日本人が大好きな魚介類、「タコ」。しかし日本で流通しているタコは主に「マダコ」と「ミズダコ」の2種類であることを知っているか?
今回は「マダコ」と「ミズダコ」の違いについて、雑学好きライターのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

マダコとミズダコの違い

image by iStockphoto

日本食には欠かせない食材「タコ」。生でも蒸しても煮ても焼いても美味しい食材として、ご飯のおかずからお酒のおつまみまで大人気の食材です。そんな「タコ」の中でも日本で食べられているのは「マダコ」と「ミズダコ」の2種類。しかし両者の違いがよくわからない人も多いはず。ここでは「マダコ」と「ミズダコ」の違いについて解説していきます。

マダコは身が堅く絞まっている

「マダコ」は身質が堅く引き締まっています。弾力があり噛み応えのある食感が特徴です。生のままだと硬すぎるので、刺身にする場合も一度蒸してから使用します。アミノ酸が豊富であり、噛めば噛むほど旨味が出てくる食材です。見た目で言えば、腕を含めた大きさは約60cm程度となっています。

ミズダコは水分を多く含み柔らかい

「ミズダコ」は身に水分を多く含んでおり、柔らかい身質が特徴です。そのため生のままでも噛み切れる硬さとなっています。こちらは「マダコ」よりもアミノ酸が少ないため、調味料などで味を染み込ませる調理法が一般的。見た目で言えば、最大で腕を広げると3~5mにもなる大型の「タコ」です。

\次のページで「日本で一般的なタコとは?」を解説!/

日本で一般的なタコとは?

image by iStockphoto

「マダコ」と「ミズダコ」の違いについてはおわかりいただけたと思います。しかしスーパーなどで「タコ」として販売されている商品が、いったいどちらに該当するのかわかりませんよね。また飲食店のメニューで「タコの~」と記載されているときも、どちらを指すのかわかりません。ここでは日本で「タコ」と言った場合、一般的にどちらを指すのかを解説していきます。

日本でタコはマダコを指す

日本では主に「タコ」と言った場合「マダコ」を指します。「マダコ」は漢字で「真蛸」と書き、日本では王道の「タコ」というイメージが定着しているんです。「タイ」といった場合に「マダイ(真鯛)」を指すのと同じですね。個人の感覚にも寄りますが、一般的には「マダコ」の方が「ミズダコ」より美味しいとも言われています。

生食ではミズダコを指す場合もある

基本的に「タコ」は「マダコ」を指しますが、生食の場合「ミズダコ」を指すこともあります。具体的にはカルパッチョやたこわさなど、生のまま調理する料理は「ミズダコ」しか対応していないことが多いからです。

「ミズダコ」は漢字で「水蛸」。別名「北海ダコ」や「オオダコ」などとも呼ばれており、地方のスーパーや市場ではこれらの別名が使われれていること。「ミズダコ」は「マダコ」に比べて漁獲量が多く、体も大きいため「マダコ」より安価であると言われています。

マダコとミズダコのおすすめ料理

image by iStockphoto

ここまで「マダコ」と「ミズダコ」の特徴を踏まえて解説してきましたが、そろそろお腹が空いてきたのではないでしょうか。ここでは「マダコ」と「ミズダコ」それぞれの個性を活かしたおすすめ料理を紹介していきます。スーパーのお惣菜や飲食店のメニューとしてだけでなく、自分で作るのも簡単だったりしますよ!

マダコ:刺身・酢だこ・たこ焼き・天ぷら・唐揚げ

「マダコ」は一度蒸してから刺身にするのがおすすめ。またその状態で酢と砂糖に漬け込むことでお手軽に酢だこが作れます。そして大阪名物で有名なたこ焼き。家族や友人とたこ焼きパーティをすれば盛り上がること間違いなし!また天ぷら唐揚げなどもジューシーな旨味があふれ、ビールのお供にぴったりです。

ミズダコ:刺身・カルパッチョ・たこしゃぶ・たこわさ

「ミズダコ」は生でも食べられる「タコ」なので刺身が手軽に作れます。また旨味成分を足すため、オリーブオイルやブラックペッパーなどを振りかけたカルパッチョもおすすめです。さっとお湯に通してポン酢などでいただくたこしゃぶも一風変わったディナーを演出できます。また居酒屋などで定番であるたこわさも、「ミズダコ」の食感を活かしたおつまみです。

\次のページで「マダコは身が堅い、ミズダコは身が柔らかい」を解説!/

マダコは身が堅い、ミズダコは身が柔らかい

ここまで「マダコ」と「ミズダコ」の違い、日本で一般的に「タコ」と言ったときにどちらを指すのか、そしてそれぞれのおすすめ料理を解説してきました。早速「マダコ」と「ミズダコ」を食べ比べてみたいと思ったのではないでしょうか。

筆者は「タコ」が大好きで、飲食店などで食材として使われているメニューを見かけるとついつい注文してしまいます。「マダコ」と「ミズダコ」それぞれの個性を活かした料理を楽しみたいですね。

" /> 3分で簡単にわかるマダコとミズダコの違い!どちらが美味しい?見た目や価格の違いも雑学好きライターがわかりやすく解説 – Study-Z
雑学食べ物・飲み物

3分で簡単にわかるマダコとミズダコの違い!どちらが美味しい?見た目や価格の違いも雑学好きライターがわかりやすく解説

日本人が大好きな魚介類、「タコ」。しかし日本で流通しているタコは主に「マダコ」と「ミズダコ」の2種類であることを知っているか?
今回は「マダコ」と「ミズダコ」の違いについて、雑学好きライターのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

マダコとミズダコの違い

image by iStockphoto

日本食には欠かせない食材「タコ」。生でも蒸しても煮ても焼いても美味しい食材として、ご飯のおかずからお酒のおつまみまで大人気の食材です。そんな「タコ」の中でも日本で食べられているのは「マダコ」と「ミズダコ」の2種類。しかし両者の違いがよくわからない人も多いはず。ここでは「マダコ」と「ミズダコ」の違いについて解説していきます。

マダコは身が堅く絞まっている

「マダコ」は身質が堅く引き締まっています。弾力があり噛み応えのある食感が特徴です。生のままだと硬すぎるので、刺身にする場合も一度蒸してから使用します。アミノ酸が豊富であり、噛めば噛むほど旨味が出てくる食材です。見た目で言えば、腕を含めた大きさは約60cm程度となっています。

ミズダコは水分を多く含み柔らかい

「ミズダコ」は身に水分を多く含んでおり、柔らかい身質が特徴です。そのため生のままでも噛み切れる硬さとなっています。こちらは「マダコ」よりもアミノ酸が少ないため、調味料などで味を染み込ませる調理法が一般的。見た目で言えば、最大で腕を広げると3~5mにもなる大型の「タコ」です。

\次のページで「日本で一般的なタコとは?」を解説!/

次のページを読む
1 2 3
Share: