この記事では田中ビネー知能検査とWISC検査の違いについてみていきます。どちらも知能検査の方法であるイメージがあるよな。違いはずばり対象年齢のようですが、検査できる項目に違いがあるなど調べてみるといろいろ違いがあるみたいです。
今回はそんな田中ビネー知能検査とWISC検査の違いを、特徴から確認しつつ、雑学好きライターvnobと一緒に解説していきます。

ライター/vnob

現役のクラウドサーバーのエンジニア。数々の難しい案件を解決している。仕事柄、わからないことがあると調査しないと気が済まない。幅広く雑学を知っている。

田中ビネー知能検査とWISC検査の違いとは?

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田中ビネー知能検査とWISC検査はどちらも子どもの知能検査ですが、実施できる年齢に違いがあります。また、田中ビネー知能検査では全体的な知能指数のみがわかりますが、WISC検査では細かく領域ごとの知能指数がわかるという違いもあります。

今回は、田中ビネー知能検査とWISC検査の特徴やどのようなことがわかるのかなど詳しくご紹介していきたいと思いますので参考にしてくださいね。

田中ビネー知能検査とは?

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田中ビネー式知能検査とは、アルフレッド・ビネーとテオドール・シモンが開発したビネー式知能検査をもとに田中寛一が作成した知能検査です。それでは、田中ビネー式知能検査の特徴について説明していきたいと思います。

田中ビネー知能検査の特徴

田中ビネー検査の特徴として対象年齢が2歳から成人までとされています。他の検査と比べて簡単に実施することができ、30分くらいで終わることができることから負担が比較的少ないのも特徴ですね。なお、検査を受けた後に再度検査を受ける場合は1年以上空けることが推奨されています。

田中ビネー知能検査でわかること

田中ビネー知能検査は、年齢級の合計の点数から精神年齢が算出され生活年齢と比較し知能指数を算出することができますよ。検査方法として、まずは全ての問題を正解できる年齢級を特定するんです。1問でも不正解があった場合には年齢級を下げて実施し全課題を正解できる年齢級までおこないます。

全課題を正解できた場合は上の年齢級に進んで全課題が正解できなかった年齢級から精神年齢を算出し、生活年齢と比較して知能指数を算出するんですね。

\次のページで「田中ビネー知能検査はどこで受けることができるのか」を解説!/

知能指数の算出方法
知能指数(IQ)=精神年齢÷生活年齢×100

知能指数の目安
平均:100
知的境界域:71~79
軽度知的障害:51~70
中度知的障害:36~50
重度知的障害:21~35
最重度知的障害:20以下

田中ビネー知能検査はどこで受けることができるのか

田中ビネー知能検査を子どもに受けさせたいと思った場合にどこで受けることができるかについてご紹介します。

田中ビネー知能検査を受けることができる場所
・医療機関、クリニック
・教育相談センター
・児童相談所
・保健センター
・子育て支援センター
・民間の療育機関
・民間のカウンセリング機関

WISC検査とは?

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WISC(ウィスク)検査とは、ウェクスラーが開発した知能検査のひとつです。年齢に応じて種類がわかれており、WISC検査は児童用ですが、幼児用のWPPSIや成人用のWAISがあります。それでは、WISC検査について詳しく説明していきますね。

\次のページで「WISC検査の特徴」を解説!/

WISC検査の特徴

WISC検査の特徴として対象年齢が5歳から16歳11ヶ月までとされています。また、WISC検査では全般的な知能水準である全検査IQが測定できることに加えて「言語理解指標(VCI)」「視空間指標(VSI)」「流動性推理指標(FRI)」「ワーキングメモリ指標(WMI)」「処理速度(PSI)」の指標得点も確認することができるんです。

