
簡単でわかりやすい!ヒメジオンとハルジオンの違いとは?花や茎の違い・見分け方や食べ方も農学専攻ライターが詳しく解説
ヒメジョオン/ハルジオンの可食部
ヒメジョオン/ハルジオンは、どちらも「野草採り」の入門にうってつけ。空き地であればどこにでも自生していて、年中食べられる親しみやすい野草です。
採り方は簡単。花期以外は、地面に張り付いた葉(ロゼット葉)を根本から鎌で刈り取って食用とします。また花やつぼみも食用です。周辺の柔らかい葉・茎ごと摘み取ってしまいましょう。野草にありがちな「似ている毒草」や「強いアク」がないので、気軽に採取できますよ。
ヒメジョオン/ハルジオンの食べ方
ヒメジョオン/ハルジオンで、おすすめしたい食べ方は「天ぷら」です。調理法は簡単で、採取したロゼット葉や花・つぼみに小麦粉をまぶして170度で揚げるだけ。下処理要らずで、菊の香りと苦味が活きた天ぷらに仕上がります。とくに天ぷらに向くのは、香りと苦味が強いヒメジョオン。ぜひお試しください。
ほかにもヒメジョオン/ハルジオンは、和え物にも合います。用いるのは塩茹でして、水さらししたロゼット葉。味噌マヨ(味噌:マヨネーズ=1:3で混ぜたもの)に和えたり、胡麻和えにしたりすれば、野草の香りが楽しめますよ。
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春に咲くのは「ハルジオン」のほう
ヒメジョオンとハルジオンは、ともにキク科ムカシヨモギ属の雑草で、似た名前をもっています。名前を漢字に直すと違いが明らかに。漢字で「春紫苑」と書くハルジオンは、春に開花します。名前通り「薄紫色の花」を咲かせる個体が一部存在するのも特徴です。対してヒメジョオン(姫女苑)は、ハルジオンのあとに開花。全ての個体が、純白の花を咲かせます。こちらを「ヒメジオン」とするのは間違いです。