この記事ではマーガレットハウエルとMHL.の違いについてみていきます。どちらも同じブランドのようなイメージがあるよな。違いはずばりオリジナルかカジュアルラインかのようですが、調べてみるといろいろ違いがあるみたいです。今回はマーガレットハウエルとMHL.の違いを、コンセプトや価格帯などから確認しつつ、アパレル業界で勤務経験のある主婦ライターさやかと一緒に解説していきます。

ライター/さやか

不動産管理・広告営業・事務・介護職などを経験し、現在は4歳の娘を育てながらライターとして活動中。某大手アパレル企業で内勤として5年間勤務した経験がある。マーガレットハウエルは昔から大好きなブランドの一つ。

マーガレットハウエルとMHL.の違いとは?

image by iStockphoto

マーガレットハウエルとMHL.。同じブランドのようですが、何が違うのでしょうか?ここでは、それぞれのコンセプトなどを踏まえて両者の違いについて詳しくみていきましょう。

マーガレットハウエルはオリジナルブランド

マーガレットハウエル(MARGARET HOWELL )イギリス発のファッションブランド。同名の女性デザイナー、マーガレット・ハウエル氏による「シンプル&ベーシック」を基本としたメンズ・レディースウエアのブランドです。

「伝統を大切にしながら、時代を感じ取り、物作りに反映させる」という考えを軸に作られたアイテムは、クラシカルトラディショナルでありながら抜け感のあるナチュラルな雰囲気があり、流行に左右されないデザインが魅力的。

また、マーガレット・ハウエル本人も「オーセンティック(本物、信頼できる、の意)であるもの」にインスピレーションを感じると述べており、生み出されるアイテムは上質で着心地も良く、機能的にも優れているものが多くあります。色合いもアースカラーやモノトーンが多く、全体的に知的で洗練された雰囲気のあるブランドです。

MHL.はカジュアルライン

MHL.はマーガレットハウエルのカジュアルラインで、「ファンクション(実用性)」「ユーティリティ(機能性)」がコンセプト。ワークウェアやユニフォームなどをヒントに、マーガレット・ハウエル氏がデザインするタフで機能的な日常着のアイテムが揃います。基本的にはユニセックスなデザインになっており、1つのショップの中にメンズ・レディースが同居し、同じ素材・デザインのものが揃うのも魅力の一つです。

メインラインのマーガレットハウエルと比べるとゆったりとリラックスした雰囲気のデザインのものが多く、デイリーに着こなすためのウェアがメインとなっています。

\次のページで「マーガレットハウエルとMHL.の違いを詳しくチェック!」を解説!/

マーガレットハウエルとMHL.の違いを詳しくチェック!

image by iStockphoto

マーガレットハウエルとMHL.のコンセプトの違いなどについてわかったところで、ここからは「価格帯」「ターゲット層」「店舗展開」についてさらに詳しく見ていきましょう。

違いその1.価格帯

メインラインであるマーガレットハウエルは「本物であること」を追求しているだけあり、素材なども上質なものを主に取り扱っています。そのため、全体的に価格設定は高めと言えるでしょう。一方、MHL.はよりデイリーに使いやすい素材のものが多く、それだけにマーガレットハウエルと比べるとひとまわり低い価格設定になっているようです。

違いその2.ターゲット層

ここからは筆者の考えになりますが、価格帯などから考えると、マーガレットハウエルのターゲット層は20代後半以降くらいからではないでしょうか。あえて上限は設けないのですが、理由としては、マーガレットハウエルの服は上質で流行に左右されないデザインであるため「いくつになっても長く着られる」「経年変化を楽しむ」ということが、大きな魅力の一つだと思うからです。

MHL.価格設定がひとまわり低いということや、全体的にラフな感じでややトレンドを意識したデザインであることなどを踏まえると、もう少し低い年齢層でも手に入れやすいのではないでしょうか。20代前半くらいからがターゲット層になると思いますが、個人的には50代や60代以上の方でも、問題なく着こなせるものも多いと感じます。

違いその3.店舗展開

マーガレットハウエルは、アウトレットを除いて2023年5月時点で全国に66店舗MHL.は全国に20店舗展開しています。マーガレットハウエルの店舗ではMHL.の服も取り扱っていることが多いようですが、MHL.の店舗ではMHL.の服のみを取り扱っているようです。

また、イギリスにもマーガレットハウエルの店舗が3店舗、MHL.の店舗が3店舗あり、フランスには1店舗ずつ、イタリアにはマーガレットハウエルのみ1店舗展開しています。

\次のページで「マーガレットハウエルとMHL.の歴史」を解説!/

マーガレットハウエルとMHL.の歴史

image by iStockphoto

ここでは、マーガレットハウエルとMHL.の歴史を見ていきます。イギリス生まれのブランドですが、店舗展開は日本が中心です。どのような歴史をたどってきたのでしょうか。

