3分で分かる「さやいんげん」と「いんげん」の違いは?「いんげん豆」や「きぬさや」との違いも栄養士ライターが簡単に解説
今回はそんな「さやいんげん」と「いんげん」の違いや、似ていて別物の野菜との違いを栄養士ライターのミサキと一緒に解説していきます。
ライター/ミサキ
おいしい食事とおやつを食べることが生きがい。生野菜のさやいんげんの歯ごたえが好き。さっとゆで、いんげんメインの副菜がおすすめ。
「さやいんげん」と「いんげん」の違いは?
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「さやいんげん」と「いんげん」は同じものです。さやいんげんは、さやごと食べられるいんげん豆という意味があります。野菜の名前として正しいのは「さやいんげん」で、「いんげん」は通称と考えて良いでしょう。関西地方では、1年に3回栽培できることから「三度豆」とも呼ばれているようです。
「いんげん豆」との違い
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「いんげん豆」は豆の仲間で、「さやいんげん」は野菜です。「いんげん豆」は「さやいんげん」と食べ方が異なり、豆の部分だけを食べます。豆の入っている”さや”は食べません。畑で収穫するときの状態は「さやいんげん」は長くて細いですが、「いんげん豆」は大粒の豆が入っているためふっくらした見た目です。
また、「さやいんげん」と違い、「いんげん豆」は小豆や大豆と同じように主に乾物として流通しています。煮物や白あんの材料として使用されることが多いです。「さやいんげん」は「いんげん豆」が未熟なうちにさやごと食べるようになったものですが、現在は品種自体が異なります。
「きぬさや」との違い
「きぬさや」はいんげんとは全く別の「さやえんどう」のことです。「さやえんどう」も「さやいんげん」と同じように「えんどう豆」が未熟なうちにさやごと食べるようになったので、このような名前になっています。「さやえんどう」が成長すると「スナップエンドウ」、さらに大きくなると「えんどう豆」です。「さやいんげん」は関西、「きぬさや」は関東の呼び名として使われています。
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おいしい「さやいんげん」「いんげん」の選び方
「さやいんげん」は6~9月の夏が旬です。夏が近づくと、スーパーでもよく見かけるようになりますね。「さやいんげん」は緑が鮮やかで張りのあるものを選びましょう。いんげんの先の細い部分がピンとしていてしなっていないのもポイントです。中の豆がゴツゴツしていると、成長しすぎで固くなっていることもあるので、見た目の形もチェックしましょう。
「三度豆」というくらいなので、栽培する場合は4月後半から1か月半おきに3回種まきすると夏の間から秋先にかけて長く収穫できます。
「さやいんげん」「いんげん」のおすすめの食べ方
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「さやいんげん」は、メインにも彩りにもおすすめです。まずは筋取りをしましょう。「さやいんげん」の端を折り、そのまま下に引くと筋がとれます。反対側も同じようにして両側から筋を取りましょう。筋を取って下処理することでよりおいしく食べられます。近年は品種改良で筋が目立たないものも多くあるようです。また、冷凍いんげんは基本的に筋がとってあることがほとんどでしょう。
その1.ゆでて「いんげん」メインで食べる!
そのものを味わうなら「いんげん」だけで作る副菜がおすすめです。沸騰したお湯に塩を少し入れて1~2分ほど茹で、流水で冷まします。きれいな緑色をキープするために、しっかり冷ますことがポイントです。お好みでカットして、醤油・マヨネーズ・ポン酢などを添えれば立派な副菜やおつまみになります。
切ってからゆでる方法もありますが、栄養が逃げてしまうことと水気が多くべチャっとなりやすくなるのでゆでてから切るのがおすすめです。
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その2.彩りとして使用する
「いんげん」の鮮やかな緑色を生かして、煮物やサラダ、ちらしずしに彩りとして使用するのもおすすめです。「いんげん」メインの時と同じように、ゆでてから小さめにカットしたり斜めにスライスしたりします。ただ、ゆでてからだと細かく切るのが難しいこともあるので、場合によっては切ってからさっとゆでてもよいでしょう。
離乳食に使える?
離乳食では中期食(7か月)ごろから使用できます。5、6か月でも使えなくはないですが、裏ごしが非常にしづらいので中期食からがおすすめです。中期食で使用する場合も、筋取りをしっかり行い柔らかくゆでて使用しましょう。食べにくい場合は人参や玉ねぎなど他の野菜と混ぜて使用すると飲み込みやすくなります。
「さやいんげん」「いんげん」は同じもの!おいしく食べよう
「さやいんげん」と「いんげん」の違いはなく、同じものということでした。「いんげん」は通称であることも分かりましたね。また、名前の似ている「きぬさや」はえんどう豆の1種であるため、さやいんげんの「いんげん豆」とは別物です。おいしい「さやいんげん」を選んで、おいしく調理して食べてほしいです!