
簡単で分かりやすい絶対音感と相対音感の違いは?誰でも訓練すればできる?音楽好きライターが詳しく解説
違い2.習得できる時期
絶対音感でも相対音感でも、訓練によって習得可能です。絶対音感はこれまでは遺伝や生まれつきの才能であると考えられてきました。しかし、絶対音感は聴力が発達する1~5歳くらいの幼少期の教育によって習得できるようです。大人になってからは、得られません。
一方、相対音感は、大人になってからも習得可能です。今から音楽や歌を習うなら、相対音感を得て活用すると上達しやすいでしょう。
1.「絶対音感の習得」は幼児期までに専門レッスン
1~5歳くらいまでに音楽教室などでトレーニングすることが、絶対音感の習得への道です。私は音感のためのレッスンではなく一般的なピアノを習いましたが、絶対音感専用の教室もあるようですね。常に正確な音と触れる必要があるので、自宅にもピアノやキーボードなどが必要になります。
近年はスマートフォンやタブレットで鍵盤のアプリもあるので、そろえることはそこまで難しくないでしょう。とはいえ、子供自身が楽しい・面白いと感じるレッスンでないと習得は難しいでしょう。
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2.「相対音感の習得」は音楽にたくさん触れよう
程度に差があれど誰もが相対音感を持つものなので、これを生かしたトレーニングを行うと相対音感を得られます。音楽を聴いて、高い音・低い音など判別できれば、それが相対音感です。耳で聞いた音を実際に口で歌います。これは皆さん試したことがあるでしょう。さらに、キーボードで”ドレミファソラシド”の間に初めの”ド”を入れて”ドドレドミドファド…”と声に出しながらひいて、音と音の感覚を覚えます。
スマートフォンのアプリでも相対音感を鍛えるものがあるので、試してみてくださいね。なるべく毎日音楽と触れることで、相対音感が備わっていきます。
絶対音感と相対音感のメリット・デメリットは?

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絶対音感や相対音感をもっているとメリットが多いですが、デメリットもあります。絶対音感の場合は、音が階名で聞こえるため新しい曲を聞いたときに習得する時間が相対音感よりも早く、即興での演奏やセッションが得意な方が多く、メリットの1つです。ただ、生活音がなんでも階名で聞こえてくると、うっとうしく思ってしまうこともあるようですね。また、少しの音のずれが気になって素直に音楽を楽しめないと言う方もいる、とも聞きます。
相対音感は基準になる音が分からないとその他の音も分からないというデメリットもありますが、1つの音さえわかれば音程の違いやコードも分かるようになるメリットが大きいです。
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