この記事では蓬莱本館と551蓬莱の違いについてみていきます。どちらも大阪名物である豚まんを取り扱う会社、というイメージがあるよな。大阪に詳しくない人の中には、「蓬莱」と名のつく会社が2種類あるということを知らない人もいるのではないでしょうか。ところが両者は完全に別の会社で、こだわりや商品の販売方法も異なっている。大阪の今回はそんな大阪の食文化には欠かせない2つのブランドの違いを、豚まんにポイントを絞ってなにわのライターれおな=007と一緒に解説していきます。
れおな=007

ライター/れおな=007

大阪市内の会社員として勤務する傍ら執筆活動を続けるWEBライター。幼い頃から豚まんを食べて育った、美味しいものが大好きな生粋のなにわっ子。独特の切り口、わかりやすい表現を日々研究中。

蓬莱本館と551蓬莱って同じ会社?

大阪には蓬莱という名のつく中華料理のお店が2種類あるのはご存知でしょうか。本項ではこれらのお店がどう違うのかについて、ルーツとともに詳しくみていきましょう。

蓬莱本館と551蓬莱は別の会社

蓬莱本館と551蓬莱は混同して扱われがちですが、完全に別の会社です。下記引用文のとおり、両社のコーポレートサイトではお互いに違う会社だという旨を明言しています。

Q:「551蓬莱」とは違うのですか?
A:はい。別の会社であり、商品の製法や味、販売形態も大きく異なります。1964年に創業者3名が分社独立し現在にいたります。どちらの店名にも「蓬莱」という名前が使用されていることと、大阪・なんばの戎橋筋にある店舗同士も隣り合っていることから同じ会社だと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

(参照:https://www.horaihonkan.co.jp/s/question.html

冷蔵肉まん、豚まんをオンラインで注文。配送や送料の詳細|蓬莱本館)

蓬莱本館とは違う会社なの?
当社「551蓬莱」と「蓬莱本館」様は違う会社でございます。もともとのルーツが同じですのでどちらも蓬莱の名前を使用しておりますが、現在は全くの別会社でございます。もちろん商品の味、製造方法も違います。当社551蓬莱の商品には必ず「551」のマークが入っておりますので、551マークをお確かめの上お買い求め下さいませ。

(参照:https://www.551horai.co.jp/faq/
よくあるご質問|551HORAI蓬莱 大阪名物の豚まん[肉まん])

蓬莱本館と551蓬莱はルーツが同じ

蓬莱本館と551蓬莱は今でこそ違う会社ですが、もともとは1945年に創業された蓬莱食堂という1つのレストランでした。ところが1964年に事業拡大にともない別の会社として分かれ、現在まで独立した2つの会社として存在しています。つまり両社の間には親会社、子会社といった関係もありません。

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違いその1.豚まんへのこだわり方

蓬莱本館と551蓬莱では、豚まんへのこだわり方が違います。本項ではそれぞれの会社が豚まんに対して重視しているポイントについて、詳しく比較してみていきましょう。

蓬莱本館:家庭で美味しく

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蓬莱本館の豚まんは、家庭で美味しく食べられるという点に重きを置かれています。日本全国の家庭で美味しく食べられるよう、チルドや冷凍の豚まんが販売されるようになったのです。

時代とともに、全国へと届けることが出来る、通販事業も活発になり、同時に“もっと美味しく”と試行錯誤を繰り返してまいりました。
独自のチルド製法に加え、豚挽肉の配合、食感を追求した玉ねぎのカット、こだわりの香辛料や小麦粉など全ての材料や工程に目を配り家庭で温めたときに一番美味しくなるようにと、挑戦と改良を重ねております。
(参照:https://www.horaihonkan.co.jp/s/concept.html

蓬莱の豚まんは手作りで美味しい。お土産や肉まんの通販・取り寄せに)

551蓬莱:店舗における提供時の美味しさ

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551蓬莱の豚まんは、店舗での提供時における美味しさを重視されています。特にタネを包む生地へのこだわりが強く、形や食感がよい状態で提供できるよう配送時間が調整されているのです。もちろん中のタネも、当日中に加工されています。

\次のページで「違いその2.豚まんの販売方法」を解説!/

違いその2.豚まんの販売方法

蓬莱本館と551蓬莱では豚まんへのこだわり方が違うため、販売ルートも異なっています。本項ではそれぞれの豚まんがどのようなルートで販売されているかについて、詳しくみていきましょう。

