雑学

3分で簡単にわかる「鋳造」と「鍛造」の違い!読み方やそれぞれのメリット・デメリットも工学系院卒ライターがわかりやすく解説!

鍛造の特徴

原子や分子、イオンが規則正しく配列している固体を結晶といいます。固体の金属や合金の多くはさまざまな向きを持つ結晶の粒(結晶粒)の集合体であり、そのままでは変形しやすいのですが、鍛造により結晶粒内のゆがみや欠陥を整えたり結晶粒を微細化したりすると、強度が高くなるのです。鍛造はほかにも、内部の空洞をつぶす、不純物を除去するという目的もあります。

鍛造のメリットは何と言ってもその高い強度です。また、薄くしても強度を保てることから、軽量化しやすいことも挙げられます。一方、複雑な形状を作るのが難しく成形にも時間がかかることがデメリットです。

現在、日本の鍛造品の約65%は自動車部品として使われています。身近なところでは、ペンチなどの工具や和包丁などの強度を要するものが鍛造品です。

鍛造の歴史

鍛造の歴史は鋳造よりもさらに古く、人間が金属を利用し始めた紀元前4000年にはすでに鍛造が行われていました。古代エジプトやメソポタミアでは、自然に産出した金や銀、銅のほか、鉄を多く含む隕石を叩いたり押しつぶたりして加工していたといわれています。

炭を使い鉄鉱石から鉄を取り出す技術が生まれたのは、紀元前15世紀ごろのヒッタイト王国(現在のトルコ北西部)で、鉄の鍛造技術もここで発明されました。製鉄や鍛造の技術はやがて世界中に伝わり、鉄器時代の到来となるのです。

現代では、鉄のほかにもチタン、アルミ合金、タングステンなど、さまざまな金属や合金の鍛造製品が作られています。

鍛造の種類(型による分類)

鍛造は、型を使う型鍛造と使わない自由鍛造の2つに大別できます。

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