この記事では「上長」と「上司」の違いを見ていきます。社会人になったときに、目上の人に対して「上長」と呼ぶか「上司」と呼ぶか悩んだことはないか。みんなにとって誰が「上長」で、誰が「上司」になるのか、使い方や注意すべき点を元塾講師のyêuthuquáと一緒に詳しく解説していきます。

ライター/yêuthuquá

海外在住。現在の仕事を始める前は教育関係の仕事に従事。国内外を問わず身につけた知識や経験をもとにわかりやすくお届けする。

「上長」と「上司」の違い

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社会人になって慣れないことの一つが「上長」と「上司」の使い分けではないでしょうか。誰に対してどちらを使えばいいのか、悩んだ経験がある人もいますよね。まずは、「上長」と「上司」の基本的な違いを確認していきましょう。

「上長」:年齢・地位が上

「上長」はその人より年齢や地位が上であること、またはその人のことです。本来、会社などの組織以外でも使用する言葉で、国際社会における地位、地域内での地位などにも当てはまりますが、ここでは会社などの組織内での呼び方に限定した「上長」とします。つまり、会社内で自分よりも「年齢が上で、地位(役職)が上」の人が「上長」です。

「上司」:役職が上

一方「上司」は会社などの組織内で、その人より役職が上の人を指して使う言葉です。会社などの組織には、一般社員・主任・係長・課長・部長・専務・社長などの役職がありますよね。一般社員の立場からすると、役職者はすべて「上司」となりますし、課長の立場であれば、部長・専務・社長などが「上司」となるわけです。

「上長」との違いはというと年齢要件が含まれていません。つまり、原則として自分より年下の上司に対して上長とは呼ばないということです。

実際の現場では「上長」と「上司」は同義

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「上長」は年齢・地位が上、「上司」は役職(地位)が上であり、役職は上だが年齢が下(年下の上司)に「上長」は使えないと説明しましたが、実際の会社組織では「上長」と「上司」の区別はないというのが現状のようです。

正確な違いを知っていれば使い分けも完璧にできると思いますが、それぞれの組織でルールがあると思いますので、実際には各組織のルールに沿った呼び方を使うということになるでしょう。

「上長」「上司」を使うときの注意点

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実際の会社組織などでは区別なく使われる傾向にある「上長」と「上司」ですが、使い方に注意が必要なケースがありますので、それを詳しく見ていきましょう。

注意点1:職位ではない

「上長」も「上司」も自分と相手の地位を示す相対的なポジションを示す言葉で、課長や部長などの職位を示す言葉ではありませんので、その人に対して「上長」「上司」と呼びかけることはありません。

その人を呼ぶときには「~課長」「~部長」のように「名前+役職」というのが一般的でしょう。また、最近では「部長の~さん」のように「役職+~さん」と呼ぶことも多いようです。

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1. 桜木課長、こちらの資料をご覧ください。
2. 田中さん、この資料を桜木課長(課長の桜木さん)にメールで送ってください。
3. (他部署の人に対して)上長(上司)に確認してお返事いたします。
4. 上司(上長)への報告は口頭ではなくメールで行うこと。

役職者を呼んだり指定したりする場合は課長などの役職名を使い、一般的に役職者を指している場合には「上長」「上司」を使うことができます。

注意点2:敬称は不要

名前には「様」や「殿」をつけることが多いですが、上長や上司には「様」などの敬称をつける必要はありません「上長様」「上司様」は誤った使い方です。

また、社内で使用する場合、上長・上司に対する敬意を示す意味でも「上長の桜木部長」のように役職をつけて呼ぶのは問題ありませんが、社外に対しては「上長の山田」のように役職をつけず呼び捨てにするのが普通ですので注意しなければなりません。

余談ですが、社外の役職者に対して「~社長様」「~部長様」のように役職に「様」をつけるのは誤りです。ご存じでしたか。取引先などに対してメールやFAX、手紙を送るときは「株式会社〇〇社長〇〇様」のように「会社名+役職+名前+様」とするのが良いでしょう。

1. (社内宛メールで)上長に指示を仰いでください。
2. (社外宛メールで)上長の桜木に確認してご連絡します。
3. (社外宛メールの書き出し)株式会社study-z社長 桜木様

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「上長」「上司」の類義語は「上席」

「上長」「上司」の類義語として「上席」という言葉がありますが、聞いたことがありますよね?「じょうせき」と読みます。これも身分や地位が高い人を指して使う言葉ですが、「上席」という場合は意味がやや広くなり年長者や客人なども含むようです。

他にも「上の者」「上役(うわやく)」「上職(じょうしょく)」「職長(しょくちょう)」などが「上長」「上司」の代わりとして使うことができます。

「上長」と「上司」の違いは年齢要件

「上長」は年齢・地位が上、「上司」は役職が上の人に対して使う言葉です。厳密に言うと年上という条件がそろわなければ「上長」とは言えないのですが、実際のビジネスシーンでは「上長」と「上司」は同じと捉えられています。会社など各組織でどのように使われているか、社会人になった人はそれぞれの職場などで確認しながら慣れなければいけないでしょう。使い方に関しては誤って使っているケースもありそうですので、もう一度確認しておいてくださいね。

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雑学

簡単で分かりやすい「上長」と「上司」の違い!あなたにとっての上長や上司は誰?元塾講師が詳しく解説!

1. 桜木課長、こちらの資料をご覧ください。
2. 田中さん、この資料を桜木課長(課長の桜木さん)にメールで送ってください。
3. (他部署の人に対して)上長(上司)に確認してお返事いたします。
4. 上司(上長)への報告は口頭ではなくメールで行うこと。

役職者を呼んだり指定したりする場合は課長などの役職名を使い、一般的に役職者を指している場合には「上長」「上司」を使うことができます。

注意点2:敬称は不要

名前には「様」や「殿」をつけることが多いですが、上長や上司には「様」などの敬称をつける必要はありません「上長様」「上司様」は誤った使い方です。

また、社内で使用する場合、上長・上司に対する敬意を示す意味でも「上長の桜木部長」のように役職をつけて呼ぶのは問題ありませんが、社外に対しては「上長の山田」のように役職をつけず呼び捨てにするのが普通ですので注意しなければなりません。

余談ですが、社外の役職者に対して「~社長様」「~部長様」のように役職に「様」をつけるのは誤りです。ご存じでしたか。取引先などに対してメールやFAX、手紙を送るときは「株式会社〇〇社長〇〇様」のように「会社名+役職+名前+様」とするのが良いでしょう。

1. (社内宛メールで)上長に指示を仰いでください。
2. (社外宛メールで)上長の桜木に確認してご連絡します。
3. (社外宛メールの書き出し)株式会社study-z社長 桜木様

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