3分で簡単にわかる!60fpsと30fpsの違いとは?カメラ・ゲームなどの対応フレームレートも読書家ライターがわかりやすく解説!
ライター/ハヤカワ
学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。
60fpsと30fpsの違いとは?
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60fps・30fpsはどちらも映像のフレームレートを表す言葉です。それぞれ違った特徴をもっているため、この機会にしっかりと確認していきましょう。
その1.60fpsとは?
60fpsは日本の4K・8Kテレビなどでも採用されているフレームレートです。フレームレート(fps)とは、映像内の1秒間あたりに表示される画像の数を表す単位で、フレームレートの数値が高いほど映像は滑らかに動作します。逆に数値が低いと、1秒間あたりの画像数が少なく、カクカクとした動きの固い映像になりますね。
60fpsは1秒間に60枚の画像を表示するフレームレートです。Youtubeなどでは60fpsをフレームレートの最大値としており、かなり滑らかな映像になります。スポーツシーンのような動きの速い映像も、細かい動作を逃さず捉えることが可能です。こちらの特徴についても、しっかりと確認しておきましょう。
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その2.30fpsとは?
30fpsは1秒間に30枚の画像を表示するフレームレートです。日本の通常のテレビ・DVD・ドライブレコーダー・Web会議などで採用されています。一般的なテレビの映像は「29.97fps」となっており、およそ30fpsで放映されていますね。人の目にとって自然な動きに感じるのはこの30fpsからと言われているため、こちらも覚えておきましょう。
一般的に目にすることの多い映像は、ほとんどがこの30fps~60fps程度のものとなっており、30fpsは私たちにとって見慣れた映像です。映像内のカクつきはほとんどないものの、60fpsと比較すると映像の滑らかさに違いを感じる人が多くいます。また30fpsはスポーツなどの動きの激しい映像では、カクつきがはっきりしやすい傾向があり、注意しましょう。
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カメラ・ゲームなど各メディアの対応フレームレート比較
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各メディアごとの対応フレームレートについても、この機会にあわせて確認しておきましょう。防犯カメラなどは「3~5fps」、映画は「24fps」、欧州のテレビ・DVDは「25fps」、欧州の4Kや8Kテレビ・DVDは「50fps」、ゲームや3D映画は「120~240fps」となっています。
映画のフレームレートは24fpsとかなり低いものとなっていますが、これは映画の上映にフィルムを利用していた際、フレームレートを上げるには物理的にフィルムを長くするほかなかったため製造が難しいことから現在の形になりました。またFPS・格闘ゲームといった細かい動作が重要なゲームなどでは、120~240fpsといった高フレームレートが好まれています。
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フレームレートと容量の関係について
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フレームレートはデータ容量の大きさにも関わってくるポイントです。フレームレートが高いと、それだけ静止画が多く含まれることになり、このためデータ容量は増大します。データ容量の大きさは、さらにネットワーク通信量の増加にも繋がるため、こちらの点についても注意しておきましょう。
近年ではこうした高フレームレートによるデータ通信量の増加を防ぐ、色々なデータ圧縮技術が登場しており、これによって高フレームレートによるデータ通信量の増加は軽減されている傾向があります。こちらもあわせて覚えておきましょう。
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