病気にかかって病院にいくと「診療」や「診察」といった言葉をよく聞くよな。「診療」や「診察」はどちらも病気を治すときに使われる言葉ですが、厳密な意味や使い方は違うみたいです。
この記事では、「診療」と「診察」の意味の違いや「診断」「治療」との違いについて、言葉の使い方にこだわるビジネス文書熟練者の西風と一緒に解説していきます。

ライター/西風

企業にて10年以上にわたりビジネスパーソンとの交流や企画書・論文作成を経験。現在は後進育成にも注力。文章のわかりやすさはもちろん、言葉の意味や使い方にもこだわり、わかりやすく正確な情報をお届け。

「診療」と「診察」の違いとは?

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「診療」と「診察」は、どちらも病院やクリニックで医師が患者の病気を治す過程で使われる言葉です。「診療」と「診察」は同じような意味を持った言葉ですが、本来の意味は異なります。「診療」と「診察」の意味について、それぞれの違いに着目しながら見ていきましょう。

「診療」は病気を調べることから治す・手当することまでのすべて

「診療」に含まれる「診」という漢字は、病状をよく調べて判断するという意味を持ちます。「療」は、病気を治すという意味を持つ漢字です。この2つから成り立つ「診療」は、病状をよく調べて判断し、病気を治すことまでのすべてを表しています。

「診察」は病気について調べること

「診察」に含まれる「察」は、調べて明らかにすることを表す漢字です。病状をよく調べて判断するという意味を持つ「診」と組み合わさり成り立つ「診察」は、病気について調べることを表しています。

「診療」の意味と具体例

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ここからは、「診療」と「診察」の違いに着目しながら、「診療」の意味や具体例についてくわしく見ていきます。

「診療」の意味

「診療」を辞書で調べると、以下のように記載されています。

医師が患者を診察し、治療すること。

引用:デジタル大辞泉

辞書にも記載されているとおり、「診療」には患者の病気の状況を調べる「診察」が含まれています。また、「診察」した結果から病気を判断し、その病気を治すことまで含まれるのが「診療」です。

\次のページで「「診療」の具体例」を解説!/

「診療」の具体例

「診療」と「診察」の違いを理解しやすくするため、風邪の「診療」を具体例として見てきましょう。

1.鼻水の有無や喉の痛み、咳の状況など病状を調査
2.病状から風邪と判断
3.風邪症状を抑える薬を処方

上記が一般的な風邪を治すまでの流れです。1で患者の状況を調べて2で病気を判断し、3で病気を治す手段を講じることすべてを包括したものを「診療」と表します。

「診察」の意味と具体例

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ここまで病気を治す流れすべてを表す「診療」について見てきました。ここからは「診察」についてくわしく見ていきましょう。

「診察」の意味

「診察」を辞書で調べると、以下のように記載されています。

病気の有無や病状などを判断するために、医師が患者のからだを調べたり質問したりすること。

引用:デジタル大辞泉

「診察」は医師が患者の病気を判断するために、問診や検査などで患者の状態を調べることを表します。なお、問診とは既往歴やアレルギー歴、家族歴などを聴取することで、検査だけではわからない情報を取得するために重要な工程です。

「診察」の具体例

「診療」と「診察」の違いを理解しやすくするため、風邪の「診療」を具体例として、「診察」について見てきましょう。

\次のページで「「診断」や「治療」の違いとは?」を解説!/

1.鼻水の有無や喉の痛み、咳の状況など病状を調査→こちらが「診察」
2.病状から風邪と判断
3.風邪症状を抑える薬を処方

上記記載のとおり、1の患者の状態を調べる工程が「診察」です。この「診察」をもとに2以降の工程が進められるため、ここで患者の状態を正確に把握することは「診療」において重要な役割を持ちます。

「診断」や「治療」の違いとは?

