3分で簡単にわかる「継承」と「承継」の違い!事業を引き継ぐときはどちらが正しい?成功させるポイントもビジネス文書熟練者が詳しく解説!
「承継」には、理念や思想など抽象度の高いものを受け継ぐといった意味があります。ここが、具体的なものを受け継ぐ「継承」と大きく異なる点です。辞書の例文にある伝統は、具体的なものがなく抽象度が高い言葉のため、「承継」という言葉が用いられています。
事業は「承継」するもの! 承継により受け継ぐ3要素
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事業を受け継ぐときには、事業「承継」が正しい使われ方です。財産や権利だけでなく、事業に関する理念や思想といった抽象度の高いものが受け継がれるため、「承継」が使われると理解するとよいでしょう。また、「承継」は、権利や義務を引き継ぐといった法律用語としても使用される言葉です。そのため、法律上の話もあわせて事業を受け継ぐことを表すならば、事業「承継」という言葉が正しいといえるでしょう。
ここからは、事業「承継」で受け継ぐ3つの要素を説明します。
要素その1:経営を「承継」する
事業「承継」では、会社経営を受け継ぎます。具体的には、会社の経営権を後継者に受け継ぐことです。会社の経営権は、後継者への株式譲渡によって受け継がれます。なお、経営権と保有株式の関係は以下のとおりです。
・2分の1超の株式保有:株主総会の普通決議を単独決定できる発言権を取得
・3分の2超の株式保有:株主総会の特別決議を単独決定でき、決議成立可能
株式を3分の2以上保有していれば、経営権を完全に確立している状態といえるでしょう。なお、事業「承継」後も従来の方針を引き継ぎ一貫した経営がなされるためには、事業を受け継ぐ後継者が重要なポイントです。そのため、後継者の選定や育成は、事業「承継」を考える経営者にとって重要な役割であることを認識して取り組む必要があります。
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要素その2:資産を「承継」する
事業「承継」では、経営に関する資産を受け継ぎます。具体的には、経営者が保有する株式や不動産・設備といった資産、資金などです。
株式については先ほど説明したとおりで、少なくとも2分の1を超える株式を受け継がなければ、経営権を持つことはできません。また、資産が大きければ、相続税や贈与税も高額になるため、後継者のためにも専門家へ相談しながら事業「承継」の検討をすすめましょう。
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