今回は「烏龍茶」と「黒烏龍茶」の違いを見ていきます。どちらも一般的に販売されている飲み物で、特に黒烏龍茶は健康にいいものと捉えているやつもいるかもしれませんね。黒烏龍茶は通常の烏龍茶といったい何が違うのか。実は含まれているポリフェノールの量に違いがあったんです。この先はグルメ好き主婦ライターのスズキアユミと一緒に詳細を解説していきます。

ライター/スズキアユミ

食べることが大好きな主婦ライター。週に2回は外食を楽しみ、近隣のお店を開拓している。高級料理よりも庶民派の手軽なものが好み。

烏龍茶と黒烏龍茶の違いとは?

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烏龍茶と黒烏龍茶には「ウーロン茶重合ポリフェノール」の含有量に違いがあり、黒烏龍茶の方により多く含まれています。黒烏龍茶はお茶の銘柄ではなく、特殊な製法によってポリフェノールの含有量を調節した烏龍茶飲料の名称です。

烏龍茶:中国茶の一種

烏龍茶は中国茶の一種で、「青茶(あおちゃ)」とも呼ばれるお茶。青茶は茶葉を途中まで発酵させた「半発酵茶」のことを指し、全体的の10~80%を発酵させて作ります。銘柄によって発酵法や発酵度合いが異なるため、味や香りはさまざま。例えば中国で最も多く消費される「鉄観音」という銘柄は、蘭や白桃の香りがするともいわれます。

黒烏龍茶:飲料の商品名

黒烏龍茶は烏龍茶飲料の商品名の1つで、黒烏龍茶という銘柄の烏龍茶があるわけではありません。一般的な烏龍茶よりも、抽出したお茶が濃く黒っぽい色をしています。特に知られている商品は、飲料メーカーのサントリーから販売されている黒烏龍茶。サントリーの黒烏龍茶の最大の特徴は、「ウーロン茶重合ポリフェノール」による健康効果を訴求している点です。

黒烏龍茶に期待される効果とは?

烏龍茶には一般的に「ウーロン茶重合ポリフェノール」が含まれており、その含有量が多い黒烏龍茶にはさまざまな効果が期待されています。ここでは一例として、特定保健用食品(トクホ)であるサントリーの黒烏龍茶に謳われている効果をご紹介しましょう。

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「体に脂肪がつきにくい」食事の脂専門トクホ
ウーロン茶重合ポリフェノールの働きで、
食事の脂肪と体の脂肪対策を。
「日本人間ドック検診協会」推薦の商品です。

出典:サントリーHP

効果1.血中中性脂肪の上昇を抑えてくれる

血中中性脂肪の上昇を抑えてくれる効果について、サントリーの黒烏龍茶は以下のように説明されています。

「黒烏龍茶OTPP」は、独自の製法によって、脂肪の吸収抑制効果がある「ウーロン茶重合ポリフェノール(=OTPP)」を多く含んでいます。ヒト試験では、食事と一緒にOTPP強化ウーロン茶を飲むと、飲まなかった時に比べて、食後の血中中性脂肪の上昇が約20%抑制されるという結果が出ました。

出典:サントリーHP

効果2.体に脂肪がつきにくくしてくれる

体に脂肪がつきにくくしてくれる効果について、サントリーの黒烏龍茶では以下のように説明されています。

「黒烏龍茶OTPP」を食事と一緒に1回1本(350ml)、1日2本を継続して飲むと、飲まなかった時に比べて体に脂肪がつきにくいという結果が出ました。

出典:サントリーHP

\次のページで「烏龍茶ってどんなお茶?」を解説!/

烏龍茶ってどんなお茶?

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今や一般的に提供されるようになった烏龍茶について、見たり飲んだりしたことはあっても、詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか。烏龍茶に対する理解を深めるため、ここでは烏龍茶の名前の由来や歴史、代表的な種類についてご紹介します。

烏龍茶の名前の由来

烏龍茶の名前は、茶葉の色を「烏(からす)」に、茶葉の形を「龍」に例えて名付けられました。烏龍茶の茶葉は発酵の過程で艶のある烏のような黒になり、形はねじれて天を行く龍のような姿になるためです。また、「龍」は中国の皇帝を意味する字であったことから、皇帝に献上するためのお茶だったのではないかともいわれています。

烏龍茶の歴史

烏龍茶は16世紀の中国、福建省武夷山で誕生したといわれています。当時の中国は明朝の時代。明の皇帝の意向により、よりおいしいお茶を求めて製造方法の研究が行われていました。その中で生み出されたのが茶葉を発酵させる技法です。さらに研究は進み、発酵の程度を調整した(半発酵の)烏龍茶が生まれました。

