雑学

3分で簡単にわかる「鋳造」と「鍛造」の違い!読み方やそれぞれのメリット・デメリットも工学系院卒ライターがわかりやすく解説!

型鍛造
鍛造用金型を用い、材料を押し潰して加工する方法です。寸法精度の高い製品を短時間で成形することができますが、金型製作などの初期コストが高価になるため、大量生産に向いています。
自由鍛造
金型は用いず、鍛造用の台(金敷)の上で材料を動かしたり回転させたりしながら、ハンマーやプレスで力を加えて目的の形状に加工する方法です。日本刀の製作が分かりやすい例でしょう。初期コストは安いですが熟練の技を要し、大型工業部品や農機具、指輪など、少量生産の製品に向いています。

鍛造の種類(加工温度による分類)

鍛造は加工する温度によっても、分類されます。

熱間鍛造
金属はある温度以上に加熱すると柔らかくなり、結晶のゆがみや欠陥が整います。これを「再結晶」といい、材料を再結晶温度以上に熱して行う鍛造が熱間鍛造です。加工性が高く、大型部材や高強度材料、もろい材料の加工に向いています。
冷間鍛造
材料を加熱せず常温で鍛造します。熱による変形が少ないため寸法精度が高く、表面も滑らかに仕上がる方法です。加熱に要するエネルギーや時間を節約できますが、加工に必要な力は熱間鍛造より大きくなります。
温間鍛造
熱間鍛造と冷間鍛造の中間、約300~900℃で加工します。熱間鍛造のように強度を高めながらも、冷間鍛造よりも小さい力で鍛造する方法です。
溶湯鍛造
鋳造と鍛造を融合した方法です。鋳型内の溶融金属が半凝固状態のうちに機械的方法で外部から圧力を加え、空洞などが発生するのを防ぎます。

鋳造(ちゅうぞう)は溶かして固める、鍛造(たんぞう)は叩いて鍛える

鋳造と鍛造の違いについて詳しく解説しました。耳なじみがなく、どちらかといえば工業的なイメージのある鋳造品や鍛造品ですが、実はあらゆるところに存在し、私たちの暮らしを支えています。鍋が鋳造、包丁やカトラリーが鍛造などと、身近な金属製品を調べてみるのも面白いですね。

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