3分で簡単にわかる!「ブッダ」と「釈迦」の違いとは?意味や仏教の成り立ちも学芸員ライターがわかりやすく解説
ライター/kuroaka
博物館・美術館好きで学芸員の資格を持つWebライター。お寺巡りも好きで、最近だと「南無阿弥陀仏」を口から出している空也上人像を拝みに京都まで足を運んだ。
「ブッダ」と「釈迦」の違いとは?
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「ブッダ」と「釈迦」、どちらも聞き馴染みはありますが違いが分からない人も多いかと思います。どちらも同じ人物を指す言葉だと思っている人も多いでしょう。実際はどう違うのでしょうか?さっそくみていきましょう。
どちらも仏教の教祖を指す言葉
仏教を開いた人といえばインドのゴータマ・シッダールタです。そして、「ブッダ」と「釈迦」、どちらも基本的にはゴータマ・シッダールタを指す言葉。違いは以下の通りです。
・ブッダ:「目覚めた人」という意味。本来は個人を表す言葉ではない。
しかし仏教の多くの宗派では「ブッダ」はゴータマ・シッダールタを指す。
・釈迦:ゴータマ・シッダールタが釈迦族の王子であったことから、こう呼ばれる
ブッダ:「目覚めた者」という意味
「ブッダ」はサンスクリット語の動詞「ブッド(budh)」の過去形です。意味は「知る、目覚める」。つまりブッダとは「気づいた者、目覚めた者」という意味になります。何に目覚めたかというと、宇宙の真理です。本来は悟りを開いた者を表す言葉なので個人を指すものではありませんが、一般的にはゴータマ・シッダールタを指す言葉。漢字表記では「仏陀」となります。
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