雑学

簡単でわかりやすい!阿呆と阿保の違いとは?読み方や語源も現役塾講師がわかりやすく解説

この記事では「阿呆」と「阿保」の違いについてみていきます。どちらも「あほ」と読むことのできる言葉なだけに、これらの言葉の使い分けに迷う人もいて当然でしょう。今回はその違いについて、国語の講師でもある空野キノコと一緒に解説していきます。

ライター/空野きのこ

大学在学中から文学・国文法や教育について本格的に学び、現在は小中学生に勉強を教えている講師。その知識と経験を活かし、言葉の雑学を中心に分かりやすく解説していく。

阿呆と阿保の読み方

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まずは「阿呆」「阿保」読み方について説明します。「阿呆」は、今日ではひらがなやカタカナで「あほ」や「アホ」などの表記をされることが多いですが、訓読みとしては「あほう」が正しい読み方です。ですので、パソコンなどで漢字変換するときに「あほ」で変換しようとしても、場合によっては変換できないことがあるので、その時は「あほう」で変換してください。

また、「阿保」については、今では主に地名や人名などに使われる言葉ですが、三重県大阪府にある地名は「あお」兵庫県や、埼玉県の阿保町「あぼ」「あぼまち」などと読み、「あほ」や「あほう」と読むものはないようです。人名に関しては、「あぼ」「あぼう」読みが多く、一部の苗字検索サイトに読み方として一応「あほ」も載ってはいますが、その数がどれだけいるかはわかりません。ですので人名・地名に関して「あほ」や「あほう」と読むことはまずないと言えるでしょう。

阿呆と阿保のざっくりした違い

つづいて、「阿呆」と「阿保」の違いについて説明しましょう。「阿呆」とは、愚かなヒトやモノ、行動などのことを言う言葉で、「馬鹿」に言い換えることができます。一方の「阿保」は、現在では主に人名や地名などに使われる言葉です。

「あほう」の語源は「阿房宮」?

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今度は「阿呆」、つまり「あほう」の語源の一つを紹介しましょう。「あほう」の漢字表記については「阿呆」以外にも「阿房」とも書かれることがあります。そして、この「阿房」とは古代中国の宮殿の名前「阿房宮(あぼうきゅう)」からきているのではないかというのが、「あほ」という言葉の語源として多く語られている説です。この阿房宮の宮殿は、皇帝の力や権威を示すため、東西約700m、南北約120mほどもある非常に巨大なものでした。

阿房宮はやがて項羽という人物によって焼かれましたが、全焼するまで3カ月もかかったため、そのあきれるくらいの馬鹿デカさから、あきれたり、馬鹿げたことに対して「阿房」と言うようになり、やがて「あほ」に変化していったのではないかと考えられています。「あほう」の語源に関しては漢字にまつわるものもありますが、それに関しては漢字について説明するときにご紹介しましょう。

阿呆と阿保の漢字を説明

さきほど、「阿呆」愚かなヒトやモノなどのことで、「阿保」人名や地名などに使われる言葉だと説明しました。ここからはそれぞれに使われている漢字を説明しながら、皆さんには、それぞれの言葉に対する理解を深めていただきたいと思います。

\次のページで「「阿」は親しみ、「呆」は赤ちゃんのようにボーっとする様子」を解説!/

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