- プラムとプルーンはどちらも「すもも」
- 「日本すもも」と「西洋すもも」の違い
- 「日本すもも」は中国原産
- 「西洋すもも」はヨーロッパ原産
- プラム・プルーンの呼び分け
- 1.「日本すもも」か「西洋すもも」かの違い
- 2.果汁が「多い」か「少ない」かの違い
- 3.「生」か「乾燥」かの違い
- プラム・プルーンの語源
- プラム(日本すもも)の代表的な品種
- 大石早生(おおいしわせ):日本でもっとも一般的なプラム
- ソルダム:赤い果肉が特徴
- 秋姫(あきひめ):甘みが強い大玉の品種
- プルーン(西洋すもも)の代表的な品種
- サンプルーン:日本でもっとも一般的なプルーン
- スタンレイ:旬が短いジューシーな品種
- プレジデント:大型で糖度が高い品種
- みずみずしいプラム・プルーンを食べ比べてみよう
この記事の目次
ライター/スズキアユミ
食べることが大好きな主婦ライター。週に2回は外食を楽しみ、近隣のお店を開拓している。高級料理よりも庶民派の手軽なものが好み。
プラムとプルーンはどちらも「すもも」
image by iStockphoto
プラムとプルーンは名前や見た目が似ているため、果物だけを見てもなかなか見分けるのが難しいですよね。それもそのはず。プラムとプルーンはどちらも日本語で「すもも」と呼ばれ、バラ目バラ科サクラ亜科に分類される同じ仲間の植物です。この記事では、プラムとプルーンの違いや語源、代表的な品種などを解説していきます。
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「日本すもも」と「西洋すもも」の違い
日本語で「すもも」と呼ばれるプラムとプルーン。さらに細かく分けると「日本すもも」と「西洋すもも」と呼ばれるグループがあります。これがプラムとプルーンの違いにもかかわる1つのポイントになりますので、日本すももと西洋すももの違いを確認しておきましょう。
「日本すもも」は中国原産
日本すももは英語で「Japanese plum(ジャパニーズプラム)」や「Asian plum(アジアンプラム)」と呼ばれる中国原産のすももです。名前に「日本」が付いているので日本原産なのかと思ってしまいますが、実際には中国から日本へ奈良時代に伝来しました。
日本すももは19世紀に日本からアメリカへ渡り、のちにアメリカで品種改良されたものが日本へ輸入されることになります。現在日本で販売されている日本すももは、すべてアメリカで改良された品種です。
「西洋すもも」はヨーロッパ原産
西洋すももはヨーロッパ原産のすももです。英語で「Prunus domestica(国内のプラム)」と呼ばれ、「Japanese plum」や「Asian plum」に相対する形で名付けられました。
カスピ海沿岸で生まれ、紀元前にはすでにヨーロッパの広い範囲で栽培されていた西洋プラム。アメリカには大航海時代に伝えられて広まり、19世紀にはカリフォルニアでの大規模な生産がおこなわれていたといいます。
プラム・プルーンの呼び分け
プラムとプルーンはどちらもすもも。では、具体的には何が「プラム」で何が「プルーン」なのでしょうか。実はその境界線はあいまいで、おおよそ以下の3パターンの考え方によって呼び分けられています。
1.「日本すもも」か「西洋すもも」かの違い
2.果汁が「多い」か「少ない」かの違い
3.「生」か「乾燥」かの違い
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