
簡単に分かる「享年」と「行年」の違い!どっちを使ったほうがいい?院卒日本語教師が分かりやすく解説
実はこの2つの違いはな、あるようでないような…。まあここから先は俺ではなくて言葉のプロに任せよう。
今回は「享年」と「行年」の違いを、言葉に詳しい院卒日本語教師の”むかいひろき”と一緒に解説していきます。

ライター/むかいひろき
ロシアの大学に再就職した、日本で大学院修士課程修了の日本語教師。その経験を武器に「言葉」について分かりやすく解説していく。
「享年」と「行年」の違いは読み方だけ?

image by iStockphoto
「享年」と「行年」の違いは何ですか?…と聞かれたら、あなたはどう答えますか?なかなか答えにくい質問ですよね。そして「行年」の方は、そもそも何と読むのか怪しい人もいるかもしれません。まずは2つの意味や使い方をそれぞれ確認していきましょう。
「享年(きょうねん)」:死んだ時の年齢
まずは「享年」が国語辞典にどのように記載されているかを確認していきましょう。「享年」は次のような意味が国語辞典に掲載されています。
この世に生存した年数。死去したときの年齢。行年(ぎょうねん)。
出典:明鏡国語辞典 第二版(大修館書店)「きょう‐ねん【享年】キャウー」
辞書によると「享年」は「死去したときの年齢」という意味の言葉です。その隣には「行年」とも書いてあり、この2つは同じ意味の言葉であることが分かります。「享年」は「天から享(う)けた年」という意を表し、簡単に言えば「天から授かった寿命」を表しているといえますね。
「享年」は寺院に入れるお墓や位牌で用いることが多く、「享年九十三」といったように「歳」をつけない場合が多いです。ただ、「歳」をつけたからと言って間違いだというわけではなく、「享年九十三歳」としても全く問題ありません。
こちらの記事もおすすめ

3分で簡単にわかる!「死去」と「死亡」の違いとは?使い分けや類語も会社員ライターがわかりやすく解説!
\次のページで「「行年(ぎょうねん)」:死んだ時の年齢」を解説!/