3分でわかる玩具とおもちゃの違いとは?どちらがより古い言葉?言葉の成り立ちや使い分けも日本語大好きライターがわかりやすく解説
ライター/れおな=007
会社員として勤務する傍ら執筆活動を続けるWEBライター。言葉の意味や日常生活に関する雑学など、興味のある分野は多岐に及ぶ。本業では独特の言葉でコミュニケーションを取る、いわば言葉の研究家。「わかりやすい表現、独特の切り口を」をモットーに日々執筆スキルを研鑽中。
玩具とおもちゃの意味はどう違う?
遊び道具を示す言葉として、「玩具(がんぐ)」と「おもちゃ」の2種類をご存知の方は多いのではないでしょうか。両者の意味の違いについて、疑問を抱いた方も中にはいることでしょう。本項では玩具とおもちゃという言葉について簡単に説明していきます。
玩具もおもちゃも同じものを示した言葉
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まず玩具もおもちゃも、実際には同じものを示しています。どちらもボールや人形などに代表される遊び道具という認識で間違いないでしょう。そのため日本の辞書では、それぞれの言葉が互いの項目に記述されています。また玩具と書いて「おもちゃ」と読むケースもあるため、ほとんど同一の概念です。
がん‐ぐ〔グワン‐〕【玩具/×翫具】
読み方:がんぐ
遊び道具。おもちゃ。「郷土—」
(参照:「がんぐ」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書)
お‐もちゃ【玩=具】
読み方:おもちゃ
《「もちゃ」は「もちあそび(持遊)」から》
1 子供が手に持って遊べるように作ってあるもの。がんぐ。
2 慰みのためにもてあそばれる人や物。
(参照:「おもちゃ」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書)
玩具とおもちゃでは言葉としての歴史が違う
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玩具とおもちゃの意味は同じですが、言葉としての歴史が違います。玩具は明治時代以降に使われている言葉ですが、おもちゃという言葉のルーツは平安時代までさかのぼるようです。また玩具という言葉は明治政府が提唱したものですが、おもちゃは自然発生的に生まれた言葉といえるでしょう。
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玩具とおもちゃの言葉の由来はどう違う?
玩具とおもちゃという言葉は意味こそほとんど同じですが、由来に違いが見られます。本項ではそれぞれの言葉の由来について詳しく比較してみていきましょう。
玩具:「もてあそぶ」道具
玩具という言葉は、もてあそぶを意味する「玩」と道具の具から成り立つ明治時代にできたものです。ただしここでの「もてあそぶ」はふざけるや楽しむを意味しており、次項で説明するおもちゃとはニュアンスが異なります。
おもちゃ:持って遊ぶもの
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おもちゃという言葉は「持って遊ぶもの」を意味する語が変化したものです。そのためおもちゃには、手に持てる大きさであるというニュアンスも入っています。平安時代にはそのルーツにあたる語があるなど、玩具に比べて言葉としての歴史の長い言葉です。
おもちゃは、手に持って遊ぶものという意味で、古くは「持て遊び(もてあそび)」と言った。
平安時代に「持ち遊び(もちあそび)」となり、近世には「もちゃそび」と訛った。
さらに「もちゃ」と下略され、接頭語の「お」が付いて「おもちゃ」となった。
「玩具(がんぐ)」の語は、国語統一運動で明治政府によって作られたもので、今日では「おもちゃ」の当て字としても用いられる。
(参照:「おもちゃ」の意味・語源・由来を解説 – 語源由来辞典)
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