マーガレットハウエルの歴史

マーガレット・ハウエルは1920年製のシャツをフリーマーケットで見つけた時に、そのシャツの仕立ての素晴らしさに感銘を受けたそうです。それをきっかけに、1970年頃にメンズシャツを発表し、製作・販売をスタート。1976年にはロンドンに初のメンズショップをオープンし、1980年からレディースも手がけるようになります。

日本との関連では、1981年には株式会社アングローバルが英国法人とライセンス契約をし、1983年には青山にて直営店の展開をスタート。アングローバルはその後英国法人を子会社化しますが、2021年3月にはグループ会社とともに吸収合併され、社名が株式会社TSIに変更しました。

ブランドとしては、その後は雑貨ラインをはじめカフェなどもオープンし、他業種のデザイナーとのコラボ商品を発表したりと、幅広く活動の場を広げています。

MHL.の歴史

MHL.は2003年にマーガレットハウエルのカジュアルラインとしてスタートしましたが、最初はメインラインを補うという位置付けでした。その後2009年には代官山にオンリーショップ第1号店がオープンし、現在に至ります。

マーガレットハウエルの日用品・カフェ

マーガレットハウエルには「HOUSEHOLD GOODS(日用品、雑貨)」というラインがあり、椅子などの家具、照明、キッチンツールなどの日用品のほか、ファッション小物などを展開しています。

また、マーガレットハウエルはカフェ事業も手掛けており、2023年5月時点では、東京の神南・二子玉川・吉祥寺の3店舗を運営。店内では実際にショップでも取り扱っている雑貨などが使われ、メニューはシンプルですがヘルシーで体に優しく、洗練された空間でランチやカフェを楽しむことができます。

マーガレットハウエルはMHL.といったカジュアルラインの他にも、日用品・ファッション雑貨のラインや、他業種とのコラボレーションを手がけるライン、カフェ事業なども幅広く展開しています。

マーガレットハウエルは流行に左右されない本物志向のオリジナルブランド、MHL.は日常着を中心とするカジュアルライン

マーガレットハウエルは、イギリスの伝統的な手法や職人の手仕事を大切にしながら、時代にあった上質な服を提案するオリジナルブランドMHL.は、より実用的な日常着を提供するカジュアルラインで、オリジナルより若い世代にも手が届きやすい価格帯で展開しています。

" /> 3分で簡単にわかる!マーガレットハウエルとMHL.の違いとは?アパレル経験ライターがわかりやすく解説! – Study-Z
雑学

3分で簡単にわかる!マーガレットハウエルとMHL.の違いとは?アパレル経験ライターがわかりやすく解説!

この記事ではマーガレットハウエルとMHL.の違いについてみていきます。どちらも同じブランドのようなイメージがあるよな。違いはずばりオリジナルかカジュアルラインかのようですが、調べてみるといろいろ違いがあるみたいです。今回はマーガレットハウエルとMHL.の違いを、コンセプトや価格帯などから確認しつつ、アパレル業界で勤務経験のある主婦ライターさやかと一緒に解説していきます。

ライター/さやか

不動産管理・広告営業・事務・介護職などを経験し、現在は4歳の娘を育てながらライターとして活動中。某大手アパレル企業で内勤として5年間勤務した経験がある。マーガレットハウエルは昔から大好きなブランドの一つ。

マーガレットハウエルとMHL.の違いとは?

image by iStockphoto

マーガレットハウエルとMHL.。同じブランドのようですが、何が違うのでしょうか?ここでは、それぞれのコンセプトなどを踏まえて両者の違いについて詳しくみていきましょう。

マーガレットハウエルはオリジナルブランド

マーガレットハウエル(MARGARET HOWELL )イギリス発のファッションブランド。同名の女性デザイナー、マーガレット・ハウエル氏による「シンプル&ベーシック」を基本としたメンズ・レディースウエアのブランドです。

「伝統を大切にしながら、時代を感じ取り、物作りに反映させる」という考えを軸に作られたアイテムは、クラシカルトラディショナルでありながら抜け感のあるナチュラルな雰囲気があり、流行に左右されないデザインが魅力的。

また、マーガレット・ハウエル本人も「オーセンティック(本物、信頼できる、の意)であるもの」にインスピレーションを感じると述べており、生み出されるアイテムは上質で着心地も良く、機能的にも優れているものが多くあります。色合いもアースカラーやモノトーンが多く、全体的に知的で洗練された雰囲気のあるブランドです。

MHL.はカジュアルライン

MHL.はマーガレットハウエルのカジュアルラインで、「ファンクション(実用性)」「ユーティリティ(機能性)」がコンセプト。ワークウェアやユニフォームなどをヒントに、マーガレット・ハウエル氏がデザインするタフで機能的な日常着のアイテムが揃います。基本的にはユニセックスなデザインになっており、1つのショップの中にメンズ・レディースが同居し、同じ素材・デザインのものが揃うのも魅力の一つです。

メインラインのマーガレットハウエルと比べるとゆったりとリラックスした雰囲気のデザインのものが多く、デイリーに着こなすためのウェアがメインとなっています。

\次のページで「マーガレットハウエルとMHL.の違いを詳しくチェック!」を解説!/

次のページを読む
1 2 3
Share: