今回はObjective-CとSwiftの違いについてみていきます。どちらもMacOSやiOSアプリの開発に使われる言語ですが、Swiftの方が新しい言語で、その使い方にも違いがあるようです。今回はそんなアプリ開発に欠かせない2つの言語の違いとSwiftが登場したことで何が変わったのかについてもITオタクのライターちょびと一緒に解説していきます。

ライター/ちょび

ビジネス書が大好きな読書家Webライター。FPの資格やAWSの資格を取得し、金融知識やITについての情報を発信している。

Objective-CとSwiftの違い

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Objective-CSwiftはそれぞれ異なる特徴があり、両言語の違いを理解することで開発者は自分に適した言語を選ぶことができます。まずはObjective-CとSwiftの違いをみていきましょう。

Objective-Cとは:C言語ベースの旧言語

Objective-Cは、C言語をベースにしたプログラミング言語です。1980年代に世の中に登場し、Appleが開発したmacOSやiOSアプリの開発で主に使われていました。

Objective-CはC言語とSmalltalkの特徴を組み合わせたオブジェクト指向言語です。そのため、構文や書き方が独特で学習の難易度が高いとされていますが、Objective-Cは長年使われてきた言語であるため、多くのライブラリや参考資料が揃っています。また、動的な特性が豊富で実行時に柔軟な処理が可能です。

Swiftとは:Appleが発表した新しい言語

Swiftは、2014年にAppleが発表したプログラミング言語です。Objective-Cの後継として登場し、現在ではiOSやmacOSアプリの開発で主流となっています。

Swiftは、Objective-Cと比べてシンプルでわかりやすい構文が特徴です。学習の難易度が低いことから初学者にも親しみやすいと言われています。また、Swiftはパフォーマンスが高く実行速度が速いことが特徴です。さらにAppleが力を入れて開発を進めているため、最新の機能やライブラリが充実しています。ただし、Swiftは新しい言語であるためObjective-Cほどの歴史や資料は揃っていません。

それぞれの言語の長所と短所

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Objective-CとSwiftには、それぞれ異なる長所と短所があります。両言語を使用する開発者はこの違いを理解して自分に適した言語を選ぶことで様々な機能が実装できるでしょう。ここではそれぞれの言語が持つ長所と短所についてみていきましょう。

Objective-Cの長所と短所

Objective-Cの長所は、長年の歴史があるため多くのライブラリや資料が揃っている点です。また、動的な特性が豊富で実行時にオブジェクトやメソッドを変更できるため、柔軟な開発ができます。しかし短所として、構文が独特で学習の難易度が高く、Objective-CはC言語ベースであるため文法が独特なことから初学者にはおすすめできません。

\次のページで「Swiftの長所と短所」を解説!/

Swiftの長所と短所

Swiftの長所は、シンプルでわかりやすい構文が特徴的で学習の難易度が低いことです。初学者にも親しみやすい言語でしょう。また、パフォーマンスが高いため実行速度が速いのも魅力です。さらに、Appleが力を入れて開発を進めているため最新の機能やライブラリが充実しています。

短所としては、Swiftは新しい言語であるため、Objective-Cほどの歴史や資料は揃っていません。その点ではまだまだ成熟していない言語であるといえるでしょう。

Objective-CとSwiftは共存している

現在、Objective-CとSwiftは共存しており多くのプロジェクトでは両言語が混在して使用されています。

Objective-Cで書かれた既存のコードをSwiftで書き換えることも可能ですが、それには時間とコストがかかるため現実的ではありません。そのため、開発者はプロジェクトの状況や目的に応じて、Objective-CとSwiftを組み合わせて使うことがあります。また、Appleは両言語の互換性を保ちながらのSwiftの機能向上に力を入れており、今後もObjective-CとSwiftは共存し、開発者が適切な言語を選べる状況が続くでしょう。

Objective-CとSwiftの書き方の違い

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Objective-CとSwiftはそれぞれ異なる書き方が特徴的です。ここでは、コードの文法やメソッドの書き方など、両言語の違いを具体的に見ていきましょう。

