が付いた広告用の印刷物のこと。もちろん、部屋のインテリアにも使えます。

布ポスターと比較する場合は、布ポスターの上部に吊り下げできる塩化ビニール製のパイプや紐などが付いたものを指すこともあるようです。布ポスターに吊り下げ具が付いていると考えるとイメージしやすいかもしれません。そのまま壁に吊り下げられるので、飾る場合に傷をつけずに済みます。

タペストリーの本来の意味とは?

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タペストリーは本来、壁に吊り下げるタイプのインテリア用品。現代でいえば、店頭や台所の入り口などに付ける間仕切りようなのれんも含む場合もあります。気に入った布をハンガーや棒を通して吊り下げ、壁を傷つけることなく部屋の雰囲気を変えることも。突っ張り棒や専用の手ぬぐいハンガーで、季節に合う絵柄の手ぬぐいを取り付けてタペストリー代わりに使うことも可能です。

\次のページで「インテリア用に織った壁掛け」を解説!/

インテリア用に織った壁掛け

タペストリーの歴史をたどると、発祥は紀元前3世紀~2世紀頃の古代ギリシャ時代にまでさかのぼります。つづれ織りにした織り生地で、綺麗な柄が出る織物を壁から吊して部屋に彩りを添えたものが元です。

つづれ織りとは、縦に並んだ糸に横糸をジグザグに通して織る生地のこと。すき間が出来ないように上部から圧力をかけるため、経糸が見えずに横糸だけが外側から見られるようになっています。

広告用の布ポスターやタペストリーを使うメリット

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広告用の従来の紙製のポスターもよく見かけますが、布ポスターやタペストリーと比較して、メリットはあるのでしょうか。

1.しわがつきにくい

紙のポスターは、保管や持ち歩きの時は折りたたんでいることが多いのではないでしょうか。そうすると折りじわがついて、見た目が悪くなる場合があります。布ポスターやタペストリーであれば、棒などを芯にして巻き付けられるのでしわが付きにくいです。コミケなどでお客に販売する場合にも、しわを気にせず飾ってもらうことができます。

2.丈夫で破損しにくい

紙のポスターは物に引っ掛けて破れてしまったり、水に濡れて色抜けしてしまったりする恐れがあります。しかし、布ポスターやタペストリーは特殊な加工をした化学繊維を使っている生地もあるということ。十分な強度を保てたり、耐水性や防炎性に優れていたりする素材が多く、丈夫で破損しにくいということです。

広告用の布ポスターやタペストリーを使うデメリット

紙のポスターと比べて、広告用の布ポスターやタペストリーのデメリットはないような気がするという方もいるかもしれません。確かに、しわがつきにくい、丈夫で破損しにくいということであれば、良いことずくめに感じられます。強いていえば、紙製のポスターよりも制作費がかかるところがデメリット。さまざまな機能が備わっていることから、それだけ費用面で高くなります。

後から修正するのも難しいので、入稿する際にイラストやイベントの日付、固有名詞などは間違えないように注意しましょう。

\次のページで「布ポスターは広告用の絵や文字を布に印刷したもの、タペストリーは布ポスターに吊り具が付いたもの」を解説!/

布ポスターは広告用の絵や文字を布に印刷したもの、タペストリーは布ポスターに吊り具が付いたもの

布ポスターは、紙に広告用の絵や文字を印刷する代わりに布にプリントしたもの、タペストリーは布ポスターに壁にかけやすいよう棒と紐などの吊り具が取り付けられたもののことです。広告用に使う以外に、同人誌即売会などでファンが壁に飾れるようにしたものも見られます。

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雑学

簡単で分かりやすい布ポスターとタペストリーの違い!紙ポスターとの違いやメリット・デメリットも文学部卒ライターが詳しく解説

この記事では布ポスターとタペストリーの違いについてみていきます。2つとも布を利用して図柄や文字をプリントしたものをいうのですが、詳しい違いは良くわからないという人もいるかもしれませんね。ただ、元々の意味を確認すると、広告で使われるものや織物といったようにいろいろと違う点があるようです。
今回は、そんな布をつかった製品の違いについて、ちょっとした違いが気になる文学部卒ライター海辺のつばくろと一緒に解説していきます。

ライター/海辺のつばくろ

歌の題名にもなっているタペストリーなど、言葉の違いが気になる文学部卒ライター。

布ポスターとタペストリーのざっくりとした違い

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コミケのような同人誌即売会で販売に関わったことのある方の中には、広告物を作る際に紙よりも丈夫な布を使おうと考えたことがあるかもしれません。その時に印刷会社から、布ポスターとタペストリーのどちらを使うか尋ねられたこともあるでしょう。他に、紹介用の写真や文章を店頭や壁に取り付ける際に、印刷会社からどちらにするか尋ねられ、違いがよくわからずに困ったということもあるようです。

この2つには、どのような違いがあるのでしょうか。

布ポスター:図や文字などを布に印刷した広告物

布ポスターとは、紙の代わりに布に宣伝したいイラストや字句などを印刷して広告物として使うものです。印刷会社によって違いがあるかもしれませんが、一般的に紙製のポスターも含めてサイズは大判で、A3以上を指すことが多いとのこと。横断幕にも使われるターポリン生地、シワがつきにくいクロスなどの化学繊維、合成布などの生地も使える場合があります。

タペストリー:印刷物を吊り下げて飾れるようにしたもの

タペストリーとは、壁から吊り下げられる用具が付いた広告用の印刷物のこと。もちろん、部屋のインテリアにも使えます。

布ポスターと比較する場合は、布ポスターの上部に吊り下げできる塩化ビニール製のパイプや紐などが付いたものを指すこともあるようです。布ポスターに吊り下げ具が付いていると考えるとイメージしやすいかもしれません。そのまま壁に吊り下げられるので、飾る場合に傷をつけずに済みます。

タペストリーの本来の意味とは?

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タペストリーは本来、壁に吊り下げるタイプのインテリア用品。現代でいえば、店頭や台所の入り口などに付ける間仕切りようなのれんも含む場合もあります。気に入った布をハンガーや棒を通して吊り下げ、壁を傷つけることなく部屋の雰囲気を変えることも。突っ張り棒や専用の手ぬぐいハンガーで、季節に合う絵柄の手ぬぐいを取り付けてタペストリー代わりに使うことも可能です。

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