この記事では「medicine」と「drug」の違いをみていきます。特に「drug」は悪いイメージをすぐに思い浮かべると思うが、「drug store」と聞いて悪いイメージは持たないでしょう?英語圏の人たちはどのように使い分けているのでしょうか?細かい意味の違いなどを元塾講師のyêuthuquáと一緒に詳しく解説していきます。

ライター/yêuthuquá

海外在住。現在の仕事を始める前は教育関係の仕事に従事。国内外を問わず身につけた知識や経験をもとにわかりやすくお届けする。

「medicine」と「drug」の違い

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「medicine(メディスン)」と「drug(ドゥラッグ)」はどちらも薬を指していますが、皆さんのイメージでは「drug(ドゥラッグ)=違法薬物」ですよね?しかし、ドラッグストアと聞いて違法薬物のイメージを持つ人はいないと思います。まずは、「medicine」と「drug」の本来の意味を一緒に見ていきましょう。

「medicine」:医薬品

「medicine」は病気になったときに皆さんが一般的に必要とする「薬」つまり「医薬品」を指している言葉です。頭痛がする、風邪を引いたなどの体調がよくないときに、症状を緩和したり、治したりするときに「medicine」を使います。

また、「medicine」は副作用が小さいのも特徴と言えるでしょう。なお、「薬を飲む」というときには「drink」ではなく「take medicine」と言います。

1. You take this medicine when you are sick.
「具合が悪いときはこの薬を飲んでください。」
2. A good medicine tastes bitter.
「良薬は口に苦し。」

「drug」:違法薬物・医薬品

「drug」は第一義的には「薬全般」を指していますが、皆さんもご存じの通り「違法薬物」を指すのが一般的となっています。とはいえ、医薬品を含む薬全般を指しているので、違法薬物を指す場合は「illegal drug」「illicit drug」と「不法の」を示す「illegal」や「illicit」をつけることもよく見られるようです。

また、副作用が強い薬に対して「drug」を使うこともあります

\次のページで「ドラッグストアは日本も海外も同じ?」を解説!/

1. My grandfather is takinig cancer drugs.
「祖父は抗がん剤を飲んでいます。」
2. He was arrested for carrying drugs.
「彼はドラッグを所持していたので逮捕されました。」

上記例文の2の「drug」は違法薬物を指しています。このように文脈から「drug」だけでも違法薬物を指しますので、使い方を間違えると「薬」の意味で使ったつもりでも相手に間違って伝わりかねません。「医薬品」という意味で使う場合は「medicine」を使うのが無難でしょう。

例えば「I'd like to buy some drugs.」と言うと「違法薬物を買いたい。」と誤解される可能性が高いので、「I'd like to buy some medicine.」と言えば「医薬品を買いたい。」となり、誤解されることなく相手に言いたいことが伝わります。

ドラッグストアは日本も海外も同じ?

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日本でも薬局と言えばドラッグストアですが、この「drug store」はアメリカで使われている言葉で、医者が処方した薬などもdrug storeで購入できます。日本でもアメリカでもドラッグストアでは医薬品だけでなく、いろいろな日用品が販売されているのでとても便利です。

同じ英語圏でもイギリスでは薬局のことを「pharmacy」や「chemist's shop」と言いますが、イギリスのドラッグストアでも医薬品以外の日用品を買うことができます。

病気になったときに役立つ表現

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最後に、海外で病気になったときに役立つ表現、薬に関する英単語などを紹介します。できれば、海外で病気にはなりたくないものですが、気候や食事などの違いで体調を崩すこともあるのではないでしょうか。そのようなときのお役に立てれば幸いです。

病状に関する表現

まず、病状を伝えるときの表現をいくつか紹介します。

\次のページで「薬に関する表現」を解説!/

1. What are your symptoms?
「どんな症状がありますか。」
2. I have a fever/a cough/chills/a headache.」
「熱/せき/寒気/頭痛があります。」
3. I have a cold/a runny nose.
「風邪をひいています/鼻水が出ます。」
4. I have a severe pain here.
「ここがひどく痛みます。」
5. I feel severe nauseous.
「ひどい吐き気がします。」

薬に関する表現

一口に薬と言ってもいろいろな種類の薬があります。薬に関する英語を見ていきましょう。

1. cold/headache/stomochache medicine(風邪/頭痛/腹痛薬)
2. pain killer(痛み止め)
3. tablet(錠剤)
4. pill(丸薬)
5. Chinese medicine/herbal medicine(漢方薬)
6. prescription(処方箋)
7. injection(注射)
8.  intravenous drip(点滴)

「medicine」と「drug」の違いは使い方

「medicine」も「drug」も基本的な意味は「薬」。「medicine」は一般的に医薬品を指しているのは明白ですが、「drug」は使い方次第で、第一義の「薬、医薬品」となりますが、一般的には「違法薬物」を指しています。医薬品を指して「drug」と言っても間違いではありませんが、「違法薬物」と捉えられかねないです。この二つは上手く使い分けをすることで周りに誤解を与えることはなくなります。しかし、本文中でも解説しましたが、「医薬品」というときには「medicine」を使うのが無難でしょう

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雑学

簡単で分かりやすい「medicine」と「drug」の違い!悪いイメージが先行する「drug」の本当の意味は?元塾講師が詳しく解説!

この記事では「medicine」と「drug」の違いをみていきます。特に「drug」は悪いイメージをすぐに思い浮かべると思うが、「drug store」と聞いて悪いイメージは持たないでしょう?英語圏の人たちはどのように使い分けているのでしょうか?細かい意味の違いなどを元塾講師のyêuthuquáと一緒に詳しく解説していきます。

ライター/yêuthuquá

海外在住。現在の仕事を始める前は教育関係の仕事に従事。国内外を問わず身につけた知識や経験をもとにわかりやすくお届けする。

「medicine」と「drug」の違い

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「medicine(メディスン)」と「drug(ドゥラッグ)」はどちらも薬を指していますが、皆さんのイメージでは「drug(ドゥラッグ)=違法薬物」ですよね?しかし、ドラッグストアと聞いて違法薬物のイメージを持つ人はいないと思います。まずは、「medicine」と「drug」の本来の意味を一緒に見ていきましょう。

「medicine」:医薬品

「medicine」は病気になったときに皆さんが一般的に必要とする「薬」つまり「医薬品」を指している言葉です。頭痛がする、風邪を引いたなどの体調がよくないときに、症状を緩和したり、治したりするときに「medicine」を使います。

また、「medicine」は副作用が小さいのも特徴と言えるでしょう。なお、「薬を飲む」というときには「drink」ではなく「take medicine」と言います。

1. You take this medicine when you are sick.
「具合が悪いときはこの薬を飲んでください。」
2. A good medicine tastes bitter.
「良薬は口に苦し。」

「drug」:違法薬物・医薬品

「drug」は第一義的には「薬全般」を指していますが、皆さんもご存じの通り「違法薬物」を指すのが一般的となっています。とはいえ、医薬品を含む薬全般を指しているので、違法薬物を指す場合は「illegal drug」「illicit drug」と「不法の」を示す「illegal」や「illicit」をつけることもよく見られるようです。

また、副作用が強い薬に対して「drug」を使うこともあります

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