
3分で簡単にわかる「告訴」と「告発」の違い!定義や手続き・「被害届」との違いもビジネス文書熟練者が詳しく解説!
今回はこの違いについて、言葉の使い方にこだわるビジネス文書熟練者の西風と一緒に解説していきます。

ライター/西風
企業にて10年以上にわたりビジネスパーソンとの交流や企画書・論文作成を経験。現在は後進育成にも注力。文章のわかりやすさはもちろん、言葉の意味や使い方にもこだわり、わかりやすく正確な情報をお届け。
「告訴」と「告発」の違いとは?

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「告訴」と「告発」は、いずれも捜査機関へ犯罪事実を申告し、犯人の訴追を求める意思表示を表す言葉です。しかし、「告訴」と「告発」は意味が似ているため、「ニュースで報道されている正確な意味がわからない」「正しく使い分けができない」と思う方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、「告訴」と「告発」の違いについて説明します。また、同じような単語として混同される「被害届」についてもあわせて解説。この記事を読めば、「告訴」と「告発」の違いについて理解でき、ニュースなどの報道からも正確に情報が読み取れるようになるでしょう。ぜひ最後までお読みください。
「告訴」は犯罪の被害者が犯罪事実を訴えること
「告」という漢字は、訴えることを意味しています。「訴」は裁きを求めるため上に申し出るという意味を持つ漢字です。この2つの漢字から成り立つ「告訴」は、犯罪の被害者が捜査機関に対して、犯罪事実を申告し、犯人の訴追を求める意思表示を表しています。
「告発」は犯罪の被害者に限定せずに犯罪事実を訴えること
「発」は隠れていたものなどを明るみに出す・ひらく・あばくという意味を持つ漢字です。訴えることを表す「告」と組み合わさり成り立つ「告発」は、犯罪の被害者に限定せず、誰しもが捜査機関に対して、犯罪事実を申告し、犯人の訴追を求める意思表示を表しています。
「告訴」の定義
「告訴」を辞書で調べると、以下のように記載されています。
犯罪の被害者、およびそれに準じる者などが、捜査機関に犯罪事実を申告し、犯人の訴追を求めること。
引用:デジタル大辞泉
上記のとおり、犯罪の被害者、およびそれに準じるものが実施するのが「告訴」です。これは刑事訴訟法にも以下のように記されています。
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