簡単にわかるアスベストと石綿の違い!ロックウールとの違いやアスベスト問題も工学系院卒ライターがわかりやすく解説!
ロックウール:岩綿
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スラグや玄武岩を高温で溶解し強い遠心力で吹き飛ばす、いわゆる「綿あめ」的な製法で繊維状にしたものです。繊維径は3~10μm。別名が岩綿のため、石綿(アスベスト)と混同されることがありますが、全くの別物です。耐火性や耐熱性、防音性に優れていることから、アスベストの代替材として広く用いられるようになりました。農業用の培地として使われることも。
発がん性はないとされていますが、海外では国によって判断が分かれています。
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スラグは鉱石から鉄を取り出す際に生じる、いわば残りかすです。鉱滓(こうさい)ともいいます。
グラスウール、セラミックファイバー
ロックウール同様、綿あめの製法で廃ガラスを綿状にした素材がグラスウールです。断熱材及び吸音材として用いられており、繊維径は3〜9μm。基本的に発がん性はありませんが、細かい形状のマイクログラスウールに関しては可能性があるとされています。
セラミックファイバーはアルミナ(Al2O3)とシリカ(SiO2)を主成分とする繊維の総称です。特記すべきはその耐熱温度で、ロックウールやグラスウールが450~600 ℃であるのに対し、セラミックファイバーは1000 ℃以上あります。鉄鋼・窯業・石油などの高温工業界において使われていますが、種類によっては繊維径が2~4μmと細いために発がん性が疑われており、生産中止になったものも。
アスベストと石綿は全く同じ「時限爆弾」
アスベストと石綿は全く同じですが、アスベストには複数の種類があること、またアスベスト問題や代替材について解説しました。建造物解体によるアスベストの排出量は、2030年ごろにピークを迎えるといわれています。また、アスベストの廃棄についても問題になっており、アスベスト問題は全く終わりが見えないのが実情なのです。