蓬莱本館:全国のスーパーや生協などでも取り扱われる

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蓬莱本館の豚まんは直営のレストランだけではなく、全国のスーパーや生協などで購入可能です。そのため店頭のチルドや冷凍のコーナーで「蓬莱」と記載された商品があるとすれば、蓬莱本館のものでしょう。反対に直営のレストランは難波にしかなく、直営店もそのレストランの1階部分のみです。

551蓬莱:直営店や出張販売

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551蓬莱の豚まんは、直営店や出張販売において購入が可能です。上述の鮮度を理由に難波にあるセントラルキッチンから150分圏内にしか直営店はなく、今後も地元関西にしか出店しないと明言されています。しかし出張販売のチームが全国の百貨店に派遣され、直営店のない地域での購入も可能です。

鮮度の高い食材をセントラルキッチン(自社工場)から各店に1日2~4回配送しています。特に重要なのがネタ(皮の生地)の発酵状態です。最適な発酵状態のネタを届けるため、セントラルキッチンから150分圏内にしか店舗はありません。物流時間を通じて適度に発酵し、独特の甘味ある、モチモチの皮に成長します。

(参照:https://www.551horai.co.jp/company/brand_story/

ブランドストーリー|会社情報|551HORAI 蓬莱 大阪名物の豚まん[肉まん])

違いその3.通信販売の豚まん

蓬莱本館と551蓬莱の豚まんは、通信販売においても細部に違いがみられます。本項ではそれぞれの豚まんが通信販売ではどのような仕様で取り扱われているかについて、詳しく比較していきましょう。

蓬莱本館:冷凍とチルド両方の取り扱い

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蓬莱本館の豚まんの通信販売では、冷凍とチルド両方が購入可能です。直営の通販サイトでは冷凍の豚まん業務用サイズのみの販売ですが、通販サイトによっては3個入りのパックがセットになった商品の取り扱いもあります。またチルドの豚まんを冷蔵保存する場合でも賞味期限は7日と比較的長めに設定されており、4個入りからの購入が可能です。

\次のページで「551蓬莱:チルドのみ」を解説!/

551蓬莱:チルドのみ

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551蓬莱の豚まんの通信販売では、チルドのみで取り扱われています。2個1セットからの購入が可能ですが消費期限は4日と比較的短めの設定で、冷凍保存もあまり推奨されていません。

蓬莱本館と551蓬莱はルーツが同じだが、こだわりや販売方法が違う別の会社

ここまで比較してきたとおり、蓬莱本館と551蓬莱はこだわりや販売方法が違う別の会社です。また豚まんへのこだわり方が違うため、販売ルートも異なっています。そのため蓬莱本館は全国のスーパーなどで購入可能ですが、551蓬莱は関西圏の直営店のみの取り扱いです。ルーツが同じ2つの会社が共存できるのも、これらの理由からかもしれませんね。

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雑学

簡単にわかる蓬莱本館と551蓬莱の違いとは?ルーツから豚まんの販売方法までなにわのライターが詳しく解説

違いその1.豚まんへのこだわり方

蓬莱本館と551蓬莱では、豚まんへのこだわり方が違います。本項ではそれぞれの会社が豚まんに対して重視しているポイントについて、詳しく比較してみていきましょう。

蓬莱本館:家庭で美味しく

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蓬莱本館の豚まんは、家庭で美味しく食べられるという点に重きを置かれています。日本全国の家庭で美味しく食べられるよう、チルドや冷凍の豚まんが販売されるようになったのです。

時代とともに、全国へと届けることが出来る、通販事業も活発になり、同時に“もっと美味しく”と試行錯誤を繰り返してまいりました。
独自のチルド製法に加え、豚挽肉の配合、食感を追求した玉ねぎのカット、こだわりの香辛料や小麦粉など全ての材料や工程に目を配り家庭で温めたときに一番美味しくなるようにと、挑戦と改良を重ねております。
(参照:https://www.horaihonkan.co.jp/s/concept.html

蓬莱の豚まんは手作りで美味しい。お土産や肉まんの通販・取り寄せに)

551蓬莱:店舗における提供時の美味しさ

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551蓬莱の豚まんは、店舗での提供時における美味しさを重視されています。特にタネを包む生地へのこだわりが強く、形や食感がよい状態で提供できるよう配送時間が調整されているのです。もちろん中のタネも、当日中に加工されています。

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