「つくる」という日本語を英訳するといくつかの言葉が該当するな。
その中でも混同しがちなのが「generate」と「create」です。
今回は「generate」と「create」の違いについて、雑学好きライターのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

generateとcreateの違い

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「つくる」という言葉に相当する英単語はいくつか存在します。その中でも一緒くたにされがちなものが「generate」と「create」。みなさんもどちらが適切なのか迷うタイミングもあったのではないでしょうか。ここではまず「generate」と「create」の違いについて解説していきます。

generate:自動や手順通りに生みだす

「generate」は自動や手順通りに何かを生み出すといった意味の英単語です。機械などで自動的に製造するイメージですね。また画像などを自動生成するソフトウェアも「generator(ジェネレーター)」と言われています。「generator」は発電機や、気体や液体などの発生機としても使われており、日本語では「生成」のニュアンスに近いでしょう。

create:ゼロから意思を持って生み出す

「create」はゼロから何かを生み出すという意味の英単語です。絵画や彫刻、手工芸品などを制作する「creator(クリエイター)」は日本語でもお馴染みの言葉ですよね。キリスト教的な世界観で言う唯一神、造物主は定冠詞「the」をつけて「the Creator」と言われてもいます。日本語では「創造」のニュアンスに近いでしょう。

似た意味の英単語

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「generate」と「create」の違いについてはおわかりいただけたと思います。ここで気になってくるのは、他にも「つくる」に該当する英単語はいくつかあるということですよね。今回はその中でも特に頻繁に使われる「make」と「build」について解説していきます。

\次のページで「make:ある状況を作り出す」を解説!/

make:ある状況を作り出す

「make」は非常に幅広い意味を持つ英単語です。一番有名なものは素材を加工して作り出すという意味。映画などの制作風景映像を「メイキング(making)」というのはその影響です。

もっと根底にある意味としては、ある状況を作り出すというもの。例えば「You make me happy」という表現の意味は「あなたは私を幸せにする」。これは「You(あなた)」が「me(私)」を「make~happy(幸せな状況にする)」に分解できます。

build:組み上げる

「build」は家などの建物や、飛行機などの乗り物を組み上げるという意味。じっくり時間をかけて積み上げていくイメージです。高層建築物を表す「ビル」は「ビルディング(building)」の略称ですが、これも語源は「build」になります。

また信用や評判、関係など形のないものにも使える表現です。例えば「build a brand」は「ブランドを構築する」となります。日本語では「建設」や「構築」が該当するでしょう。

プログラミングでの使い分け

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「generate」や「create」という言葉はIT業界、とりわけプログラミングの世界で頻繁に使われる言葉でもあります。専門的なテーマにはなってしまいますが、この2つの言葉がプログラミングの世界でどのように使われているか見ていきましょう。

generate:何かを変換して生成する

プログラミングの世界において、与えられたデータを変換し新たなデータを生成するのが「generate」です。例えば顧客の「姓」の情報と、「名」の情報を与えることで、顧客の「姓名(フルネーム)」を生成する処理は「generate」を使うのが正しいでしょう。

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create:インスタンスを生成する

明示的にインスタンスをつくる時は「create」を使うことが慣例となっています。インスタンスとはデータの実体のこと。データとして何も存在していないところに、新たなデータをゼロから生み出す処理に対して「create」はぴったりの表現と言えるでしょう。

generateは生成、createは創造

ここまで「generate」と「create」の違い、類語である「make」と「bulid」について、そしてプログラミングにおけ両者の使い方を解説してきました。「つくる」と一口に言っても、さまざまな表現があることを感じていただけたのではないでしょうか。

日本語においても「つくる」は一概に言えない表現です。手作業でものをつくること、機械を運転しものをつくること、建築物をつくること、芸術品をつくること、人と人との間のつながりをつくること、いずれもそれぞれに適した日本語が別途存在しています。英語においても同様にそれぞれのシーンに適切な表現があるんですね。

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言葉雑学

3分で簡単にわかる「generate」と「create」の違い!「make」・「build」との違いやプログラミングでの使い分けも現役エンジニアがわかりやすく解説

「つくる」という日本語を英訳するといくつかの言葉が該当するな。
その中でも混同しがちなのが「generate」と「create」です。
今回は「generate」と「create」の違いについて、雑学好きライターのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

generateとcreateの違い

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「つくる」という言葉に相当する英単語はいくつか存在します。その中でも一緒くたにされがちなものが「generate」と「create」。みなさんもどちらが適切なのか迷うタイミングもあったのではないでしょうか。ここではまず「generate」と「create」の違いについて解説していきます。

generate:自動や手順通りに生みだす

「generate」は自動や手順通りに何かを生み出すといった意味の英単語です。機械などで自動的に製造するイメージですね。また画像などを自動生成するソフトウェアも「generator(ジェネレーター)」と言われています。「generator」は発電機や、気体や液体などの発生機としても使われており、日本語では「生成」のニュアンスに近いでしょう。

create:ゼロから意思を持って生み出す

「create」はゼロから何かを生み出すという意味の英単語です。絵画や彫刻、手工芸品などを制作する「creator(クリエイター)」は日本語でもお馴染みの言葉ですよね。キリスト教的な世界観で言う唯一神、造物主は定冠詞「the」をつけて「the Creator」と言われてもいます。日本語では「創造」のニュアンスに近いでしょう。

似た意味の英単語

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「generate」と「create」の違いについてはおわかりいただけたと思います。ここで気になってくるのは、他にも「つくる」に該当する英単語はいくつかあるということですよね。今回はその中でも特に頻繁に使われる「make」と「build」について解説していきます。

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