3分で簡単にわかる「継承」と「承継」の違い!事業を引き継ぐときはどちらが正しい?成功させるポイントもビジネス文書熟練者が詳しく解説!
今回はこの違いについて、言葉の使い方にこだわるビジネス文書熟練者の西風と一緒に解説していきます。
- 「継承」と「承継」の違いとは?
- 「継承」は具体的なものを受け継ぐこと
- 「承継」は抽象的なものを受け継ぐこと
- 事業は「承継」するもの! 承継により受け継ぐ3要素
- 要素その1:経営を「承継」する
- 要素その2:資産を「承継」する
- 要素その3:知的財産を「承継」する
- 事業「承継」の後継者選びにおける3つの選択肢
- 選択肢その1:親族内「承継」
- 選択肢その2:社内「承継」
- 選択肢その3:M&A
- 事業「承継」を成功させる!ポイント3選
- ポイントその1:情報漏えい防止の徹底
- ポイントその2:後継者へのしっかりとした引き継ぎ
- ポイントその3:専門家に相談
- 受け継ぐものの具体性によって異なると認識しよう
この記事の目次
ライター/西風
企業にて10年以上にわたりビジネスパーソンとの交流や企画書・論文作成を経験。現在は後進育成にも注力。文章のわかりやすさはもちろん、言葉の意味や使い方にもこだわり、わかりやすく正確な情報をお届け。
「継承」と「承継」の違いとは?
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「継承」と「承継」は、いずれも前の代から何かしらのものを受け継ぐときに用いられる言葉です。しかし、「継承」と「承継」は漢字の構成だけでなく、意味も似ているため、「正確な違いがわからない」「会社を受け継ぐときにはどちらが正しい?」と思う方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、「継承」と「承継」の違いについて説明します。会社などの事業を受け継ぐときにはどちらが正しいかもあわせて解説。成功させるポイントについても紹介しますよ。この記事を読めば、「承継」と「継承」の違いについて理解できるだけでなく、事業を受け継ぐときの助けになるでしょう。ぜひ最後までお読みください。
「継承」は具体的なものを受け継ぐこと
「継」という漢字は、あとを受け継ぐことを意味しています。「承」は前のものを受け継ぐという意味を持つ漢字です。この2つの漢字から成り立つ「継承」には、以下のような意味があります。
前代の人の身分・仕事・財産などを受け継ぐこと。承継。「伝統芸能を—する」
引用:デジタル大辞泉
「継承」は財産や権利などの具体的なものを受け継ぐ意味合いが強い言葉です。辞書の例文にある伝統芸能は具体的な技術であるため、「継承」という言葉が用いられています。
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「承継」は抽象的なものを受け継ぐこと
「継承」とは漢字の前後が違うだけの言葉である「承継」。「承継」の意味を辞書で調べると、以下のように表されています。
前の代からのものを受け継ぐこと。継承。「権利を—する」「伝統を—する」
引用:デジタル大辞泉
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