3分でわかる!国立公園と国定公園の違いとは?国営公園と国民公園との違いも自然大好きライターがわかりやすく解説!
どちらも名前が似ていますね。違いはずばり指定要件や管轄する行政機関のようですが、国営公園・国民公園との違いやルール、おもしろい取り組みなどもあるみたいです。
今回はそんな国立公園と国定公園の違いを、定義から確認しつつ、旅行・アウトドアが趣味の主婦ライターさやかと一緒に解説していきます。
- 国立公園と国定公園の違いは?
- 指定要件と管轄の違い
- 国営公園と国民公園との違いは?
- 代表的な国立公園
- 1.屋久島国立公園(鹿児島県)
- 2.知床国立公園(北海道)
- 3.小笠原国立公園(東京都)
- 4.瀬戸内海国立公園(広島県・徳島県・兵庫県他)
- 5.日光国立公園(福島県・栃木県・群馬県)
- 6.吉野熊野国立公園(三重県・奈良県・和歌山県)
- 7.富士箱根伊豆国立公園(山梨県・静岡県他)
- 代表的な国定公園
- 1.網走国定公園(北海道)
- 2.蔵王国定公園(宮城県・山形県)
- 3.中央アルプス国定公園(長野県)
- 4.秋吉台国定公園(山口県)
- ルールやおもしろい取り組みについて
- 国立公園・国定公園でのルールや禁止事項
- 様々な取り組みについて紹介
- 国立公園は日本を代表とする規模の自然公園、国定公園はそれに準ずる自然公園
この記事の目次
ライター/さやか
不動産管理・広告営業・事務・介護職などを経験し、現在は4歳の娘を育てながらライターとして活動中。幼少期は自然豊かな場所で育ち、今でもキャンプなどのアクティビティが好き。国立公園では、小笠原や三宅島でダイビングをしたことがある。
国立公園と国定公園の違いは?
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国立公園と国定公園。言葉はとても似ていますが、何が違うのでしょうか?この記事では両者の違う点や、国営公園と国民公園との違いを解説。また、代表する国立公園・国定公園の紹介、ルールや取り組みなどについても見ていきましょう。
指定要件と管轄の違い
国立公園を管理しているのは環境省です。自然やその生態系の保護、レクリエーションを主な目的として自然保護法のもとに管理されています。国立公園と指定する際の要件は、環境省のHPによると「我が国の景観を代表すると共に、世界的にも誇りうる傑出した自然の風景」とのこと。世界遺産に登録されているエリアやスポットも、この国立公園に含まれます。
一方、国定公園を管理しているのは各都道府県です。主目的は国立公園と同じですが、国立公園よりは狭い意味での自然公園であり、世界遺産スポットなどは含まれません。
【国立公園】
・指定する者:環境大臣
・指定の要件:同一の風景型式中、我が国の景観を代表すると共に、世界的にも誇りうる傑出した自然の風景であること
・根拠となる法律:自然公園法
・事行政的管理責任者:環境省
【国定公園】
・指定する者:環境大臣
・指定の要件:国立公園の景観に準ずる傑出した自然の大風景であること
・根拠となる法律:自然公園法
・事行政的管理責任者:都道府県
(引用:環境省 国立公園の定義)
国営公園と国民公園との違いは?
国立公園・国定公園と、国営公園・国民公園との違いは、前者が自然公園であるのに対し、後者は営造物公園であるという点と言えるでしょう。
国営公園は国土交通省が管轄する公園です。その多くは「国営○○公園」といった名称ですが、国家的記念事業として文化的遺産の保存・活用を目的とした営造物ということになります。また、災害時の広域防災拠点としての役割も担っているのです。
国民公園は、皇居外苑、京都御苑、新宿御苑、千鳥ケ淵戦没者墓苑などがこれにあたります。管轄は環境省。昭和に入ってから、旧皇室苑地であった場所や戦没者の遺骨を埋葬した墓地公園などを、閣議決定によって国民も一般利用できるようになりました。
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