
簡単でわかりやすい! 仰向けと仰臥位の違いとは? メリット・デメリットも看護師が詳しく説明

ライター/近野チカ
看護師でwebライター。腰が痛くなるので、寝るときは横向きで寝るタイプ。
仰向けとはあおむけること
仰向けとはあおむけること、またはその状態をいいます。顔や胸、腹などを上に向かせることであり、逆の状態がうつ伏せです。
仰臥位とは仰向けのこと
介護や看護業界の専門用語で仰向けは仰臥位といい、背臥位(はいがい)と呼ぶこともあります。支える面積が広いので筋肉の緊張が少なく、エネルギー消費も少ない、最も安定している体位です。
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仰臥位以外の姿勢はなんという?

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仰向けを仰臥位というように、横向きなど他の姿勢にも専門用語での呼び方があり、また横向きやうつ伏せ以外にも様々な体位があります。
- 側臥位(そくがい)…腕を下にして横向きで寝た状態。右側を下にした場合は右側臥位、左を下にした場合を左側臥位という。
- シムス位…左側臥位で左腕を後方に、左胸を床につけて左股関節・左膝関節を軽く曲げ、右股関節・右膝関節を強く曲げて右太ももを胸に近づけた体位。妊婦にとっては楽な体位。
- 腹臥位(ふくがい)…顔を横に向け、うつぶせに寝た状態。
- 座位…仰臥位の状態から上半身を90度に起こした状態。
- 半座位…ファーラー位ともいう。仰臥位の状態から上半身を40度に起こした状態をいい、15〜30度に起こした体位はセミファーラー位という。
- 立位…立った状態。
など
仰臥位のメリット
仰臥位には以下のようなメリットがあります。
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