1.コードの文法

Objective-CはC言語をベースにしているため文法もC言語に似ています。例えば、文の終わりにセミコロン(;)を付ける必要があり、ポインタを扱うため変数宣言の際にはアスタリスク(*)を使うことが一般的です。以下にObjective-Cの基本的な文法のサンプルコードを示します。

#import <Foundation/Foundation.h>

int main(int argc, const char * argv[]) {
@autoreleasepool {
// 整数型変数の宣言と初期化
int integerValue = 42;
NSLog(@"Integer value: %d", integerValue);

// 浮動小数点型変数の宣言と初期化
float floatValue = 3.14;
NSLog(@"Float value: %f", floatValue);

// Objective-Cオブジェクト型変数の宣言と初期化
NSString *stringValue = @"Hello, Objective-C!";
NSLog(@"String value: %@", stringValue);
}
return 0;
}

このサンプルコードはNSLog関数を使ってコンソールに変数の値を表示するプログラムです。「整数型(int)」「浮動小数点型(float)」「Objective-Cのオブジェクト型(NSString *)」の変数を宣言して初期化し、各行の最後にはそれぞれセミコロンを付けることで文末を表しています。

続いて、Swiftはよりシンプルでわかりやすい文法が特徴です。

文末にセミコロンは不要、変数宣言の際にもアスタリスクを使わないためコードがスッキリとしていて簡単に記述できます。以下は基本的なSwiftのサンプルコードです。

// 変数の宣言と初期化
var myVariable = "Hello, Swift!"

// 定数の宣言と初期化
let myConstant = 42

// 関数の定義
func greet(name: String) {
print("Hello, \(name)!")
}

// 関数の呼び出し
greet(name: "John")

このサンプルコードでは「var」キーワードを使って変数を宣言し「let」キーワードを使って定数を宣言しています。また、「func」キーワードを使って関数を定義し、引数として名前を受け取り、「print」で挨拶文を出力するプログラムです。このようにSwiftはObjective-Cに比べ、簡単な文法でプログラムを記述できます。

2.メソッドの書き方

Objective-Cでは、メソッドはインターフェースと実装の2つに分かれており、インターフェースではメソッドの宣言を行います。

// MyClass.h
#import <Foundation/Foundation.h>

@interface MyClass : NSObject

- (void)greetWithName:(NSString *)name;

@end

さらに実装では、その処理内容を記述します。

// MyClass.m
#import "MyClass.h"

@implementation MyClass

- (void)greetWithName:(NSString *)name {
NSLog(@"Hello, %@!", name);
}

@end

Objective-Cでは、メソッド名が分割されていて引数がそれぞれに対応する形で記述されるため読みやすくなっていますがメソッドの運用には慣れが必要です。一方でSwiftでは、メソッドは関数として定義されるので実装のみで構成できます。

class MyClass {
func greet(name: String) {
print("Hello, \(name)!")
}
}

上記のサンプルコードでは、「func」キーワードを使ってメソッドを定義しています。メソッド名の後にカッコ(())内に引数名と型を指定し、メソッドの本体は、波括弧({})内に記述することで簡単にメソッドを定義することが可能です。このように、Swiftではよりシンプルな書き方でプログラミングできます。

Swift登場によって変わったこと

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Swiftの登場により、アプリ開発の現場や学習方法、使用言語のニーズに大きな変化が生じました。ここでは、Swiftが登場したことでどのような変化があったのかを具体的にみていきましょう。

1.アプリの開発言語が変わった

Swiftが登場する前は、iOSアプリの開発言語としてObjective-Cが主流でしたが、Swiftの登場によりそのシンプルな文法や直感的な書き方が評価され、多くの開発者がSwiftを採用するようになりました。

現在では新規アプリ開発の多くはSwiftを使用して行われていますが、既存のObjective-Cで書かれたアプリもまだ多く存在しているため、両言語を使い分けるスキルが求められることもあります。

2.使用言語のニーズが変わった

Swiftの登場により、アプリ開発や企業での採用基準においてSwiftのスキルが重要視されるようになりました。

Objective-Cを習得している開発者も、Swiftに対応するために習得が必要となりました。また、これまでObjective-Cを学習していた初学者も、Swiftを学習する方が効果的であると判断し、学習対象が変わることが多くなりました。

3.初学者の学習内容が変わった

Swiftの登場によって初学者が学ぶべき内容も変化しました。

Objective-Cの学習はC言語の知識が前提とされることが多かったため、学習の敷居が高いとされていました。しかし、Swiftはそのような前提知識が不要であり、初学者にもアプローチしやすい言語となっています。そのため、初学者はSwiftを学ぶことでより効率的にアプリ開発の知識を身につけることができるようになりました。

Swiftには部分的にObjecttive-Cが必要になることもある

完全にSwiftだけでアプリ開発を行う場合でも、実際の開発現場では部分的にObjective-Cの知識が必要になることがあります。例えば、既存のObjective-Cで書かれたライブラリやフレームワークをSwiftプロジェクトで使用する場合には、Objective-CとSwiftのブリッジが必要になることもあるため、両言語の相互運用性を理解しておくことが重要です。

このようにSwiftが主流になってきた現在でも、Objective-Cの知識は一定のニーズがあるため完全に無視することはできません。開発者としてスキルを磨くためには、SwiftとObjective-Cの両方を理解し、状況に応じて適切な言語を選択できる能力を身につけることが重要です。

これからも技術の進化に目を向け、柔軟な対応が求められる開発者であり続けましょう。

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雑学

3分で簡単にわかる!Objective-CとSwiftの違いとは?書き方や長所・短所もITオタクの会社員ライターが詳しく解説

今回はObjective-CとSwiftの違いについてみていきます。どちらもMacOSやiOSアプリの開発に使われる言語ですが、Swiftの方が新しい言語で、その使い方にも違いがあるようです。今回はそんなアプリ開発に欠かせない2つの言語の違いとSwiftが登場したことで何が変わったのかについてもITオタクのライターちょびと一緒に解説していきます。

ライター/ちょび

ビジネス書が大好きな読書家Webライター。FPの資格やAWSの資格を取得し、金融知識やITについての情報を発信している。

Objective-CとSwiftの違い

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Objective-CSwiftはそれぞれ異なる特徴があり、両言語の違いを理解することで開発者は自分に適した言語を選ぶことができます。まずはObjective-CとSwiftの違いをみていきましょう。

Objective-Cとは:C言語ベースの旧言語

Objective-Cは、C言語をベースにしたプログラミング言語です。1980年代に世の中に登場し、Appleが開発したmacOSやiOSアプリの開発で主に使われていました。

Objective-CはC言語とSmalltalkの特徴を組み合わせたオブジェクト指向言語です。そのため、構文や書き方が独特で学習の難易度が高いとされていますが、Objective-Cは長年使われてきた言語であるため、多くのライブラリや参考資料が揃っています。また、動的な特性が豊富で実行時に柔軟な処理が可能です。

Swiftとは:Appleが発表した新しい言語

Swiftは、2014年にAppleが発表したプログラミング言語です。Objective-Cの後継として登場し、現在ではiOSやmacOSアプリの開発で主流となっています。

Swiftは、Objective-Cと比べてシンプルでわかりやすい構文が特徴です。学習の難易度が低いことから初学者にも親しみやすいと言われています。また、Swiftはパフォーマンスが高く実行速度が速いことが特徴です。さらにAppleが力を入れて開発を進めているため、最新の機能やライブラリが充実しています。ただし、Swiftは新しい言語であるためObjective-Cほどの歴史や資料は揃っていません。

それぞれの言語の長所と短所

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Objective-CとSwiftには、それぞれ異なる長所と短所があります。両言語を使用する開発者はこの違いを理解して自分に適した言語を選ぶことで様々な機能が実装できるでしょう。ここではそれぞれの言語が持つ長所と短所についてみていきましょう。

Objective-Cの長所と短所

Objective-Cの長所は、長年の歴史があるため多くのライブラリや資料が揃っている点です。また、動的な特性が豊富で実行時にオブジェクトやメソッドを変更できるため、柔軟な開発ができます。しかし短所として、構文が独特で学習の難易度が高く、Objective-CはC言語ベースであるため文法が独特なことから初学者にはおすすめできません。

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