病気を治す過程に使われる言葉には、「診療」や「診察」以外にも「診断」や「治療」といった言葉があります。こちらの詳細についても、「診療」や「診察」との違いに着目しながら見ていきましょう。

「診断」の意味と具体例

「診断」を辞書で調べると以下のように記載されています。

医者が患者を診察して、健康状態、病気の種類や病状などを判断すること。

引用:デジタル大辞泉

「断」はきっぱりと決めることを表す漢字です。病状をよく調べて判断するという意味を持つ「診」と組み合わさり成り立つ「診断」は、「診察」で調べた患者の状態を総合的に検討して、病名などを判断することを表します。次に、風邪の「診療」を具体例として、「診断」について見てきましょう。

1.鼻水の有無や喉の痛み、咳の状況など病状を調査→こちらが「診察」
2.病状から風邪と判断→こちらが「診断」
3.風邪症状を抑える薬を処方

\次のページで「「治療」の意味と具体例」を解説!/

上記記載のとおり、1の「診察」で調べて病状をもとに、医師が風邪と判断する2の工程が「診断」です。この「診断」結果をもとに、病気を治す方法が考えられ3で実行されます。

「治療」の意味と具体例

「治療」を辞書で調べると以下のように記載されています。

病気やけがをなおすこと。病気や症状を治癒あるいは軽快させるための医療行為。療治。

引用:デジタル大辞泉

「治」は病気を治すという意味を持つ漢字です。同じく病気を治すという意味を持つ「療」と組み合わさり成り立つ「治療」は、「診断」で判断した病気に対し、手当や薬を与えることで病気を治すことを表します。次に、風邪の「診療」を具体例として、「治療」について見てきましょう。

1.鼻水の有無や喉の痛み、咳の状況など病状を調査→こちらが「診察」
2.病状から風邪と判断→こちらが「診断」
3.風邪症状を抑える薬を処方→こちらが「治療」

上記記載のとおり、1の「診察」で調べて病状をもとに、医師が2の「診断」で風邪と判断、3で風邪の症状を抑えるために薬を処方したのが「治療」です。

「診療」は「診察」を含む病気を治す流れすべてであると認識しよう

「診療」と「診察」の違いについてくわしく見てきました。「診療」と「診察」は、ともに病気を治す流れに用いられる言葉であることは同じですが、「診療」は全体を表し、「診察」は「診療」の一部で患者の状態を調べることを表す点で異なります。また、「診療」には「診断」や「治療」という工程があり、「診察」「診断」「治療」があわさり「診療」になることもわかりました。同じような意味の言葉でもそれぞれ詳細は異なる…くわしく調べるほどに日本語の面白さを感じずにはいられませんね。

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雑学

3分で簡単にわかる「診療」と「診察」の違い!「診断」「治療」との違いもビジネス文書熟練者が詳しく解説!

病気にかかって病院にいくと「診療」や「診察」といった言葉をよく聞くよな。「診療」や「診察」はどちらも病気を治すときに使われる言葉ですが、厳密な意味や使い方は違うみたいです。
この記事では、「診療」と「診察」の意味の違いや「診断」「治療」との違いについて、言葉の使い方にこだわるビジネス文書熟練者の西風と一緒に解説していきます。

ライター/西風

企業にて10年以上にわたりビジネスパーソンとの交流や企画書・論文作成を経験。現在は後進育成にも注力。文章のわかりやすさはもちろん、言葉の意味や使い方にもこだわり、わかりやすく正確な情報をお届け。

「診療」と「診察」の違いとは?

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「診療」と「診察」は、どちらも病院やクリニックで医師が患者の病気を治す過程で使われる言葉です。「診療」と「診察」は同じような意味を持った言葉ですが、本来の意味は異なります。「診療」と「診察」の意味について、それぞれの違いに着目しながら見ていきましょう。

「診療」は病気を調べることから治す・手当することまでのすべて

「診療」に含まれる「診」という漢字は、病状をよく調べて判断するという意味を持ちます。「療」は、病気を治すという意味を持つ漢字です。この2つから成り立つ「診療」は、病状をよく調べて判断し、病気を治すことまでのすべてを表しています。

「診察」は病気について調べること

「診察」に含まれる「察」は、調べて明らかにすることを表す漢字です。病状をよく調べて判断するという意味を持つ「診」と組み合わさり成り立つ「診察」は、病気について調べることを表しています。

「診療」の意味と具体例

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ここからは、「診療」と「診察」の違いに着目しながら、「診療」の意味や具体例についてくわしく見ていきます。

「診療」の意味

「診療」を辞書で調べると、以下のように記載されています。

医師が患者を診察し、治療すること。

引用:デジタル大辞泉

辞書にも記載されているとおり、「診療」には患者の病気の状況を調べる「診察」が含まれています。また、「診察」した結果から病気を判断し、その病気を治すことまで含まれるのが「診療」です。

\次のページで「「診療」の具体例」を解説!/

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