この記事では中退と退学の違いについてみていきます。どちらも学校を途中で辞めることには違いがない。しかし大きな違いがある。違いはずばり自発的かそうでないかですが、就職活動の際に履歴書への記載の仕方や面接で気をつけるポイントも説明していきます。
今回はそんな中退と退学の違いを、その後の就職活動で気をつけるポイントも確認しつつ、現在の職場で採用活動に携わった経験がある高校教師ライターの源シタゴウと一緒に解説していきます。

ライター/源シタゴウ

高校教師になって20年。一般企業への就職活動経験もあり、数社から内定を頂いた。現在の職場では採用活動に携わったこともある。 

おおまかな中退と退学の違い

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まずは大まかに中退と退学の違いを見ていきましょう。どちらも学校を辞めることは同じなのですが、実はかなり相違がありますので、その後に就職活動を行う上で気をつけるべき点があります。まずは中退と退学の用例を確認してから、それぞれの違いを説明していきましょう。

【中退の用例】
・大学に進学したものの、経済的な理由で学業を続けることができず、2年生の時に中退した。
・彼女は高校を中退してからアルバイトをしながら自分の道を見つけようと決めた。
・彼は将来の夢を追い求めるため専門学校を中退して海外へ旅立った。
・一年間の仮面浪人の末、第一志望の大学に合格し、現在通っている大学を中退した。

【退学の用例】
・彼は規則違反を犯したため大学から退学処分を受けた。
・高校の成績が悪かったため彼女は退学をせざるを得なかった。
・彼は不登校が続いたため、規定の投稿日数を満たせずに中学校を退学した。

中退は自発的

中退は学校に在籍しながら途中で学業を中断し、卒業資格を得ずに学校を去ることを指します。つまり、自分の意志で学業を中断し学校を去る場合に用いられるということです。

退学は単に学校を辞めること

退学は単に学校を辞めることを指しますが、特に規則違反や成績不良などの理由で、学校から除籍処分を受けて学校を去ることを指す場合が多いです。

\次のページで「就職活動で履歴書に書く際のポイント」を解説!/

就職活動で履歴書に書く際のポイント

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中退と退学は履歴書に書く際に注意しなければなりません。当然、選考で不利にならないように書く必要があります。

中退は中途退学

履歴書に書く場合は中退という略称ではなく、「中途退学」と書きましょう。そして経済的な事情であるならば「一身上の都合」としても構いませんが、そうでなければ、積極的な理由による中退であることを示すためにも「進路変更のため」などにするのが無難です

退学も中途退学

退学は学校側からの処分による場合が多いのですが、その場合でも履歴書には中途退学と記載して構いません。ただし、後に面接で面接官に事情を尋ねられた場合は、誠実に理由を伝えなければなりません。

\次のページで「就職活動での面接での有利な伝え方」を解説!/

就職活動での面接での有利な伝え方

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履歴書には中退も退学も中途退学と記載して問題はありませんが、面接でくわしく事情を聞かれる可能性があります。その場合は虚偽の申告をせずに包み隠さずにありのまま伝えましょう。

積極的な中退理由を伝える

中退や退学をした理由をなるべく積極的なものにすべきです。実際は学業に嫌気がさして中退したとしても、中退して別のことをやりたかったのであれば、理由としては進路変更となるのです。また、学校側からの処分による退学にしても、学費滞納などの経済的理由であれば、不況のため親からの仕送りが滞っての退学であれば、その旨を誠実に伝えましょう。

虚偽の申告は絶対にしない

中退の場合にしろ退学の場合にしろ、自分を飾るための虚偽の申告は絶対にしてはなりません。面接官はプロです。どのような虚偽の申告も通用しません。万が一に面接を通って内定を得たとしても、後になって虚偽がわかれば内定の取り消し事由となります。注意しましょう。

中退は自分の意志でやめることで、退学は学校側からの処分によるものを指す場合が多い

中退は自分の意志で学校を辞めることで、退学は単に学校を辞めることを指しますが、実際は学校側からの処分で強制的に辞めさせられた場合を指すことが多いと言えます。高校や大学を中退や退学した方は、その後の就職活動で不利にならないように履歴書の記載や面接の際は注意しましょう。

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雑学

3分で簡単にわかる中退と退学の違い!就活での有利な伝え方も高校教師がくわしく解説!

この記事では中退と退学の違いについてみていきます。どちらも学校を途中で辞めることには違いがない。しかし大きな違いがある。違いはずばり自発的かそうでないかですが、就職活動の際に履歴書への記載の仕方や面接で気をつけるポイントも説明していきます。
今回はそんな中退と退学の違いを、その後の就職活動で気をつけるポイントも確認しつつ、現在の職場で採用活動に携わった経験がある高校教師ライターの源シタゴウと一緒に解説していきます。

ライター/源シタゴウ

高校教師になって20年。一般企業への就職活動経験もあり、数社から内定を頂いた。現在の職場では採用活動に携わったこともある。 

おおまかな中退と退学の違い

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まずは大まかに中退と退学の違いを見ていきましょう。どちらも学校を辞めることは同じなのですが、実はかなり相違がありますので、その後に就職活動を行う上で気をつけるべき点があります。まずは中退と退学の用例を確認してから、それぞれの違いを説明していきましょう。

【中退の用例】
・大学に進学したものの、経済的な理由で学業を続けることができず、2年生の時に中退した。
・彼女は高校を中退してからアルバイトをしながら自分の道を見つけようと決めた。
・彼は将来の夢を追い求めるため専門学校を中退して海外へ旅立った。
・一年間の仮面浪人の末、第一志望の大学に合格し、現在通っている大学を中退した。

【退学の用例】
・彼は規則違反を犯したため大学から退学処分を受けた。
・高校の成績が悪かったため彼女は退学をせざるを得なかった。
・彼は不登校が続いたため、規定の投稿日数を満たせずに中学校を退学した。

中退は自発的

中退は学校に在籍しながら途中で学業を中断し、卒業資格を得ずに学校を去ることを指します。つまり、自分の意志で学業を中断し学校を去る場合に用いられるということです。

退学は単に学校を辞めること

退学は単に学校を辞めることを指しますが、特に規則違反や成績不良などの理由で、学校から除籍処分を受けて学校を去ることを指す場合が多いです。

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