簡単で分かりやすい「薩摩切子」と「江戸切子」の違い!特徴や歴史を元塾講師が詳しく解説!
ライター/yêuthuquá
海外在住。現在の仕事を始める前は教育関係の仕事に従事。国内外を問わず身につけた知識や経験をもとにわかりやすくお届けする。
「薩摩切子」と「江戸切子」の違い
image by iStockphoto
切子(きりこ)というのを聞いたことがありますか。切子はガラスにカットを施したもの。このカットガラスの技法は回転する砥石でガラスの表面に溝を彫る技法で、溝の幅や深さなどで様々な文様をガラスの表面に入れることができます。その切子の中でも「薩摩切子」と「江戸切子」は日本を代表する切子です。まずは、その特徴や違いを見ていきましょう。
「薩摩切子」:ぼかし
「薩摩切子」の最大の特徴で「江戸切子」と大きく違うのは、カットした後の境界にできるグラデーションで「ぼかし」といわれるものです。「薩摩切子」では透明なガラスの上に色ガラスをかぶせているため、色ガラスの部分に分厚さがあり、カットすると色ガラスの部分から透明な部分へのグラデーションができます。このグラデーションを「ぼかし」と呼んでいるのです。そして、ガラスが厚く重厚感があるのも「薩摩切子」の特徴と言えます。
また、紅・藍・緑・紫・黄・金赤の6色が「薩摩切子」の伝統の色といわれ、黄と金赤は文献でしか残っていませんでしたが、1985年に再現されました。特に紅は「薩摩の紅ガラス」と呼ばれ「薩摩切子」を代表する色です。
「江戸切子」:色のコントラスト
「江戸切子」の特徴は色ガラスと透明ガラスとのコントラスがはっきりとしている点です。「江戸切子」では透明ガラスの上に色ガラスを吹き付けているためにガラスは薄く、カットしたあとの色ガラスとの境界がはっきりしています。また、「江戸切子」では着物などにも使われる亀甲、魚々子(ななこ)、麻葉などの伝統的な文様が多いのも特徴です。
「薩摩切子」と「江戸切子」の歴史
では、「薩摩切子」と「江戸切子」の歴史を見ていきましょう。
\次のページで「「薩摩切子」の歴史」を解説!/