この5つの指標得点から、子どもの知能発達を把握し得手不得手を分析できることがメリットでもあります。

WISC検査でわかること

WISC検査では、全体の知能と5つの知能のIQ値がわかる検査になっており、IQ100を基準としてそれより高いか低いかで能力の高低を判断します。5つの知能である「言語理解指標」「視空間指標」「流動性推理指標」「ワーキングメモリ指標」「処理速度」について詳しく説明します。

5つの知能
言語理解指標:言葉による理解や把握能力に関する力
視空間指標:視覚からインプットした情報を空間的に処理する力
流動性推理指標:視覚情報から推理や推論を行う力
ワーキングメモリ指標:聴覚的な部分と視覚的な部分の短期記憶に関する力
処理速度:手先の器用さや作業スピードの速さに関する力

知能指数の目安
130以上:非常に高い
120~129:高い
110~119:平均よりも高い
90~109:平均
80~89:平均よりも低い
70~79:低い(境界域)
69以下:非常に低い

WISC検査はどこで受けることができるのか

WISC検査を受けることができる場所についてご紹介します。

WISC検査を受けることができる場所
・教育支援センター
・児童精神科や小児科などの医療機関
・大学や心理相談室などの民間施設

田中ビネー知能検査の方が早い年齢から受けることができる

田中ビネー知能検査とWISC検査の違いとしては、田中ビネー知能検査の方が2歳からと早い年齢から受けることができることですね。また、田中ビネー知能検査の方が簡単で負担が少ないという特徴がありますが、WISC検査の方がより細かい指標で知能検査をできるという特徴の違いもあります。

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簡単でわかりやすい!田中ビネー知能検査とWISC検査の違いとは?検査はどこで受けられる?雑学好きライターが詳しく解説

この記事では田中ビネー知能検査とWISC検査の違いについてみていきます。どちらも知能検査の方法であるイメージがあるよな。違いはずばり対象年齢のようですが、検査できる項目に違いがあるなど調べてみるといろいろ違いがあるみたいです。
今回はそんな田中ビネー知能検査とWISC検査の違いを、特徴から確認しつつ、雑学好きライターvnobと一緒に解説していきます。

ライター/vnob

現役のクラウドサーバーのエンジニア。数々の難しい案件を解決している。仕事柄、わからないことがあると調査しないと気が済まない。幅広く雑学を知っている。

田中ビネー知能検査とWISC検査の違いとは?

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田中ビネー知能検査とWISC検査はどちらも子どもの知能検査ですが、実施できる年齢に違いがあります。また、田中ビネー知能検査では全体的な知能指数のみがわかりますが、WISC検査では細かく領域ごとの知能指数がわかるという違いもあります。

今回は、田中ビネー知能検査とWISC検査の特徴やどのようなことがわかるのかなど詳しくご紹介していきたいと思いますので参考にしてくださいね。

田中ビネー知能検査とは?

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田中ビネー式知能検査とは、アルフレッド・ビネーとテオドール・シモンが開発したビネー式知能検査をもとに田中寛一が作成した知能検査です。それでは、田中ビネー式知能検査の特徴について説明していきたいと思います。

田中ビネー知能検査の特徴

田中ビネー検査の特徴として対象年齢が2歳から成人までとされています。他の検査と比べて簡単に実施することができ、30分くらいで終わることができることから負担が比較的少ないのも特徴ですね。なお、検査を受けた後に再度検査を受ける場合は1年以上空けることが推奨されています。

田中ビネー知能検査でわかること

田中ビネー知能検査は、年齢級の合計の点数から精神年齢が算出され生活年齢と比較し知能指数を算出することができますよ。検査方法として、まずは全ての問題を正解できる年齢級を特定するんです。1問でも不正解があった場合には年齢級を下げて実施し全課題を正解できる年齢級までおこないます。

全課題を正解できた場合は上の年齢級に進んで全課題が正解できなかった年齢級から精神年齢を算出し、生活年齢と比較して知能指数を算出するんですね。

\次のページで「田中ビネー知能検査はどこで受けることができるのか」を解説!/

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