簡単で分かりやすい!マリネとピクルスの違いとは?酢の物との違いも栄養士ライターが詳しく解説
今回はそんなマリネとピクルスの違いからレシピまで、栄養士ライターのミサキと一緒に解説していきます。
ライター/ミサキ
おいしい食事とおやつを食べることが生きがい。きゅうりのピクルスが好き。手軽なマリネはよく作る。
違い1.ルーツ
マリネとピクルスではルーツや歴史が全く違います。マリネは食材の下味や味付けの方法のことで、フランスの料理です。ピクルスは長い歴史のある食べ物で、現在のイラクなどのあるメソポタミア発祥といわれています。そのあとヨーロッパへ広まっていったようです。どちらもヨーロッパで使われることの多い食べ物のため、似ている部分があるのかもしれませんね。
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違い2.保存できる期間
マリネは保存食ではありませんが、ピクルスは長く保存できるように作られています。4000年以上の長い歴史のあるピクルスは保存料理として親しまれてきました。貴重な野菜を長く保存するための食べ物です。
一方、マリネは臭みをとったりさっぱりとした風味をつけたりするもので、長期保存させるためのものではありません。具体的にはピクルス未開封なら1年くらい保存可能です。マリネは数日で食べきりましょう。
違い3.材料
マリネとピクルスでは食材が違います。マリネは野菜と魚介類や肉などを酢などの調味液に浸したもののことです。ピクルスは野菜をお酢ベースの調味液に付け込んだ保存食のことを言います。「ピクルス=きゅうり」をイメージする方が多いかと思いますが、きゅうり以外にもセロリ・パプリカ・ミニトマトなどがあるようです。
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酢の物とは何が違う?
酢の物は合わせ酢で野菜や魚介をつけたもののことで、作り方からみてもマリネの1つとも言えます。ピクルスのように保存食ではありません。マリネとの違いは、酢の物では油を基本的に使わないことです。
また、マリネは料理の名前だけでなく工程のこともさしますが、酢の物は料理の名前のことを言う点も違います。酢の物はマリネとも言えますが、マリネのことを酢の物ということはないでしょう。
マリネのレシピ
マリネ液を作り、食材にかけたり和えたり付け込んだりします。
・酢…大さじ2
・油…大さじ2
・砂糖…大さじ1
・塩…2つまみ
・胡椒…少々
全ての調味料をよく混ぜてから使用します。お酢の代わりや半量分、レモン汁を使用してもよいです。油はオリーブオイルがおすすめですが、サラダ油でもできます。食材に合わせてアレンジしてみるのも楽しいですよ!
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ピクルスのレシピ
ピクルスにはお酢を使わない発酵ピクルスと、お酢の酸味と抗菌効果を利用するピクルスの2種類です。発酵ピクルスは3%の塩水につけて1~2週間発酵させることで酸味が生まれます。お酢を使用しないためツンとくる酸味はないですが、発酵の味が独特で好みが分かれやすいです。お酢を使用するピクルスは半日ほどで味がしみこみます。
今回はお酢を使用するピクルスの分量をみてみましょう。
・酢…200ml
・砂糖…大さじ2
・塩…小さじ1/2
調味料を鍋で加熱するか耐熱容器に入れて電子レンジで加熱します。砂糖や塩が溶ければ下準備OK。きゅうりやセロリなどの野菜を瓶に入れて、野菜が頭までしっかりつかる分量の液を入れて漬け込みます。
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ピクルス液には、唐辛子やローレルなどのハーブをお好みで入れてもよいです。水を使うレシピもありますが、水分を使うことで保存能力が一気に下がります。市販のピクルスは1年以上長期間保存できますが、自家製の場合は数週間から半年くらいです。長く保存させたいなら水を使わないレシピで、ピクルスに使う野菜は下茹でして煮沸殺菌し、ビンも煮沸して使用しましょう。
マリネ液・ピクルス液って再利用できるの?
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マリネ液もピクルス液も、もう一度マリネやピクルスに使用することはできません。食材から水分が出て、味わいも衛生面も低いです。特に野菜には水分が多く含まれており、下茹でや塩もみをしてから使用しても液につける工程でさらに水分が出ます。
残った液はマリネやピクルス以外のお料理に使用しましょう。肉料理の下味や酢豚の酢の代わりに使用したり、スープに入れたりそうめんや冷麺のつけ汁にしたりして無駄なく使うことがおすすめです。
マリネとピクルスを使ってお料理を楽しもう
マリネとピクルスは酢で味付けされていて似たような風味ですが、「ルーツ・保存期間・食材」に大きな違いがあることが分かりました。お酢は疲労回復やダイエット効果も認められていて、健康によいと注目されています。マリネもピクルスを日々の生活や料理に取り入れて、健康的な食事を目指していきましょう!