3分で簡単にわかるフェンシングのエペとフルーレの違い!サーブルとの違いや競技の特徴もスポーツ好きライターが詳しく解説
今回はそんなスピード感が魅力であるフェンシングの3つの種目について、スポーツ好きライターの斉藤佳人と一緒に解説していきます。
ライター/斉藤佳人
お米農家、メカエンジニア、ロボット教室講師、スポーツトレーナーと複数の仕事をこなすマルチワーカー。豊富な知識と経験をもとにライター業にも取り組んでいる。
エペとフルーレ、そしてサーブルの違いとは?
image by iStockphoto
オリンピック種目として人気の高いフェンシングですが、エペ、フルーレ、サーブルという3つの種目があるのです。違いは攻撃の有効面と攻撃の方法、剣の形にあります。
有効面はそれぞれ、「エペは身体全身」、「フルーレは背中を含む胴体」、「サーブルは腰から上の上半身全部」。エペとフルーレの攻撃は突きのみに対し、サーブルは「突き」と「斬り」があるという違いも。
また競技名のエペ、フルーレ、サーブルは剣の名前であり、長さや鍔(つば)の形に違いがあるのです。それではそれぞれの競技の由来と魅力について詳しく見ていきましょう。
エペについて詳しく知ろう!
image by iStockphoto
エペはフェンシングの種目の中でも最も古い歴史を持ち、決闘から進化した競技。相手に血を流させたほうが勝ちという実戦での考え方から全身が有効面になっているのです。エペには攻撃権がなく、お互いが自分のタイミングで攻撃できます。攻撃は突きのみで同時に突いた場合はお互いにポイントが与えられ、決められたポイントを先取したほうが勝ちとなるのです。
エペの剣の特徴
エペは剣身が細く、刃がないという特徴があります。これは、戦闘での剣の刺し技に由来するためです。全長は110cm以下で、剣の長さは90cm以下。重量は770g以下、丸いお椀型で直径が13.5cm以下の鍔がついています。剣を握る手も突きの有効面となるため比較的大きな鍔がついているのです。
エペの魅力とは?
エペの魅力は、正確さとタイミングが重要となる点にあります。攻撃権がないため相手の攻撃をうまくかわしながら、隙を見つけてカウンターアタックを行うことが求められ、他の2種目と比べて極端に防御的で慎重な試合となることが多いのです。エペは他の競技に比べて戦術的な要素が強く、相手の戦術を読み解く力も重要。
\次のページで「フルーレについて詳しく知ろう!」を解説!/