この記事では、熱さまシートと冷えピタの違いについてみていこう。どちらも発熱時などに使われる冷却ジェルシートです。手軽に使えて、ひんやり感が気持ちいいよな。多くの人が使用したことがあるのではないでしょうか。今回は熱さまシートと冷えピタの冷やすしくみや大人用・子ども用・赤ちゃん用の違い、発熱時以外の使い方、デコデコクールについても雑学大好き図書館司書のひろみと一緒に解説していきます。

ライター/ひろみ

図書館司書として勤務18年目の主婦ライター。利用者から寄せられるさまざまな疑問に答えるため、日々尽力している。

熱さまシートと冷えピタの違いは製造元

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急な発熱時、透明フィルムをはがすだけで使える便利さが魅力の冷却ジェルシート。よく見かけるのは熱さまシートと冷えピタですが、この2つの主な違いは製造元です。ここでは、それぞれのネーミングについても合わせてみていきましょう。

熱さまシート:小林製薬

「熱さまし」と「シート」を合わせたネーミングの熱さまシート。製造元は小林製薬です。小林製薬といえば、印象に残るネーミングの商品が多くありますが、この「熱さまシート」も機能をわかりやすく表現していますね。小林製薬がこの熱さまシートを発売したのは1994年です。

冷えピタ:ライオン

冷えピタはライオンが製造しています。「冷えピタ」という名称は「ピタッとはって熱を取る」ことからつけられました。商標出願が1995年12月なので、発売されたのは熱さまシートより少し後です。

冷却するしくみ

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熱さまシートや冷えピタは、なぜ長時間冷たさが持続するのでしょうか。プルプルしているジェル部分は水分を80パーセント以上も含んでいます。その水分が熱をとりながら蒸発するのです。使用した後のシートは水分が蒸発して、使用前に比べると薄くなっていますね。

シートに含まれるメントール成分は、ひんやり感を与えてくれます。濡れタオルを使用した場合、冷たさが続くのは10分程度。貼るだけで8時間も冷たさが続くのは助かりますね。なお、冷却ジェルシートはあくまでもひんやり感を得るためのものであり、体温を下げる解熱作用はありません。また、急激に冷やす必要がある「やけど」にも使わないでください。

大人用、子ども用、赤ちゃん用の違い、対象年齢は?

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熱さまシートも冷えピタも、一般的な大人用以外に子ども用、赤ちゃん用が発売されています。それぞれ何が違うのでしょうか。くわしくみていきましょう。

\次のページで「1.大人用:小学校高学年以上」を解説!/

1.大人用:小学校高学年以上

大人用シートの冷却持続時間は約8時間。大きさは熱さまシートが約5×13センチ、冷えピタが約5×12センチです。大人用と書かれていますが、使用の目安は小学校高学年からとなっています。

2.子ども用:2歳から小学校低学年

子ども用シートも冷却持続時間は大人用と同じ8時間です。シートサイズは熱さまシートが約5×10.5センチ、冷えピタが約5×11センチ。メントールの配合量は大人用よりも少なめ。対象年齢は2歳から小学校低学年です。

3.赤ちゃん用:6カ月から2歳

赤ちゃん用のシートの冷却持続時間は、熱さまシートが4時間、冷えピタは8時間です。赤ちゃんに合わせた小さめのサイズで、熱さまシートは約4×9センチ、冷えピタが4×8.5センチ。刺激をさけるため、無香料・無着色です。6カ月から2歳までが対象となっていますが、おでこに貼る場合は0カ月から使用が可能。

冷えピタには、赤ちゃんが間違って飲み込まないように、苦みを感じる成分が配合されています。

発熱時以外にも使える

冷却ジェルシートは発熱時にはもちろん、それ以外にもさまざまな使い方があります。どこに貼るのが効果的なのか、目的別にみていきましょう。

\次のページで「デコデコクールの特徴」を解説!/

1.歯痛時:ほほ
2.暑さで寝苦しい夜:おでこや首すじ、わきの下、足の付け根
3.スポーツしたあと:わきの下、足の付け根
4.熱中症対策:首のうしろ。襟の裏側に貼れば、外出時も目立ちません。

デコデコクールの特徴

冷却ジェルシートには、久光製薬が発売しているデコデコクールという商品もあります。「おでこをクールに」という意味が込められているのでしょうか。大人用と子ども用はデコデコクールS、赤ちゃん用はデコデコクールという名称です。

熱さまシートや冷えピタに比べて冷却持続時間が長く、大人用と子ども用は10時間、赤ちゃん用は8時間。大人用と子ども用には香料が使われていますが、赤ちゃん用は無着色・無香料で、熱さまシートや冷えピタと同じです。「デコデコクールSTRONG」という、デコデコクールSの3倍の清涼剤が配合された商品も過去には販売されていました。

熱さまシートや冷えピタを上手に利用しよう

急な発熱時や歯痛時、暑い時などさまざまな場面で利用できる熱さまシートや冷えピタ。機能面で特に大きな違いはないため、好みの商品を家庭に常備しておくと安心ですね。暑い季節には携帯しても。汗をかいているときははがれやすいので、貼る前にしっかり水分をふいてから使用しましょう。今回紹介したジェルシート以外に、繰り返し使えるアイス枕などもあるので、薬局やドラッグストアで探してみてください。

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雑学

簡単でわかりやすい!熱さまシートと冷えピタの違いとは?子ども用、赤ちゃん用の違いや発熱時以外の使い方も雑学大好き図書館司書が詳しく解説

1.大人用:小学校高学年以上

大人用シートの冷却持続時間は約8時間。大きさは熱さまシートが約5×13センチ、冷えピタが約5×12センチです。大人用と書かれていますが、使用の目安は小学校高学年からとなっています。

2.子ども用:2歳から小学校低学年

子ども用シートも冷却持続時間は大人用と同じ8時間です。シートサイズは熱さまシートが約5×10.5センチ、冷えピタが約5×11センチ。メントールの配合量は大人用よりも少なめ。対象年齢は2歳から小学校低学年です。

3.赤ちゃん用:6カ月から2歳

赤ちゃん用のシートの冷却持続時間は、熱さまシートが4時間、冷えピタは8時間です。赤ちゃんに合わせた小さめのサイズで、熱さまシートは約4×9センチ、冷えピタが4×8.5センチ。刺激をさけるため、無香料・無着色です。6カ月から2歳までが対象となっていますが、おでこに貼る場合は0カ月から使用が可能。

冷えピタには、赤ちゃんが間違って飲み込まないように、苦みを感じる成分が配合されています。

発熱時以外にも使える

冷却ジェルシートは発熱時にはもちろん、それ以外にもさまざまな使い方があります。どこに貼るのが効果的なのか、目的別にみていきましょう。

\次のページで「デコデコクールの特徴」を解説!/

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