パスタソースなどで有名なラグーソースとミートソース。
どちらも肉の入ったソースですが、この違いを知っている人は少ないんじゃないか。
今回はラグーソースとミートソースの違いについて、パスタ好きライターのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。パスタが大好きで自分で作ったり、名店に足を運んだりしている。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

ラグーソースとミートソースの違い

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スパゲッティなどのパスタ類にかけるソースとして有名なものはいくつかありますね。その中でも洋食料理屋さんなどで見かける名前が「ラグーソース」と「ミートソース」です。「ミートソース」は知っていても、「ラグーソース」との違いがわからない人も多いのではないでしょうか。ここではまず「ラグーソース」と「ミートソース」の違いについて解説していきます。

ラグーソース:肉・野菜・魚などを煮込んだソース

「ラグーソース」とは肉・野菜・魚などを煮込んだソースです。「ラグー(ragout)」とはフランス語で「煮込む」を意味します。意味として近い言葉は英語の「シチュー」。フレンチでは煮込み料理全般をラグーを呼びます。

ミートソース:ひき肉・玉ねぎ・トマトを煮込んだソース

「ミートソース」はひき肉・玉ねぎ・トマトを煮込んだソースです。その意味では「ミートソース」は「ラグーソース」の一種と言えます。レシピがある程度決められた「ラグーソース」なんですね。加熱することで玉ねぎとトマトから甘味を引き出したソースで、スパゲッティはもちろん、ラザニアなどにも使われています。

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ミートソースは日本独自のソース

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今や国民食とも言える「ミートソーススパゲッティ」。イタリアンのお店やファミリーレストランはもちろん、喫茶店などでも定番のメニューとなっています。ですが「ミートソース」そのものは日本独自のものだったことを知っているでしょうか?ここでは「ミートソース」が生まれた背景と、パスタの本場イタリアでも定着しているのかを見ていきましょう。

明治~大正時代に生まれた

通説では1881年(明治14年)に新潟県のレストラン「イタリヤ軒(現在はホテルイタリア軒)」が発祥の地と言われています。少なくとも大正時代には存在していたようです。一般家庭に普及したのは、1959年にマヨネーズで有名なキューピーが缶詰にて販売したことがきっかけです。

イタリアにミートソースはない

パスタの本場イタリアには「ミートソース」はありません。しかし類似するソースとして「ボロネーゼ」というものがあります。正式名称を「ラグー・アッラ・ボロニェーゼ(ragu alla bolognese)」と言い、イタリア語で「ボローニャ風のラグー」という意味。ボローニャとはイタリア北部にある都市のことです。

「ボロネーゼ」は玉ねぎ・にんじん・セロリなどの香味野菜をソフリット(オリーブオイル炒め)にし、そこにひき肉を加えトマトと赤ワインで煮込むソース。「ミートソース」はこの「ボロネーゼ」を参考に作られたと言われています。

肉のラグーソースとミートソースの違い

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「ミートソース」が「ラグーソース」の一種であることはおわかりいただけたと思います。しかしイタリアンレストランなどでは両者が明確に分けて記載されているお店もありますよね。「肉のラグーソース」と「ミートソース」は、材料以外で言えばどのような違いがあるのでしょうか。ここでは日本で一般的な「肉のラグーソース」と「ミートソース」の違いについて解説していきます。

肉のラグーソース:大きめに切った具材を煮込む

「肉のラグーソース」は、どちらかと言えば大きめに切った具材を煮込んだものが多いです。「ラグー」自体が「シチュー」に類する料理なこともあり、ゴロゴロとした素材の味が楽しめるのがポイント。ホロホロになるまで煮込んだお肉を崩しながら、パスタに和えて楽しんだりすることもできます。

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ミートソース:具材をみじん切りにする

「ミートソース」は具材をみじん切りにし、他の食材との絡み方を重視したソースとなっています。玉ねぎもみじん切りにしていますし、トマトもトマト缶などすでにトロッとした状態のものを使うことが大半です。子どもからお年寄りまでスルスルと味わえる食べやすいソースのため、日本では国民的な人気を得たと言えるでしょう。

ミートソースはラグーソースの一種

ここまで「ラグーソース」と「ミートソース」の違い、「ミートソース」の歴史とその先祖とも言えるイタリアの「ボロネーゼ」について、そして「肉のラグーソース」と「ミートソース」の違いについて解説してきました。これでレストランのメニューで迷うこともなくなったのではないでしょうか。

日本はラーメンやカレーなど、海外発祥の料理を日本流にアレンジするのが得意な国。パスタについても「キノコのバター醤油」や「海苔と明太子」などさまざまな和風パスタが生まれています。その中でも「ミートソース」は「ラグーソース」をモデルに作られたあくまで洋風のソースです。こんな風に、海外発祥と思っていた料理が日本独自のものであることは他にもありそうですね。

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雑学食べ物・飲み物

3分で簡単にわかるラグーソースとミートソースの違い!ボロネーゼとの違いも雑学好きライターがわかりやすく解説

パスタソースなどで有名なラグーソースとミートソース。
どちらも肉の入ったソースですが、この違いを知っている人は少ないんじゃないか。
今回はラグーソースとミートソースの違いについて、パスタ好きライターのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。パスタが大好きで自分で作ったり、名店に足を運んだりしている。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

ラグーソースとミートソースの違い

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スパゲッティなどのパスタ類にかけるソースとして有名なものはいくつかありますね。その中でも洋食料理屋さんなどで見かける名前が「ラグーソース」と「ミートソース」です。「ミートソース」は知っていても、「ラグーソース」との違いがわからない人も多いのではないでしょうか。ここではまず「ラグーソース」と「ミートソース」の違いについて解説していきます。

ラグーソース:肉・野菜・魚などを煮込んだソース

「ラグーソース」とは肉・野菜・魚などを煮込んだソースです。「ラグー(ragout)」とはフランス語で「煮込む」を意味します。意味として近い言葉は英語の「シチュー」。フレンチでは煮込み料理全般をラグーを呼びます。

ミートソース:ひき肉・玉ねぎ・トマトを煮込んだソース

「ミートソース」はひき肉・玉ねぎ・トマトを煮込んだソースです。その意味では「ミートソース」は「ラグーソース」の一種と言えます。レシピがある程度決められた「ラグーソース」なんですね。加熱することで玉ねぎとトマトから甘味を引き出したソースで、スパゲッティはもちろん、ラザニアなどにも使われています。

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