「最後の」を意味する英単語「last」と「final」。
日本でも比較的多く使われる英単語ですが、これらの違いを知っている人は多くないんじゃないか。
今回は「last」と「final」の違いについて、雑学好きライターのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

lastとfinalの違い

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「最後の」を意味する英単語「last」と「final」。義務教育内で習う言葉ということもあり、多くの日本人が使っている言葉でしょう。しかし両者の違いについて明確に理解している人は少ないはず。ここではまず「last」と「final」の違いについて解説していきます。

last:時間・順序が最後

「last」は時間・順序として最後であることを意味しています。例えば日本でもよく使う言葉「last order(ラストオーダー)」。これは「その日の最後の注文」という意味です。同様に終電のことを「last train(ラストトレイン)」と表現します。

final:本当に最後

「final」とは本当に最後の、分かりやすく言えば「もうこれっきりの」を意味する英単語。先ほど終電を「last train」と表現しましたが、この日限りで廃止される電車であれば「final train(ファイナルトレイン)」となるわけです。

連続ドラマ作品でも「final season(ファイナルシーズン)」と言ったりしますが、これは「このシーズンが最後の制作になる」ことを意味しています。

関連する言葉:end

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「last」と「final」の違いについてはおわかりいただけたと思います。しかし意味として近い言葉がもう一つ。それがよく使われる言葉「end」です。ここでは「end」の意味と、作品のおしまいでの使い方を解説していきます。

\次のページで「end:終わりの「点」」を解説!/

end:終わりの「点」

「end」とは終わりの「点」を意味する言葉です。「the end」と言えば一連の流れの「おわり」を意味すると同時に、これ以上手の打ち所がない、「線」としての続きがないというニュアンスで「おしまいだ」を意味します。

また「end point」と言えば「線」における「終点」です。名詞のため「last」や「final」のように「最後の」ではなく、「最後」そのもを表している言葉と言えるでしょう。

作品におけるendとfin

日本の文学・漫画・映像作品などで物語の完結を意味する言葉「完」や「終」。これに該当する英単後として「end」と「fin」があります。「end」は先述のとおり物語のおしまいを意味しますが、「fin」もフランス語で「終わり」を意味する言葉です。つまり日本語の「完」や「終」同様、「end」と「fin」には大きな違いはないということですね。

lastとfinalの使い方

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「last」と「final」の意味上の違いを理解していただけたところで、具体的な使い方についても例文を交えて見ていきましょう。きっと日常生活においてもシーンに応じた使い分けができるようになりますよ。

last:直近を意識する

「last」は「時間的に最後の」、わかりやすく言えば「直近の」というニュアンスを掴めば汎用的な英単語です。例えば「He went to hosiptal last week(彼は先週病院へ行った)」において、「last week」は今週ではなく直近の週を意味しています。

final:これっきりを意識する

「final」は「本当に最後の」、わかりやすく言えば「これっきりの」というニュアンスで用いましょう。最高裁判所の判決はもうこれ以上裁判をしないという意味で「final judgement(最終判決)」と表現します。また大会などの「決勝戦」を表す言葉は名詞化した「the final」です。

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lastは時間・順序が最後、finalは本当に最後

ここまで「last」と「final」の違い、関連する英単語である「end」、そして両者の日常生活における使い方について解説してきました。この記事を読む前によりもだいぶ使用シーンが想像できるようになったのではないでしょうか。

日本語では「last」に関連する言葉を「昨日」の「昨」、「去年」の「去」、「終電」の「終」などで表しています。そう考えると日本語は結びつく言葉によって「直近の」を柔軟に変化させている言語と言えますね。

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言葉雑学

3分で簡単にわかるlastとfinalの違い!endとの関係は?わかりやすい使い方や例文も雑学好きライターが詳しく解説

「最後の」を意味する英単語「last」と「final」。
日本でも比較的多く使われる英単語ですが、これらの違いを知っている人は多くないんじゃないか。
今回は「last」と「final」の違いについて、雑学好きライターのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

lastとfinalの違い

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「最後の」を意味する英単語「last」と「final」。義務教育内で習う言葉ということもあり、多くの日本人が使っている言葉でしょう。しかし両者の違いについて明確に理解している人は少ないはず。ここではまず「last」と「final」の違いについて解説していきます。

last:時間・順序が最後

「last」は時間・順序として最後であることを意味しています。例えば日本でもよく使う言葉「last order(ラストオーダー)」。これは「その日の最後の注文」という意味です。同様に終電のことを「last train(ラストトレイン)」と表現します。

final:本当に最後

「final」とは本当に最後の、分かりやすく言えば「もうこれっきりの」を意味する英単語。先ほど終電を「last train」と表現しましたが、この日限りで廃止される電車であれば「final train(ファイナルトレイン)」となるわけです。

連続ドラマ作品でも「final season(ファイナルシーズン)」と言ったりしますが、これは「このシーズンが最後の制作になる」ことを意味しています。

関連する言葉:end

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「last」と「final」の違いについてはおわかりいただけたと思います。しかし意味として近い言葉がもう一つ。それがよく使われる言葉「end」です。ここでは「end」の意味と、作品のおしまいでの使い方を解説していきます。

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