3分でわかる生物兵器と化学兵器の違い!危険性と禁止条約についても軍事史に精通する高校教師がくわしく解説!
生物兵器禁止条約について
まず、1975年に国連主導のもとで、生物兵器禁止条約が発効されました。締結国は183か国と、圧倒的多数の国々が締結していますが、イスラエルが署名、締結しておらず、紛争で使用した疑いがある国が指摘されているなど、生物兵器の使用が完全になくなったわけではありません。
化学兵器禁止条約について
1975年に発効した生物兵器禁止条約から20年以上経過した1997年に化学兵器禁止条約が発効しました。生物兵器禁止条約の締結国より多い193の国々が締結しましたが、化学兵器の全面的な廃棄に踏み切らずにひそかに貯蔵している国々が存在しており、化学兵器の全面廃棄に向けて国際社会がより一層努力する必要があるでしょう。
生物兵器は意図的に疫病を起こし、化学兵器は有害物質をまき散らす
生物兵器とは細菌やウイルスを意図的に散布し、化学兵器は有害物を散布することと言えるでしょう。ともに大量殺戮を目的とした大量破壊兵器である点は核兵器と同様です。後遺症が残ることも多く、絶対に使用すべきではありません。