簡単で分かりやすい「proposal」と「suggestion」の違い!「offer」との違いや使い分けのポイントも元塾講師が詳しく解説!
ライター/yêuthuquá
海外在住。現在の仕事を始める前は教育関係の仕事に従事。国内外を問わず身につけた知識や経験をもとにわかりやすくお届けする。
「proposal」と「suggestion」の違い
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「提案」というときにどの単語を使えばいいか迷ったことはないですか。それとも、どんな違いがあるかはっきりとはわからないけれど、感覚で使っているということはありませんか。まずは例文での確認も含め、「proposal」と「suggestion」の意味や使い分けを確認していきましょう。
「proposal」:積極的な「提案」
「proposal」は計画や問題に対する改善案など、積極的な提案するときに使いますが、受け入れられる可能性がある、または受け入れられるのが前提であるときに使う表現です。「proposal」はビジネスなどのフォーマルなシーンでよく使われます。
また、皆さんもよく知っているプロポーズ。これも「proposal」の動詞「propose」からきた言葉で、「proposal」にはもちろん、プロポーズという意味があります。
1. We have a proposal for this new project.
「この新しいプロジェクトに提案があります。」
2. I appreciate your proposal.
「ご提案に感謝します。」
3. I made a proposal for marriage to her.
「彼女にプロポーズした。」
「suggestion」:控えめな「提案」
「suggenstion」は「proposal」とは異なり控えめで議論・検討の余地がある「提案」、思いつきでの「提案」のことです。相手に対して「こうすればいいのでは?」とアドバイスをするような感じで勧める「提案」や「助言」も、この「suggestion」を使います。ビジネスシーンでも使える表現ですが、「proposal」より弱い提案ですね。
1. Let me give you some suggestions about it.
「そのことで提案があります。」
2. He made a good suggestion to me.
「彼がいい提案をしてくれました。」
3. Your suggestions are always helpful.
「あなたの提案はいつも役に立ちます。」
もうひとつの「提案」:「offer」
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「proposal」「suggestion」のようによく使われる「提案」を意味する単語が「offer」。「offer」は相手にとってプラスとなるものを提案するときに使う単語です。
例えば割引などの提案は、相手にとってプラスとなるものですので「offer」を使います。「offer」は「proposal」と同じように対して積極的に働きかけるような提案ですが、カジュアルな言い回しで、必ずしも受け入れられるかどうかまでは分からない表現です。
1. I believe she will definitely accept my offer.
「きっと彼女は私の提案を受け入れてくると信じている。」
2. She declined the offer.
「彼女はその提案を断った。」
動詞「propose」と「suggest」
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「proposal」「suggestion」を動詞にした「propose」「suggest」もよく使われます。そこで、「提案する」という意味で「propose」「suggest」を使うときの主な注意点を見ていきましょう。
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「propose」を使うときの注意点
提案するという意味で使うときに注意するのは、「propose」のあとに続く表現です。基本的に第3文型(SVO)の形で使います。一つめは「propose+名詞(+to 人)」=「(人に)~を提案する」の形。「propose」は「人」を目的語にとれず「to+人」とします。つまりSVOOの第4文型にはできません。
次に「propose that S+V」とthat節が続く形。提案するという意味で使うとき、that節の動詞は原形にします。これはVの前のshouldが省略されているためです。
また「propose+動名詞」で「~することを提案する」となります。動詞のあとに不定詞が続くのか動名詞が続くのか悩む人も多いと思いますが、「propose」は動名詞をとります。ちなみに「propose+to-不定詞」は「~するつもりだ」となり提案ではなくなるので注意が必要です。
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