ですが近年では「社会復帰促進センター」という施設に入所するケースもあるようです。
今回は「刑務所」と「社会復帰促進センター」の違いについて、雑学好きライターのおおつけと一緒に解説していきます。
ライター/おおつけ
現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。
刑務所と社会復帰センターの違い
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受刑者が懲役刑(身柄を拘束され強制労働をさせられる刑罰)や禁固刑(身柄を拘束される刑罰)を受ける施設が「刑務所」ですね。しかし近年では「社会復帰促進センター」なる施設が設立されはじめ、受刑者はそちらに入所するケースも増えてきました。いったい「刑務所」と「社会復帰促進センター」は何が違うのでしょうか。ここではまず、両者の定義的な違いについて解説していきます。
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刑務所:国家が運営
「刑務所」は国家が運営する刑事施設のこと。受刑者を収監し、懲役刑や禁固刑を与えつつ就職訓練などの処遇を行う刑事施設です。国の法律に違反した人物は、国が罰するという基本的なスタンスで運営されています。
社会復帰促進センター:官民協同で運営
「社会復帰促進センター」とは官民協同で運営する刑事施設のこと。海外ではPFI(Private Finance Initiative)という名称で知られる施設形態です。いわゆる第三セクター(国や自治体といった公的機関と、民間事業者が共同で出資)の施設で、運営も官民共同で行われています。
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