3分でわかる共産主義と民主主義の違い!社会主義との違いも歴史オタクの高校教師ライターがくわしく解説!
共産主義政党および社会主義諸国家において公式の組織原理とされたもので、民主主義的中央集権制ともいう。自由主義的分散主義と官僚主義的集権主義の双方と異なり、民主主義の原則と中央集権主義の原則とを統一したと称される論争的概念。
出典:日本大百科全書
民主集中制を簡単に述べると、民主的な議論の結果選ばれた指導者の決定に絶対に従うことと言えます。個人がそれぞれの意見を述べていると分派となり、まとまらず意志決定ができません。そのため、民衆の権力を指導者に集中させ、速やかな意思決定を行うために生み出された制度が民主集中制です。
民主主義とは?
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続いて民主主義について説明していきましょう。わたしたちは民主と自由をセットとして捉えがちですが、実は異なる考え方なのです。では、民主主義と自由主義とはどのような関係なのか、見ていきましょう。
自由主義との関係
民主主義の考え方は先ほど紹介したように、私有財産制に基づく個人の権利の尊重と言えるでしょう。一方の自由主義とはその名が示すように、個人の自由と平等を最大限尊重する考え方と言えます。日本も含めたかつての西側陣営ではこの二つの主義がバランスをとった政治体制が採用されてきました。
しかし、この両者は必ずしも似た考え方ではなく、矛盾する面もあります。例えば、個人の権利を公共の福祉のために制限するという場合は、反自由主義的ですが、民主主義の理念にはかなっているのです。
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資本主義との関係
次に、資本主義との関係を考えていきましょう。まず、資本主義は経済的自由を重視するという点がポイントです。
かつて、ソビエト連邦で計画経済に基づく五か年計画で成果を出すという経済運営がなされていました。 これは、経済活動に関わる全てを国家が統制し、経済を運営する手法でした。この考え方に経済的自由はありません。民主主義は私有財産を保護しますので、資本主義と相性がいいのです。
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