烏龍茶の種類

烏龍茶は、産地や発酵の程度によってさまざまな種類が生み出され、800以上の銘柄が存在するといわれています。

日本でも有名なのは次の3つ。1つ目の「鉄観音」は蘭や白桃、金木犀の香りに例えられる華やかな香りで、最も多く飲まれている銘柄です。2つ目の「凍頂烏龍茶」は緑茶のような爽やかな味わいに、フルーティさを感じる甘い香りが特徴といわれます。3つ目の「東方美人茶」は蜜のような甘い香りで19世紀末のヨーロッパでも人気を博し、「オリエンタルビューティー」と命名されたものが「東方美人」と訳されました。

烏龍茶のおいしい淹れ方

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烏龍茶や黒烏龍茶は、ペットボトルや紙パックなどのすぐに飲める形態の他にも、茶葉やティーバッグでも販売されています。ここでは茶葉・ティーバッグの烏龍茶をおいしく淹れる方法をご紹介しましょう。

烏龍茶の淹れ方
1.お湯を沸かす。茶器や急須はあらかじめ温めておく。
2.茶葉5gに対し、沸騰したお湯を100ml入れる。ティーバッグの場合はパッケージに記載された推奨量を入れる。
3.2で入れたお湯(1煎目のお湯)はすぐ捨てる。茶葉をきれいに洗う(洗茶)効果と、茶葉を適度に開かせる効果がある。
4.20秒ほど待って茶葉を十分に開かせたら、1煎目と同じ量の沸騰したお湯を入れる。
5.45秒ほど待ち、最後の一滴まで注ぎ切る。同じようにして5~6煎目ほどまで飲むことが可能。

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烏龍茶を飲み比べてみよう!

黒烏龍茶は烏龍茶飲料の商品の1つであり、通常の烏龍茶よりも「ウーロン茶重合ポリフェノール」を多く含んでいます。また、烏龍茶には数多くの銘柄があり、味や香りもさまざまです。いくつかの烏龍茶を飲み比べ、好みや期待する効果によって使い分ければ、食事やお茶の時間がさらに楽しいものになるでしょう

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雑学食べ物・飲み物

「烏龍茶」と「黒烏龍茶」違いはポリフェノールの含有量にあり!グルメ好きライターが簡単にわかりやすく解説

今回は「烏龍茶」と「黒烏龍茶」の違いを見ていきます。どちらも一般的に販売されている飲み物で、特に黒烏龍茶は健康にいいものと捉えているやつもいるかもしれませんね。黒烏龍茶は通常の烏龍茶といったい何が違うのか。実は含まれているポリフェノールの量に違いがあったんです。この先はグルメ好き主婦ライターのスズキアユミと一緒に詳細を解説していきます。

ライター/スズキアユミ

食べることが大好きな主婦ライター。週に2回は外食を楽しみ、近隣のお店を開拓している。高級料理よりも庶民派の手軽なものが好み。

烏龍茶と黒烏龍茶の違いとは?

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烏龍茶と黒烏龍茶には「ウーロン茶重合ポリフェノール」の含有量に違いがあり、黒烏龍茶の方により多く含まれています。黒烏龍茶はお茶の銘柄ではなく、特殊な製法によってポリフェノールの含有量を調節した烏龍茶飲料の名称です。

烏龍茶:中国茶の一種

烏龍茶は中国茶の一種で、「青茶(あおちゃ)」とも呼ばれるお茶。青茶は茶葉を途中まで発酵させた「半発酵茶」のことを指し、全体的の10~80%を発酵させて作ります。銘柄によって発酵法や発酵度合いが異なるため、味や香りはさまざま。例えば中国で最も多く消費される「鉄観音」という銘柄は、蘭や白桃の香りがするともいわれます。

黒烏龍茶:飲料の商品名

黒烏龍茶は烏龍茶飲料の商品名の1つで、黒烏龍茶という銘柄の烏龍茶があるわけではありません。一般的な烏龍茶よりも、抽出したお茶が濃く黒っぽい色をしています。特に知られている商品は、飲料メーカーのサントリーから販売されている黒烏龍茶。サントリーの黒烏龍茶の最大の特徴は、「ウーロン茶重合ポリフェノール」による健康効果を訴求している点です。

黒烏龍茶に期待される効果とは?

烏龍茶には一般的に「ウーロン茶重合ポリフェノール」が含まれており、その含有量が多い黒烏龍茶にはさまざまな効果が期待されています。ここでは一例として、特定保健用食品(トクホ)であるサントリーの黒烏龍茶に謳われている効果をご紹介しましょう。

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